にわとりさんのブログでは生臭い話はしないつもりですが・・・「消費者庁」が本日(9月1日)前倒しで(肝心の電話回線もまともに引かれていないのに。空いているところがないと称して、3フロア計月額6千700万円=職員200人としても一人当たり30万円を超える高層ビルに入居)スタートしました。
「消費者庁」の設立に関しては全会一致で決まったことだし、チェック機関である消費者委員会を設置させたことで、今回与党となる民主党にとっても思い入れの大きな「庁」なのですが、今年中に発足させる筈だったところを麻生政権の号令で見切り発車を敢行しました。人事に関しても、わざと民主党の神経を逆撫でして堂々抵抗していくからなと意志表示したのか、それとも本格的に介入される前に駆け込みしてしまおうというさもしい根性なのか、誰がシナリオを書いたにしても、傍目で見ている限りは場外乱闘を見ているような面白さがあるのですが、しだいに矢面に立たされている官僚よりも現政権への怒りが改めて込みあげてきました。駆け込みといえば、本日付で6人の高級官僚が天下りしていたそうです(そうじゃないのかもしれないけれど、この日に人事を行えば「駆け込み」と言われても仕方がないでしょう)。
子供手当や高速道路の無料化が話題に上がりますが、差し当たっての問題は、カットされた母子手当の加算分の復活でしょう。一番簡単かと思われる問題ですが、明日にでも交付できるという話ではなく、制度的なハードルを幾つもクリアしなければなりません。
民主党にしてみれば、今までの自民単独、(ウルトラCだった)自社&自公政権の「尻ぬぐい」から始めなければいけないわけで、既に県内移転ということで日米間で合意してしまった普天間基地の移転問題に再交渉の余地があるのか?甚だ疑問だし、差し当たって国土交通省は本体工事の「入札」を延期しましたが「八ツ場ダム」をどうするのか? ダム予定地の住民で移転を余儀なくされた人には「工事中止」も腹わたの煮えくりかえるような話で、どう折り合いをつけるのでしょう? 問題山積で前途多難が予想されますが、切磋琢磨して「国民のために」一つ一つ取り組んで下さいませ。
防衛庁の来年度予算の概算要求の中に、2万トンクラスの空母型護衛艦の建造費が盛り込まれているそうです。(私も連合艦隊の船舶を軽巡まで暗唱できますが)過去の栄光を忘れられない人々の悲願を切々と感じて、笑ってしまいました。これまで彼らは、いつでもミニ空母や強襲揚陸艦に変身できる「おおすみ」型輸送艦2隻を「災害救助」の名目で建造し(もちろんその目的でも役に立ちます)、続いて対潜ヘリ3機を搭載している護衛艦「はるな」「ひえい」の退役に伴い、VSTOL戦闘攻撃機も運用可能な全通型ヘリ護衛艦2隻を建造してきましたが、改「はるな」型の「しらね「くらま」の退役に伴い、さらなる大型艦を要求。やっぱり「VSTOL空母」が欲しかったのだと馬脚を現わしました。予算が通れば「なしくずし三段跳び」作戦が見事成功したことになりますが、民主党を中心とする政権がどう判断するか、注目してます。
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