ミューテルについて以前のブログに書いたことがあったが、オルガン曲がある
ことは知らずにいた。
http://blog.goo.ne.jp/euterpeparnassus/e/0cd7115bbcb71c6b62e50cec9bba47c9
たまたまオルガンコンサートガイドをチェックしていたら、北とぴあのオルガン
コンサートのプログラムにミューテルのファンタジー4番とあり、オルガン奏者は
先日武蔵野市民文化会館でも聴いた福本茉莉さんなので、王子まで行くことにした。
会場は残念ながらロビーで騒音は我慢しなくてはと思ったが、案の定演奏が始まった
途端に赤ちゃんが泣きだした。人の話声も。オープンスペースだからしょうがないが、やはり
気になるものだ。
プログラムはスウェーリンクの「トッカータ」、ケルルの「かっこう」
バッハの「コラール前奏曲BWV676]、ミューテルの「ファンタジー4番」、
アラウホの「ティエント」、最後はケルルの「トッカータ」、というプログラムで
40分ながら充実した時間を過ごした。演奏もとても良かったが、やはりバッハが
あるとプログラムがしまるものだ。オルガン曲はまだ知らない曲のほうが圧倒的に
多いので新鮮だし、この頃奏者の良し悪しも少しわかってきて参考になる。
福本さんによると、ミューテルのファンタジー楽譜にはなんと 小節線がない
ということだったので帰宅して無料楽譜サイトをチェックしたら現代譜が
載っていた。やはり小節線は全くなく、何拍子かわからないのであった。しかし
音価は記されていて縦の合い方はわかるのでクープランなどの無拍のプレリュードと
は違う。バッハの最後の弟子といっても作風はCPEバッハ的で古典派のさきがけで
あった。アラウホはスペインオルガンの特徴である分割ストップの曲だったので
足鍵盤も使用して音色の変化を補ったということであった。
ケルルの「かっこう」以外の曲を聴けたのも収穫。
ケルルといえば最近知った、「パッサカリア」もいつか弾いてみたい曲だ。
オルガンが気になったのでコンサートのあとでアシストをされた方にオルガンの
ビルダーを聞いたらマナオルガンだった。日本製である。2段鍵盤+足鍵盤で
ストップ12本。