古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

アンサンブル練習再開

2011-08-31 19:13:10 | ルネッサンス・バロック音楽
藪茗荷の花が咲いて来た。東京より約3週間遅れ。
ヤブラン、ヤブカンゾウなど藪のつく花が好きな私、
今年6月頃実家の裏庭ににょきにょき出てきたもののうち
丈15cm位になったものを10本ほど持ち帰って来て植えた。

欲しい方に差し上げたり、植木屋さんに踏みつぶされたりして残った5本が
順調に育ちやっと花が咲くまでになったのでちょっと感激。地下茎で
増えるらしいのでこれからが楽しみだ。葉の緑も大分濃くなり
本当の茗荷とは大分色が違うようになった。湿地を好むというので
夏の旱の間もこれだけにはせっせと水遣りをした。

庭にも夏の終わりを告げようと蔓延った笹やほおっておいたかぼちゃの
つるを切っていったら実がないとばかり思っていた実が2つ顔出した。
あわててよくみえるようにした。これから大きく生るものかはちょっと
わからないが・・・。元気のよい葉と黄色の花はずいぶん楽しませて
もらったのでまあいいか。

あとはまた草ぼうぼうになってしまったので毎朝これから少しずつとらなくては
ならないのだが、今日も「クラシック倶楽部」をみてしまった。
ヴァイオリンとピアノの若い2人:エリックシューマンとイ・ジンサン
によるブラームスの1番と3番。ピアノは繊細でコントロールが利いて
いてこれからが楽しみだ。3番は、昔よく聴いたのでちょっと熱くなった。

今日は月一のアンサンブルの練習。いつもの4人に加え、ヴァイオリンの方
が見え、テレマンやクヴァンツのリコーダーとヴァイオリンのトリオソナタを
4曲合わせた。概ね好評だったので曲選び甲斐があった。そういえば無料楽譜
ではなく今回は皆有料楽譜(笑)

ランチのメインはオープンサンドを用意してくださってあった。いろいろな
種類のパンに趣向を凝らした具やソースをのせてめいめい手乗せサンドを作り、
写真を撮るのを忘れるほど夢中になって沢山頂いた。
こんな前菜も


食後は一番人気のクヴァンツを合わせてリコーダー、チェンバロ共に
久しぶりの合わせ練習をした。そろそろ自分の練習もしないといけないの
だが、9月から忙しくなるので時間が取れるか心配。
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タッソ

2011-08-30 22:58:20 | 本・雑誌
タッソという詩人の名は昔合唱団で歌ったモンテヴェルディの
『波はささやき』で知った。原語で歌うことにしているが、日本語訳も
素敵で、コンサートで歌った際は特別にプロのアナウンサーに朗読して
もらった。

合唱団ではルネッサンス時代の曲を歌うということにしているのだが、
モンテヴェルディは例外でこの他『死なせて下さい』『夜には光をたたえ』
『西風は戻り』そして宗教曲『神をたたえ』を歌ったことがあるが、
それも随分昔の話。

イタリアのマドリガルはイギリスのと違って有名な詩人の歌詞に
よるものがある。オックスフォードで出しているイタリア・マドルガル集
をみるとダントツに多いのがペトラルカ、あとグアリ―ニ、タッソと
続く。この楽譜本では「波はささやき」の作詞者にタッソとは書かれていない
のだが、一般にはタッソ作となっている。ペトラルカと違って、タッソは
モンテヴェルディの同時代人で23歳上になる。
同じくタッソによる歌詞の「優雅な鳥のさえずり」はマレンツィオや
ヴェルトが作曲をしており、その両方ともに素晴らしい曲だ。

なぜ急にタッソのことが気になって来たかと言うと、先日のバロック講座で
タッソ作の『エルサレム解放』が紹介されたからだ。
ダンテの『神曲』に並ぶイタリア古典文学だそうで、『神曲』よりずっと
読みやすいそうだが、どんな本だろうかと届くのを待っていたら、意外と
早く届いた。でもやはりちょっと一気に読めるという本ではなかった。
解説には「イタリア古典文学の中でも最も難解な文章で綴られている、と
断じても過言ではない」と書かれてあるではないか・・・。

