古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

英国バロック②W.クロフト

2021-02-01 18:09:18 | ルネッサンス・バロック音楽

W.クロフトもパーチャム同様、リコーダー愛好家にとっては

ソナタト長調で有名だが、パーチャムに比べると情報は多い。

生没年も1678~1727となっており、J.ブロウに音楽教育を受け、

宮廷礼拝堂聖歌隊を指導し、J.ブロウの後任オルガニストとして

ウエストミンスター寺院に奉職、教会音楽も残し、、、という

順風満帆の作曲家人生を送ったようだ。

ト長調ソナタのファキシミリを探していたら、imslpのG.Fingerの所

の3つのソナタ(作曲者不詳)の楽譜の3つ目にあった。

1番目と3番目がクロフト作、2番目はG.Fingerらしいソナタがあり、これは

最近出会った曲のなかではかなりの佳品であった。

クロフトの「2本のフルート用6つのソナタの表紙」には

Seignr・ Papusによるフルートとバスのための素晴らしい独奏曲付き!と

あり、Papusとは誰かと思ったらJ.C.Pepusch であった。

Op 2a sonata Ⅱニ短調。

「おまけ」が目当て購入した人がどの位いたか知る由もないが

なんだか楽しくなるのだった。

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英国バロック①謎のA.パーチャム

2021-02-01 18:08:30 | ルネッサンス・バロック音楽

リコーダーの楽譜の整理をしがてらこれから吹きたい曲を

探していたら、あり過ぎてまたコピー楽譜の山が出来てしまった。

今年はまずイギリスバロックのリコーダーソナタのレパートリー

を増やそうと、昔買ったベーレンライターのホルトゥスムジクス

シリーズ①を見てみる。W.ウイリアムス、A.パーチャム、W.トッファムの

3曲が載っており、②③は持っていないが、ともにリコーダーソナタが

3曲ずつでW.クロフト、D.パーセル、R.ヴァレンタイン、J.ペイジブル2、

トッファムの別の曲で6曲。無料楽譜サイトで楽譜が手に入れられるので

出版されている曲でない他の曲を調べてみるのだが、パーチャムは

残念ながら有名なト長調のソナタの他に見当たらない。持っているCD

解説にもエニグマティック パーチャムと書かれてあるが、本当に謎

の作曲家のようだ。このソナタが入っているのが G.ビンガム編集の

「40のイギリスのエアと3つのソナタ」。これは2巻でG.フィンガーが

沢山収められており、同様の曲集が4巻まである。このビンガムという人に

ついても情報がなくわからない。

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