「百歳」(2011年9月刊行)
柴田トヨさんの第二詩集を読んだ。
トヨさんは1911年6月26日栃木市生まれ。
90歳を過ぎてから試作を始め、新聞に投稿。
2010年の初詩集「くじけない」は150万部を超えるベストセラーに。
「百歳」は108頁の小さな詩集だが、心に響く煌めく言葉がいっぱい詰められている。
収められた詩は26編。私のお気に入り(一部分だけの紹介です)。
〈流行〉 ~やさしさのインフルエンザが流行しないかしら~
〈耳が遠くなって〉 ~しっかり聞くように努力している私 でも嫌な話はわざと聞こえないふりをしている お澄まし顔で
〈道(あなたに)〉 好きな道ならでこぼこ道だって歩いていけるわ~
自らの寿命を延ばすことよりも、後に続く世界(社会)を、想えるっていう人はとても素敵です。