牧歌劇『アミンタ』のほうが読みやすいらしい。こっちが先だったかもと
思ったが、苦労しても読むという意気込みがなくなり読みやすいものばかり
読んでいる今日此の頃。

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早くも読書の秋

2011-08-29 11:31:30 | 本・雑誌
このところまともな読書をしていない様な気がして本屋に
立ち読みに行ったりするのだが私の本の予算は限られていることも
あり、目移りしてしまってなかなか買うまでには至らない。そこで
参考にするのが米原万理氏の書評集『打ちのめされるようなすごい本』。
これをペラペラめくるとなんと沢山知らない本があるのかと思う。


ここからまだ読んだことのない作家、奥田英朗、星野博美氏の
文庫本を本屋でチェックせずに通販で注文。
先日のバロック講座で講師の先生が「バロック音楽&美術理解には
必携」といわれた、タッソの『解放されたエルサレム』も注文。
3冊が到着したら読書モードに入ろうと思っていたら・・・。

読書家の友人が単行本4冊を一度に持ってきてどんとテーブルに
置き、「面白いから読んでみて」という。一気に7冊に増えてしまった!
4冊の内訳は姫野カオルコ、津島佑子、井上ひさし、山田太一氏。
このうち姫野カオルコさんの『リアル・シンデレラ』を読みだしたら
止まらなくなった。いままで一冊も読んだことがなかった作家。
まあそういう人だらけだけれど。

正直言って期待以上の本だった。小説の手法も面白いし、構造も凝っている。
登場人物がだんだん多くなっていくのに従い小説が自ら増殖していく
様な感じ。「登場人物が勝手に動き出すのです」という作家が多いが
そんなことを言ってみたいものだ。
物語が展開する節目節目に人物相関図が載っているのもわかりやすくていい。
ちょっと女性作家の特徴かもしれない書きすぎのきらいがないでもないが。

主人公が1950年生まれ設定なので場所は違うが、時代の空気を
共有しているので随所で今まで思い出さなかったことを思い出させて
もくれた。違う作品も読みたくなった。米原さんの書評には『整形美女』
という本があったが。







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投票済ませ、、

2011-08-28 17:13:00 | その他
今日は震災で延期された仙台市議会議員選挙。
街や地元で耳にした数人の演説やポスターの人相も加味して決めた。
このところ数年ずっと期日前投票をしていたので、投票所の
小学校へいくのは久しぶりのような気がした。朝7時前に小学校に
着いたら2番目だった。震災復興の幟も。


さて午後はかねてから気になっていた中古CDショップへ。
映画「女優マルキーズ」のサントラ盤を探していたらアマゾン中古で
定禅寺通「サウンド・ユー」という中古CD店が出品していたので
行ってみた。あまり綺麗とはいえない店に所せましとCDが並んでいる。
どこにあるかわからないので店員に尋ねたらすぐあった。380円也!
で買うことが出来た。ほぼ新品同様といったところ。

「女優マルキーズ」は音楽が「めぐり逢う朝」と同じサヴァール。
「王は踊る」「カストラート」と共にバロック音楽満載の映画
だが他の3に比べ知名度が少し低いかもしれない。
リュリ、モリエール、ラシーヌなども出てきて(もちろルイ14世も)
コスチュームプレイとしても楽しめる。最初のシーンでちょっと
度肝を抜かされるが・・・。マルキーズを演じるソフィーマルソーが
とても魅力的。
DVDを観ていてリュリのような曲が沢山でてきたので曲名を知りたかった。
リストをみるとマレやロッシそしてサヴァール作曲というものもある。
いつかゆっくりDVDと合わせて聴いてみることにする。

このあと定禅寺通りを歩いていたら、ジャズフェスティバルはまだ先
なのにジャズの響きがする。サックス、ベース、ドラムの三人が熱演して
いたので少し聴いた。「定禅寺チャリティ―ストリートライブ」というもので
震災被災地と市民音楽祭のいくつかを支援するためのライブだった。
CDが安かったので心ばかり募金。
一番町では金蛇水神社のお祭りもしていて人通りが多かった。
少しは暑かったがもう30度が続くなんてことにはなりそうもない仙台。
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久しぶりのピアノ

