青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

父の日 ~ ペイン・スチュアートに捧ぐ

2007-06-13 | スポーツの話題

6月の第3日曜日は父の日です。母の日は日本もアメリカも共通ですが、父の日はどうなのでしょう?実は父の日も共通です。僕がそのことを知ったのは、ゴルフの全米オープンからです。全米オープンは最終日の日曜日が、父の日になるのです。そのため、選手の優勝への思いはより強くなります。ある年優勝したジャック・ニクラウスのインタビューの中で、僕はそれを知りました。

しかし最も感動的なエピソードは、1999年の全米オープンです。その前年1998年の全米オープンで、僕の好きなペイン・スチュアートは1打差で優勝を逃していました。この年も最後に大ピンチがやって来ましたが、フィル・ミケルソンに勝って優勝しました。敗者ミケルソンの落胆。それはペイン自身が1年前に味わったもの。ミケルソンに対して励ましの言葉をかける最適な人物こそが、優勝したペインでした。彼はミケルソンの頭を両手で抱きかかえながら大声で叫んでいました。

 

"Phil, you become father soon! The world does not have things more than it! "

フィル、君はもうすぐ父親になるんだな。世の中に、それ以上のものは無いぜ!

 

ミケルソンの奥さんは、翌日の月曜日に可愛らしい女の子を出産しました。もしプレーオフになっていたら、プレーオフは翌日の月曜ですから、ミケルソンは棄権して、妻の出産に立ち会っていたかも知れないと語っていました。


ペイン・スチュアートはこの年、1999年10月25日、ジェット機事故で死亡。享年42歳でした。