2泊3日の沖縄の旅は、今回から世界遺産編です。
14世紀の沖縄本島は、北山、中山、南山とよばれる3つの勢力が群雄割拠していた三山時代。
15世紀に入り尚巴志(しょうはし)が首里城を拠点に三山を統一し、琉球王国が誕生。
琉球王国は1429年から1879年まで450年間も続きました。
この三山時代前後から琉球王国時代にかけて建築された王の居城跡や墓所など9つの史跡が、2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録されました。
今回の旅行では9つのうち、6つを見ることができました。
琉球王国の都は首里で、繁栄を忍ばせる多くの文化財は沖縄戦で破壊されてしまいましたが、現在ではそのほとんどが復元されています。
一番有名で観光スポットとなっている首里城から始めます。
修学旅行生と中国系の観光客が大多数を占め、その中を縫うように、地元の観光ガイドの説明を聞きながら見学しました。
首里城と言えばまず守礼門が思い出されます。
2千円札の絵柄にもなっています。
2000年にミレニアムと沖縄サミットを記念して発行されましたが、長い間このお札にお目にかかったことはありません。
「守禮之邦」とは「琉球は礼節を重んじる国である」という意味です。
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守礼門をくぐるとすぐにあのきらびやかな首里城本殿があるのかと思っていたら、長い道のりを経てようやくたどり着きました。
今回は本殿までの様子を掲載します。
守礼門をくぐるとすぐに世界遺産の一つに挙げられている遺跡がありますが、それは後に回して、首里城の正門の歓会門(かんかいもん)が見えてきました。
中国皇帝の使者など、訪れる人への歓迎の意味を込めて、名前がつけられました。
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階段は幅が広く斜めになっているので、とても歩きにくいです。
頭を下げて王に敬意を示すためだとも言われています。
階段の先に見えるのは瑞泉門(ずいせんもん)です。
瑞泉とは「立派なめでたい泉」という意味です。
門の前にある湧き水「龍樋」にちなんでつけられました。
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その龍樋(りゅうひ)です。
龍の口から湧き水が出ていることから名付けられ、琉球第一の湧き水とされ、国王一族の大切な飲料水でした。
中国皇帝の使者が訪れた時は、宿舎まで毎日届けられたと言われています。
今でもコンコンと清水が湧き出しています。
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次は漏刻門(ろうこくもん)です。
櫓の中の水時計で時刻を計ったことで名付けられました。
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漏刻門の正面に設置されている日時計の日影台(にちえいだい)です。
1739年から1879年の廃藩置県まで王国の時を刻み続けました。
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漏刻門を過ぎた所の広場から、歩いてきた所を見下ろしました。
沖縄石灰岩の城塞が万里の長城のようです。
那覇市街や東シナ海のパノラマです。
今回の旅行は1、2日目はどんよりとして雨が降ったりしましたが、最終日にようやくすっきりと晴れてくれました。
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広福門は工事中でした。
いつでもどこかで修復工事をすることにより、技術の伝達が途絶えないようにしているそうです。
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「広福門の近くにあるトイレに、ここだけのものがあるから見てきなさい」とガイドさんに言われ、行ってみると蛇口が龍になっていました。
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広福門を過ぎた所の広場の一角にある首里森御嶽は「すいむいうたき」と読みます。
場内にある礼拝所のひとつで、神話には「神が作られた聖地である」と記されています。
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次の奉神門(ほうしんもん)は本殿の御庭に続く最後の門です。
入口は3つあり、中央は国王や身分の高い人だけが通れる門でした。
ここをくぐるといよいよ本殿が現れます。
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