2011-08-27 18:37:20 | クラシック音楽
8月初めのチャリティコンサートでピアノを少しだけ弾いた時以来、
ピアノに触っていなかった。まだピアノレッスンも夏休みだし。
必要に迫られないとピアノを弾かないという悪しき習慣がついてしまった。

今日は午後に地元の合奏団のメンバー2人(モダンヴァイオリン)が
久しぶりに練習に来るというので、チェンバロではなくピアノ使用。

指のウオーミングアップに効率的な曲はなにかと考えた。いきなりちょっと
高度かなと思ったが、先日リフシッツがBSクラシック倶楽部でショパンの
作品25のエチュード全曲演奏したのを観て、1番の通称「牧童」を
拍頭をあまり目立たせずに弾くという普通と反対の弾き方をしたのを思い出し、
挑戦することにした。若い時に弾いたことはあるのだが、その時は
通称「エオリアン・ハープ」とも呼ばれていてこの言葉の響きが好きだった。
いずれにしろショパンが題をつけたわけではない。

指が上手く動かないので手に力が入ってしまい、音は抜けるわ、音は
外すわで冷や汗ものだった。
跳躍した音を小指で強く弾くのは容易いが、弱く芯のある音で弾くのは
難しかった。1回目より2回目2回目より3回目という具合に硬かった
手も少しほぐれてきてところで時間切れ。ちょっと付け焼刃的。

ヴァイオリン2台とピアノなのでバッハの名曲:ダブルコンチェルトと
オーボエヴァイオリンコンチェルトにし、途中止まりながらも2曲どうにか
完奏。一人はお子様連れだったのでご機嫌を取りながらで大変だった。
ピアノ譜はオケの編曲版の妙な楽譜で閉口した。

来週からは古楽器の練習も始まる、長い暑い夏休みも終りに近づいた。

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花いろいろ

2011-08-26 18:30:30 | その他
テレビ番組を観ていてスタジオのインテリアの悪趣味にびっくりする
事が多い。まるでテレビが白黒時代からカラ―に移った時やたら色を
使って喜んでいた頃より酷い気がする。花を飾るのは少しはいいとは思うが、
やはり過剰と思うことが多い。今年度は殆ど観なくなったのでわからないが
前年度の「日曜美術館」では毎回豪華な花が活けられ、美術番組になんの
必要があるのかと思っていた。

今日の「BSクラシック倶楽部」はNHK名古屋スタジオでのヴァイオリンの演奏
録画だったが、両脇にまず大きな花、ステージ前とステージ後ろには花(鉢?)
横にだーっと並んであり、上からは何やらいろいろ垂れさがっていて肝心の
奏者が目立たないほどで驚いた。何でも多ければいいという感じだ。



先日友人が我が家に来る道に咲いていたから、といってヨウシュヤマゴボウの
一茎を持ってきてくれた。これから秋には空き地などで大きく育って真っ黒な
実がたわわに垂れさがっているのを見かける。
ヨウシュヤマゴボウという名の植物と知ったのは昔娘が多分小学校で習って
よく口ずさんでいたからだ。ヨウシュが洋種とはすぐわからなかった。
北米原産の帰化植物だという。どうりで獰猛な生命力。今はまだ葉も緑が薄いし
可憐な野の花と言った感じだ。

早速小さな一輪ざしに入れたら結構風情が出て来た。
猫達が葉っぱを齧り始めた時、毒性があったのではなかったかな、、と思って
急いで調べたら、案の定そうだったが猫はなんともなかったようでよかった。
やはり雑種はたくましい?
動物が毒性の液を出したりするのは身の保身のためだろうが、毒性植物は
何のためなのだろうかとふと思った。毒のある植物が身近にあることを
知っていたほうがもいいと思うサイト↓

http://hfnet.nih.go.jp/usr/kiso/pamphlet/dokushoku.pdf
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六ヶ所村ラプソディ

