楽農piano協奏曲

一日一生。一日一笑。


秋日和母子歌人の心音聞こゆ

2022年10月02日 | 文化芸術
 月替りの初日塩尻短歌館開館30周年記念シンポジウムが

えんてらすで開かれた。

講師は小島ゆかりさんとなおさん。ともに短歌界をリードする

歌人として名高い。

 リード役の司会は池内のりえさん。本の朗読や司会、はたまた

市内FMのパーソナリティーのほか、宗賀地区公民館長も務める

マルチウーマンである。

軽快な池内さんのリードで二人の歌人の姿に光が当たり、

嬉しかった。

⭕好きな自身の歌

なお✢思う人なければ雪はこんなにも空のとおくを
   見せて降るんだ

ゆかり✢これまでのすべてはどこへ行ったのか窓を
   濡らして凍る星空

ウクライナの人々を思い、心に響いた。

⭕他の歌人の好きな歌

なお✢雪虫のようななにかを押しつけるために電話を
   かけはしないが 絹川柊佳

ゆかり✢蛇に呑まれし鼠は蛇になりたれば夕べうっとりと
   空を見てゐる 馬場あき子

⭕短歌のこれから

なお✢ノートとペンがあれば旅ができる。
   静かな短歌ブームは嬉しい。

ゆかり✢自由とはいえ型も重要。伝統を受け継ぐことも大切。
   宴の場を作る努力を。

⭕短歌を上手く作るコツは

なお✢優れた人の目を真似る。

ゆかり✢常識とおさらばする。歌の中は自由。
   恥ずかしいことの経験も大事。

また聞きたい。小島ゆかり・なおさんに感謝。

そして、池内のりえさんにも盛大な拍手を送った。

ゆかりさんの最新歌集「雪磨呂」













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