ターナーの映画DVDを借りてやっと見た。あまりに面白すぎて感想がまとまらないのだが、、。
伝え聞いているエピソードが上手く取り入れられているので伝記映画としても興味深いし、
当時19世紀前半の風俗が再現され、ローヤルアカデミーの様子(同時代の画家が勢ぞろい)
まだ珍しい写真館での撮影、産業革命による、蒸気機関車、蒸気船の登場、など新時代
を迎える生き生きした社会の中でひたすら絵に精進するターナー。私生活は謎に包まれていると
されている。2女までなしたダンビー夫人(作曲家J.Danby 未亡人)との間は冷ややかな
ものの、晩年、名前や職業を偽って亡くなるまで伴にいたというブース夫人との間には
温かい関係が築かれ、母親の愛情を知らないで育ったといわれるターナーの心の拠り所と
なったようだ。
約3年まえのターナー展にはスケッチブックも展示されていたが、実によくスケッチに
出かけている。風景画家といっても長閑な田園風景ではなく、変化し続ける一瞬を切り取った
ような絵はやはり当時の人にとっても革命的だったのだろう、評判はかなり悪かったようだ。
ターナーの絵を貶すヴィクトリア女王や茶化す芝居を観ているターナーの心の中は
いかばかりか、、、。評価などは気にせず自分の信念を貫いた幸せな人といえるだろう。
ターナー役俳優はメタボで最初は目が慣れなかったが、やがて迫真の演技で気にならなく
なった。脇役の女中や後に妻となるブース夫人や、父親役も素晴らしい演技だ。それにもまして
カメラワークが無駄なく息をのむ美しさだ。
英国では国民的画家は「ターナー」、国民的作曲家は「パーセル」と言われている。
映画の中でもパトロンのエグリモント伯爵邸(ペットワースハウス)でパーセルの有名な「ダイドーとエネアス」
の「私が大地に横たわるとき」が歌われる。伯爵の娘のピアノ伴奏で歌うのは何とターナー。
歌は態々たどたどしい感じを出していたがそれが返って切々と訴えるものがあった。
ところで近く20ポンド札がターナーの図柄になるということだ。
有名な若い時の自画像が元になっている。Wikiによれば実際のターナーはこの自画像
とはかけ離れていた容姿だったらしい。映画の俳優の容姿の方に近いのかも!
ターナーを日本に紹介したともいえる、漱石は1000円札になったし、お二人とも後にお札になるとは
思いもよらなかっただろう・・・。


伝え聞いているエピソードが上手く取り入れられているので伝記映画としても興味深いし、
当時19世紀前半の風俗が再現され、ローヤルアカデミーの様子(同時代の画家が勢ぞろい)
まだ珍しい写真館での撮影、産業革命による、蒸気機関車、蒸気船の登場、など新時代
を迎える生き生きした社会の中でひたすら絵に精進するターナー。私生活は謎に包まれていると
されている。2女までなしたダンビー夫人(作曲家J.Danby 未亡人)との間は冷ややかな
ものの、晩年、名前や職業を偽って亡くなるまで伴にいたというブース夫人との間には
温かい関係が築かれ、母親の愛情を知らないで育ったといわれるターナーの心の拠り所と
なったようだ。
約3年まえのターナー展にはスケッチブックも展示されていたが、実によくスケッチに
出かけている。風景画家といっても長閑な田園風景ではなく、変化し続ける一瞬を切り取った
ような絵はやはり当時の人にとっても革命的だったのだろう、評判はかなり悪かったようだ。
ターナーの絵を貶すヴィクトリア女王や茶化す芝居を観ているターナーの心の中は
いかばかりか、、、。評価などは気にせず自分の信念を貫いた幸せな人といえるだろう。
ターナー役俳優はメタボで最初は目が慣れなかったが、やがて迫真の演技で気にならなく
なった。脇役の女中や後に妻となるブース夫人や、父親役も素晴らしい演技だ。それにもまして
カメラワークが無駄なく息をのむ美しさだ。
英国では国民的画家は「ターナー」、国民的作曲家は「パーセル」と言われている。
映画の中でもパトロンのエグリモント伯爵邸(ペットワースハウス)でパーセルの有名な「ダイドーとエネアス」
の「私が大地に横たわるとき」が歌われる。伯爵の娘のピアノ伴奏で歌うのは何とターナー。
歌は態々たどたどしい感じを出していたがそれが返って切々と訴えるものがあった。
ところで近く20ポンド札がターナーの図柄になるということだ。
有名な若い時の自画像が元になっている。Wikiによれば実際のターナーはこの自画像
とはかけ離れていた容姿だったらしい。映画の俳優の容姿の方に近いのかも!
ターナーを日本に紹介したともいえる、漱石は1000円札になったし、お二人とも後にお札になるとは
思いもよらなかっただろう・・・。