2011-08-25 11:31:35 | 映画
また少し暑くなり、残暑お見舞い申し上げます、の文字がピタリ。

先日観た、「ミツバチの羽音と地球の回転」と同じ監督の作品を
みたいと思っていたら「六ヶ所村ラプソデイ」が同じ映画館に来た。
明日まで。仙台フォーラム。

「六ヶ所村ラプソデイ」は「ミツバチ・・」の前2006年の作品。
東北の最果ての地だから選ばれてしまった、使用済み核燃料再処理工場
がそびえ立っている。原発もそうだが、美しい海岸沿いにある。
「ミツバチ・・」が原発反対の立場に偏っていたのに比べ、こちらは
六ヶ所村に住む反対賛成様々な立場の人が出てくる。もう出来てしまった
のだから(映画当時はまだ試験運転で2007年から本格稼働と言うが、まだ
全部は完成していないようだ。)反対運動をしても効果があるのかわからない。
「ラプソディ」という言葉に何か行き場のない、不安、あきらめ、むなしさ、
などを感じる。

原発ででる核のゴミはわざわざイギリス&フランスまで持っていくのだから
自国のごみは自国内で処理すべきという考えがでてくるのは当然ではあるが、
この地下深く頑丈に覆い隠しても、地震があればひとたまりもない。
日本中の原発から陸路海路運ばれる輸送の問題だって危険と隣り合わせだ。

人知が制御できない原発を作ってしまい、現にある以上、原発維持か
脱原発かを電力源の問題としてとらえるのではなく、無くならない廃棄物の
処理のことをもっと考えればすぐ答えはでるだろうに・・・。

イギリスで事故のあった再処理工場のある、セラフィールドはピーターラビット
でおなじみの湖水地方にあり、原発のあるウインズケールと同じ地域ということを
今回知った。アイルランドとの間のアイリッシュ海も汚染されているという。
知らないで過ごしてきたことが沢山あり過ぎ、もはや頭に入りきらない。




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エレーヌ・グリモ―半分だけ

2011-08-23 17:51:45 | クラシック音楽
寝苦しいということがなくなったら、眠り過ぎてしまい、
朝ラジオをつけたらもう「古楽の楽しみ」をやっていて、6時過ぎている、
しまった、と思った。今朝の「クラシック倶楽部」はエレーヌ・グリモーだ。
テレビをつけたが遅し、お目当てのベルクのソナタは勿論とうに終わっており、
リストのソナタの真っ最中だった。グリモ―さん、ずっと前のめりになって
顔が全然見えない。とても集中度の高い演奏で思わす惹きこまれた。


こういった種類のこけおどし的、超絶技巧曲は聴くのも弾くのも苦手なのだが、
聴いているうちによく聴く演奏と違う、と思った。あの手垢にまみれた曲が、
例えば修復された絵を目の前にし、今まで見なれた絵とあまりにも違うと
驚くように、これがあのリストのソナタ?今まで聴いたことのないような
演奏。といってもあまり好きでないので聴いているほうではないけれど(笑)
ともかく演奏者による大きな違いというものをあらためて感じた。

次のバルトークのルーマニア民族舞曲は時間の関係か1曲省いて放送されたが
この「Tanz aus Butschum」角笛の踊り が一番好きな私としては残念だった。
この舞曲オーケストラでもよく演奏され、それなりに楽しめる。

天才少女ピアニストとしてデヴュー以来、もう20数年。
会場のサントリーホールを満員にするのだから、人気のほどがわかる。
男性のお客がいやに多い。やはりイケメンピアニストのコンサートに女性が
押し寄せるようなものか・・。でも昔からファンなのだ、一緒にされては困る、
といった感じの中高年男性の姿も多かった。演奏終えた爽やかな笑顔に私も
見蕩れてしまった。


またの再放送では是非ベルクを聴かねば・・。今日のコンサートそっくり
同じプログラムのCDも発売されている。
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クヴァンツの協奏的ソナタ

