たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く アメリカ編 Vol. 54

2007-05-05 | アメリカ編



LAのオフィスに居るときにはそれなりに忙しかった。

東部時間との時差もあるし、現地の時間帯、日本との時差などを勘案すると、コアタイムは昼から3時位まで、この時間帯にしっかり食事もして、かつ急ぎの用件を片付けるとなると、重なったときなどは戦争状態になる。
しかも、来客なども大体が午後2時とか3時のアポイントを入れてくるので、忙しないことこのうえない。

そんな中、今日は、全米向けのDMの打ち合わせでGarden Groveまで。

今でこそ、インターネットがもう生活の一部になってしまっていて、E-mailでの配信に移行しつつあるけれど、やはり、DMでのキャンペーンや、FAX配信が主流で、できあがった原稿を持ち込むと、あとはDM発送までやってくれる業者がアメリカにはゴマンとある。
Garden Groveや、Pomonaあたりだと、ベトナム人や中国人、はたまたメキシコ人がこういった業者をやっているのは、やはり、安い労働力を利用できるということだろう。

僕が使っていたのは、韓国系の李さんがやっている会社。
事務所近くのコリアンタウンの客が紹介してくれたところだ。

気さくなおっさんで、別にわざわざ出てこなくてもデータを渡せばおしまいなものを、毎回打ち合わせの現場まで出てきて、話しかけてくる。

「たーさん、今日はわざわざ届けてもらってすいません。」
「いえいえ、どうせ夜の食事はBeach Blvdあたりで取ろうと思ってたし、ちょっと原稿の上がりが遅かったからね。」
「てえと、今日はうちで仕事は終わりですか?」
「オフィスはどうせ一人だけだし、いつ終わりにしても同じようなもんだわ。」
「そうですか。じゃあ、今日はもう終わりにして、焼肉を食べに行きませんか?」
「いいところあります?」
外観だけでは判断できないところが多い焼肉屋さんは、やはりご当地出身の方から情報を得るのが一番いい。
「ありますとも。明日は金曜日だし、今日は食事したあとも付き合ってくださいよ。」
んっ?食事したあとも??まあ、いいや。どうせ車だから大酒を飲むことはないだろう。

打ち合わせが終わったあとは、社長のベンツのあとについて、くだんの焼肉屋さんまで。
あらら、たまに寄っていたバーガーショップのすぐ近くじゃない。

「へええ、こんなところに焼肉屋さんがあったんですねえ。気がつかなかった。」
「あまり、大きくコマーシャルしてませんからね。ここは。それにお客の殆どが韓国人だ。」
「てえことは、コリアンタウン以上に本場の料理が食えるということですね?」
「そういうことです。」

店に入るなり、もう韓国語一色で残念ながら挨拶とその他いくつかのセンテンスしかボキャブラリーのない僕はお手上げ、しかも英語もよく通じないときた。

しかし、本格的だとわかるのは、テーブルについた瞬間、なんと15皿もの小皿が運ばれてきたのでもわかる。
僕の好きな水キムチとカクテキも運ばれてきた。実にうまそうだ。此の位出てくると、あとはカルビ一皿で白いご飯があれば充分かなあ。

秘伝のたれかなんかは知らないけれど、その店の味を判断するのは、僕の場合、あくまでもキムチの仕上がりだ。
この店のキムチは、さすがに現地在住の韓国人が通い詰めるだけあって、文句のつけようがない。
久々においしい焼肉屋を教えてもらった。

李さん、有難うね。

 ご訪問有難うございます。

     

     

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