1泊2日のバス旅行で一番見たかったのは、2014年の世界遺産登録を目指す「富岡製糸場」でした。
過去に旅行で、長崎の軍艦島、佐渡の金の発掘あと、秋田県小坂町の鉱山などを見て、近代日本の礎となった産業遺産として、どれも興味深いものでした。
富岡製糸場もそのひとつとして、ぜひ見てみたいと思っていました。
明治維新を迎えたばかりの日本が急務としたのは、輸出品の要であった生糸の品質改良と大量生産を可能とする、機械製糸工場の導入と推進でした。
いくつもの条件に適合して、富岡に工場が建設され、操業が始まったのは明治5年でした。
入口には「富岡製糸場」の看板と、現役のレトロなポストがありました。
中に入ると最初に目に着くのが、東繭倉庫の大きな建物です。
壁は木の骨組みにレンガを積んで作る「木骨煉瓦造」です。
真ん中頭上には「明治5年」のキーストーンがあります。
煉瓦はフランス積み、長・短・長・短の組み合わせになっています。
日本とフランスの職人が、両国の材料と技術で作り上げた合作の建物です。
右側が東繭倉庫、左側が繰糸場です。
繰糸場は140mもある長い建物です。
繰糸場の入口
中に入るとまず天井を見ます。
この天井はトラス構造と言って、日本にはない建築工法で、地震に強く、柱がない広い空間になっています。
昭和40年以降に設置された自動繰糸機です。
操業から115年間、ここで休むことなく生糸の生産が行われてきました。
内容はわかりませんが、蚕の状態を告知する黒板のようです。
昭和62年操業を停止した時の最後の記録でしょうか。
次回は周辺の建物を紹介したいと思います。
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