2011-08-22 13:33:40 | ルネッサンス・バロック音楽
よく楽譜検索するので、友人から頼まれる事も多い。
先日は古楽友人がトラヴェルソレッスンで吹きたい曲があるのだけれど、
楽譜がない、とのことで調べてあげることになった。

その曲の入ったCDを見せてもらい、まずダビングさせてもらった。
クヴァンツのニ長調ソナタなのだが、旋律トラヴェルソにチェンバロの右手は
旋律的。題名は「フルートとチェンバロの協奏的ソナタ」。ということは
チェンバロオブリガート付きのボアモルティエの作品91ソナタみたいな
ものかな・・と思ったのだが。他の曲にはオブリガート付きソナタもある。
協奏的とはどういうことかな・・。

クヴァンツ作品番号が書かれてないので閉口した。がここで負けじと
imslp のクヴァンツ・トリオソナタ楽譜を一つずつ見ていったらあった。
フルートとヴァイオリンのトリオソナタとなっていたが。全く同じ曲だった。
CDと照らし合わせるとヴアィオリンパートがそのままチェンバロの右手と
なっていた。これを弾くには新しく書きなおしたほうがいいか・・それとも
右目でヴァイオリン楽譜、左目で通低楽譜を見なければならない(笑)

このCD、演奏はイマイチなのだが、ニ長調ソナタ含め7曲中未知の曲が
5曲もあり、なかには合わせてみたい曲もあったのでよかった、とまた検索。

フルートとオーボエのハ短調トリオはその昔まだバロック曲に親しんでない
ころ地元の合奏団でトリオでなく大勢で!合わせた曲だったので懐かしかった。


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涼し過ぎ

2011-08-21 18:29:10 | その他
昨日から急激に気温が下がり、今日などは長袖カーディガンを着ている。
ひさしぶりに熱いお茶も飲みたくなった。

昨夜、テレビをつけたら倉本聡氏が出ていて、富良野塾の元塾生
と討論する番組をやっていた。面白そうだったので残念。最後に
原発に関するアンケート(どの程度の人数かは聞きそびれた)高校生の
70%が原発の事故の危険があっても原発のある今の生活を保持したいと
答えたということにかなりショック。その前日には石田衣良が
報道ステーションで[原発は必要悪]とへらへら言って頭に来たし。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で被災地以外に住む人の多くは身近な
問題として考えられなくなるのではないかと恐ろしくなる。

娘が帰省していた時はいろいろ話すことができて日頃のストレスを
発散できた。娘は新聞もとらず、テレビもなく、情報はネット上。
今回もパソコン持参。
料理教室に通っているというので、夫に美味しいものを食べさせるため
かと思ったら、マクロビオテック料理だという。そういえばこの言葉
ずいぶん昔イギリスで初めてきいたと思ったら、提唱者は桜沢如一氏で
日本より海外で広まり、逆輸入されたようだ。オーサワという自然食品
メーカーの食品は自然食品店でよく見かけるし私もたまに買っていた。
玄米菜食にハマったこともあったし・・。そもそも圧力鍋を買ったのも
玄米を炊くためだったが、残留農薬問題が出てきてやがて遠のいてしまった。

今回は料理を披露してもらう暇がなかったが、私も興味がでてきたので
まずは料理本を買い、市内のマクロビオテックレストランのランチに
行ってみようかなと思う。ダイエットにも良さそうだし・・。

娘とは音楽の好みなどはまったく違うのだが、食への関心は同じくある
のでよかった。
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タリススコラーズ今昔

2011-08-20 15:55:00 | ルネッサンス・バロック音楽
咋朝「BSクラシック倶楽部」を観られなかったので録画しておいた。
お目当ては6月13日の「タリススコラーズ」コンサート。

