サンマルティーニ兄弟共に作曲家。両方とも名前がG(GiuseppeとGiovanni)
なのでどちらか混乱する。おまけに2人共にミラノ生まれでロンドンへ移住。
兄が1695年生まれのジュゼッペでオーボエ奏者としても有名、
弟が1700年生まれのジョバンニでオルガニスト、交響曲をたくさん作曲。
ネット上の肖像画は一つしかなく兄弟共通になっていて可笑しい。
リコーダーの曲をまだ全然知らない時にサンマルティーニのリコーダー
コンチェルトは好きでLpをよく聴いていた。リコーダーを初めてすぐの頃
友人とトリオソナタをたどたどしく合わせていたのでサンマルティーニと
聞くと懐かしさがこみあげてくる。
先日ジュゼッペ・サンマルティーニの「6つのデュエット」を聴いた。
演奏は田中せい子、ダニエレ・ブラジェッティ氏
もともとはトラヴェルソ曲 を短三度あげし、アルトリコーダー2本で吹かれた。
そのため6曲のうちの2曲は変ホ長調、ヘ短調という難しい調になっていたが、
トリオソナタより難易度が高そうだが少しは吹ける曲がありそうだった。
作品1ということだが後期に作曲されたと思われる、ということで確かに
全古典派様式を先取りした感じの曲もあった。1曲1曲変化に富んでいて
2本の笛が織り成す響きの美しさに しばしうっとりする時間だった。
会場を一歩でると猛烈な暑さ。池袋にいくと必ず寄る「宮城ふるさとプラザ」
で涼みがてら少し買い物もできて、満足。