上毛電鉄のクリスマス(その2)

2008-12-25 23:54:30 | 鉄道紀行&乗り物


 これは去年の冬に撮った西桐生駅の改札です。今年も変わっていないのですが、上毛電鉄の経営はいよいよ厳しくなっているようで、いつまでこの姿が見られるかと思うと、気が気でなりません。
 ガソリン価格の下落から、春先のガソリン騒動がまるでなかったかのように「車社会」に戻ってしまいましたが、他の地方都市と同じように前橋市も衰退したおかげで(桐生も足利も駅前がゴーストタウン化し始めていた)、ここ10年で通勤&ビジネス用務客が激減したそうです。それでも、子供たちが通学に使ってくれている限り、赤字続きだからといって、おいそれと鉄道を廃止することはできないのですが、大胡駅を最寄りとする県立前橋東商業高校が学校統廃合のため、2009年度を持って事実上の廃校になるなど、ここにきて存続が怪しくなってきました。
 第二次大戦後の日本経済(世界経済)を支えてきた自動車産業に陰りが見えたところで、戦後社会が抱えてきた様々な問題点が一斉に水面に浮かび上がってきたような気がします。ここで望まれるのは「夢よもう一度」ではなく、脱自動車産業だと思うのですが・・・(「だから、鉄道に乗れ」という話ではないけど)。
 上毛電鉄は、沿線に有名な行楽地を持たないけれど、目を凝らせば見どころがたくさんある鉄道です。(クリスマスだけでなく)季節の折々に登場するラッピング車両、沿線を飾る花々、D51やデハ101&104もいるし、歴史的な駅舎や『純情きらり』(再放送中)で岡崎市役所として使用された「桐生明治館」を訪ねるのもいいでしょう。「富士山下」駅で下車して、標高163mのミニ富士山に登るのも楽しいかもね!
(今回はその予定だったのですが、時間がなかった・・・)


(左)西桐生駅のホームに着いた。非常にアンダーな写真になったけど、一気に夕暮れが訪れた感じだった。
(右)関東の駅百選に選ばれた西桐生駅の駅舎。マンサード屋根が特徴。


      

味わい深い駅舎。使用車両は、井の頭線で使用されていた京王3000形!
(本家の「京王井の頭線」では、3000形は2010年度までに全廃される)


      

      

デコレーションいろいろ(ほんの一部ですが・・・)


(左上)あれから1年・・・プクと一緒に住めただろうか?
(右中)ときどき、大きなクマも出没する(中央前橋駅)
(左下)中央前橋~前橋を行き来するシャトルバス。乗車賃は100円だけど、歩いても10分少々。


 あっという間に楽しい時間は過ぎていった。「吉祥寺駅だよ」と言われたら信じてしまいそうな中央前橋駅ホームと京王3000形。


 ガラス張りの駅舎にも豆電球が灯る。駅舎に対してこの大きさの文字は・・・とってもユニーク!


 ユニーク(湯に行く)といえば、こちらの天然温泉「ゆ~ゆ」。前橋~中央前橋の中間に位置している。入浴料は600円。別料金で岩盤浴も楽しめる(ニワトリさんは経験ないけど・・・)。本格的な食事もできる広い休憩室に、今年も大きなツリーが飾られていました。


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