検事・沢木正夫シリーズや、たくさんのテレビドラマの原作となった小説を発表している小杉さんだが、今回、初めて同氏の作品を拝見した。2013年9月~14年1月「小説推理」連載の長編ミステリー。

物語~青年検事「江木秀哉」の父、修蔵は、難しい事件を次々と解決した名刑事だったが、中にひとつだけ迷宮入りとなった事件があった。何故、その事件は犯人逮捕に至らなかったのか? そして、秀哉が今、検事として担当している事件とつながっていた・・・。
テンポの良い、悪く言えば、筋書きだけの刑事物だ。
事件の謎解きには良いとしても、何とも味気ない小説だ。主人公を始め、登場人物は、食事ひとつとらないサイボーグのような殺伐とした生活をおくる。仕事一途で家庭を顧みることもない。それが家庭を壊し親子の絆を断ち切る結果となっても、事件解決に打ち込む。
”息子は、父の深い「家族愛」を知った”というキャッチが白々しく感じられる結末ではある。

物語~青年検事「江木秀哉」の父、修蔵は、難しい事件を次々と解決した名刑事だったが、中にひとつだけ迷宮入りとなった事件があった。何故、その事件は犯人逮捕に至らなかったのか? そして、秀哉が今、検事として担当している事件とつながっていた・・・。
テンポの良い、悪く言えば、筋書きだけの刑事物だ。
事件の謎解きには良いとしても、何とも味気ない小説だ。主人公を始め、登場人物は、食事ひとつとらないサイボーグのような殺伐とした生活をおくる。仕事一途で家庭を顧みることもない。それが家庭を壊し親子の絆を断ち切る結果となっても、事件解決に打ち込む。
”息子は、父の深い「家族愛」を知った”というキャッチが白々しく感じられる結末ではある。