今年はビクトリア没後400年ということで放送されたのはビクトリア
一色プロ。メインは「レクイエム」。
メンバーの顔を観ていたら、女性は1人除き記憶になかった。
男性がおじさんばかりなのに比べると女性は若い人が多い、女性の声は
老けるのが早いのか?あるいは単に家庭の事情や何かで海外遠征は無理なの
かな・・。かつて同じくらいの年齢層の親しい仲間のグループのような
印象からは大分違う。
私が初めて聴きに行ったのは91年だから、それからもう20年。
岩手県の一関に来て、それから数年後やはり岩手県の盛岡の近くの田園ホール
に来たので、一日がかりで行った。
その頃女性達は青紫系の寒色系ドレスでまとめていて視覚的にも綺麗だった。
メンバーが変ってもタリススコラーズのトーンというのはあいかわず
健在だが、やはり昔のメンバーがいなくてちょっと寂しい。


ビクトリア(1548-1611)というと同時代のエル・グレコ(1541-1614)を
連想してしまう人が多いようだが、そういう私もそうだ。一生宗教曲しか
作らなかったビクトリアの宗教的な情熱とグレコの神秘的な画風とが
渾然一体となってしまう。

今回のチラシはグレコの「オルガス公の埋葬」を使っている。絵の製作年は
1586-1588年、作曲年は1605年という。もっともこのレクイエムは当時
仕えた皇太后マリアが亡くなった折に捧げている。


相変わらずバランスの取れた美しいハーモニーを聴きながらもなにか
もう一つ迫るものがなかったのはこちらの気持のせいだろうか?
94年のローマの教会での「パレストリーナ生誕400年コンサート」の時の
ヴィデオを取り出して聴いた。これはDVDになっているので欲しいと思って
いる。


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仙台空港へ

2011-08-19 15:41:10 | その他
朝早く娘を送りに仙台空港まで行った。昨年11月宮崎に行った時に
空港を使って以来、初めて。震災後の浸水した空港の姿がまだ目に
焼き付いている。
しばらく閉鎖されていたがやがて再開され、初めて到着した便の時は
ニュースになり、涙ぐんでいた乗客もいた。

仙台空港アクセス鉄道の空港近くはまだ不通で美田園(みたぞの)駅
から代行バスが出ている。空港までは10分。美田園は数年前の
アクセス鉄道開通に伴って開発された地域なのだろう。騒音が酷いとは
思うが、名前の通りの田園地帯。
震災の時は大きな被害はなかったようだが、バスが美田園駅を出て
しばらくすると、震災後のままの風景が広がり、無人の家々、工場、
転がった車、なぎ倒された木々などまだ地震津波の爪痕残る、無残な姿が
至る所にあった。

空港の建物自身はすっかり綺麗になっていて、震災の痕跡がみられなかった。
売店までも元通り。娘は名古屋行きに乗り込み、機上の人に。

私は飛行機が飛び立つのを待ってからまた美田園経由で仙台に戻った。
娘のボランティアの話に、今日の空港付近の様子を実際にみて、まだ復旧さえも
進んでない地域がいかに多いか知り、悲しくなった。

帰宅して娘の宅急便を作っていたら、また震度4の地震。
直後に携帯に緊急地震速報が来た。震源は福島県沖、3・11日の余震
とか。福島原子力発電所では異常なしということだったが・・・あまり
報告が早いと返って心配になる。




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5ケ月たっても

2011-08-18 21:03:20 | 東日本大震災
すっかり咲き終わっていたとばかり思っていた、「のうぜんかつら」が
また少し咲いてくれた。今、庭は槿は咲いているが他の花は盛を過ぎ、
手入れも怠ってしまい荒れてきたので、やはり少しでも華やかになって嬉しい。

震災後5ケ月以上経ってもボランティアの仕事はまだ沢山あるようだ。
娘のボランティアの仕事は瓦礫の片づけや分別。見えるものはまだしも
一見表面は綺麗な土を少し掘るといろいろなものが出て来るという。

娘のように実家が被災地で別のところに住んでいるという九州の学校の先生と
知り合いになり、今日はその方の車に便乗させてもらった。七ヶ浜まで
電車+電車+バスの乗り継ぎより大幅に時間短縮出来て喜んでいた。
夏休みということもあって全国各地から毎日100人ほど集まってきているようだ。
年齢層は男性はいろいろで女性は若い人が多いとか。高台にあり浸水を免れた
建物がボランティアセンターになっていて、そこの人の指示に従い、めいめい
決められた場所で作業する。

ボランティアが熱中症になられては大変というので頻繁に休憩もあり、
思ったほどハードでないという。でも被災地を自分の目でみて大分ショックだった
ようだ。場所の高低差により被害が激しく違い、土台以外流された家の跡、
流されて来た船がそのままになっていたり、と新聞雑誌やテレビの報道でみては
いたものの目の当たりにし、ただ呆然とするばかりという。大分時間が経って
しまったので草も生い茂り、散乱したガラスに気をつけながら草取りもした
そうだ。まだまだ人手が足りないようなので、娘はまた休みがとれたら来たいと
言っていたので私にとっても嬉しい。





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チラシ置き行脚

2011-08-17 14:15:00 | その他
昨日は仙台でもとうとう猛暑日+熱帯夜のダブルパンチ。
昨年も暑かったが今年はさらに暑いし、夜になっても温度が下がらない
のは珍しい。
友人と昨日、昔は冷夏でプールにも寒くて入れなかったり、梅雨が明けないうちに秋に
なってしまったことなど思い出していた。七夕前夜の花火大会で長袖のコートを
着ても寒かったこともあった。

今日も相変わらず洗濯物があっという間に乾く。太陽光のエネルギーもありあまって
いる感じ。有効利用しなくては。

炎天下、震災支援チャりティコンサートのチラシを置きに市内の3か所を回ったら
少しフラフラしてきたので「カフェ・モーツアルト」に避難。ここでも
チラシを置かせてもらう。
久しぶりに入ったが、あまり変わってなかった。コーヒーフロートを頼んで
汗が引っ込むまでしばし休憩。店内にはモーツアルトの室内楽が流れ調度品は
凝っているのだが、ピアノに置かれたモーツアルトの楽譜は残念ながら
全音の楽譜。もう少し拘って欲しい所。レジ近くに美味しそうなスコーンが
あって一瞬欲しくなったが、ぐっと我慢。

娘は七ヶ浜に震災ボランティアをしに行っているので私も頑張らなくては・・と
思ったがチラシ置きの残り少しは次回にし、無理をしないことにし、帰宅。
居間がいやに涼しいと思ったら、エアコンがつけっぱなしだった。29度設定
ではあったが、、、。昨日は玄関鍵を差し込んだまま外出したし、夏バテ気味かも。






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震災支援コンサート

2011-08-16 22:16:20 | ルネッサンス・バロック音楽
雨は降る時は降り過ぎることの多いこの頃、でも降らないのも困る。
昨日も今日も少し雨が降ったが大地を潤すほどではなく相変わらず
乾燥して土はこちこちになっている。実家から貰って来た藪茗荷は
何本か大分成長したが、なかなか花が咲かない。白いぽろぽろした花だ。
葉も緑が薄め。

ヤブランの花が咲いた。この花は仙台市中心の中央分離帯に植えられて
いるので排気ガスに強いらしい。増えて欲しいのだがなかなか増えない。
この花もぽろぽろつぶつぶ。花の後は青い実がなるのも藪茗荷と同じ。
携帯のカメラ機能では鮮明に撮れないので娘にデジカメで撮ってもらったら、
いつもになくくっきり。


さて10月15日にフラウト・トラヴェルソ奏者前田りり子さんの
震災支援チャりティコンサートが仙台で開催される。仙台では6-7年ほど
前から出張レッスンをお願いしている。2005年には発表会もあり、
最後に先生が吹かれたCPEバッハの無伴奏ソナタもまだ記憶に新しい。
その時と同じ会場で「フルートでつづるクラシックの源流」と題された
コンサートが決定した。被災地で震災復興への願いをこめてチャりティ
コンサートをしたいという並々ならぬ決意を伺い、仙台の生徒や古楽愛好家
数名で実行委員会を立ち上げ、広報活動開始したところだ。

古楽愛好家は勿論、モダンフルートしか吹かない方にとってみても
時代にあった曲と楽器でフルートの歴史を辿れる興味深いコンサート。
ぜひお出かけください。









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