古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

ロシア文学の食卓

2009-01-31 17:02:19 | 本・雑誌
ロシア料理というと昔、新宿中村屋の食品売り場で一人
黙々とピロシキを揚げている恰幅のよいロシア婦人がいた
ことや、ロシアケーキという大き目のクッキーの上にナッツを
メレンゲで固めたものやジャムなどがのった、ドライケーキが
思い浮かぶ。

今のように外国料理店も多くなく、私の家では渋谷の「ロゴスキー」
というロシアレストランにごくたまに行くことがあった。
ニシンの酢漬け、ツボスープ、ボルシチ、ぺリメニー、黒パン、
クワース・・などの味もここで知った。内装もロシア風の店内で
ちょっとかしこまって食事した覚えがある。
1970年出版のオーナーの書いた料理本も持っていて、時々
参考にしているが、みな10人前の分量というのがいかにも凄い。

先日、本屋で目に付いた、「ロシア文学の食卓」。
料理の出てくるロシア文学作品の抜粋に、料理写真もふんだんに
あり思わず引き込まれてしまった。単に料理の紹介にとどまらず、
背景の風俗歴史などにも触れられ、文学作品のよき手引きにもなる
いい本だと思った。
読んだことのある作品はあまり無く「アンナカレーニナ」「罪と罰」
「イワンデニソービッチの1日」くらいなのだが、食欲と読書欲の
両方が刺激され、他の作品も読みたくなってくるわ、作り方を知り
たくなるわ、食べたくなるわ・・と忙しくなりそうなのである。
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ブラームスのクラリネット曲

2009-01-30 18:37:04 | クラシック音楽
朝のバロックを聴いてからラジオをつけっぱなしにしていたら
「クラシックカフェ」が始まり、クラリネット特集にひかれて
またずっと聴いてしまった。1903年生まれのレオポルド・
ウラッハの演奏。ウイーンフィルの伝説のクラリネット奏者だ
そうだ。全然知らなかった。ブラームスのトリオ(作品114)
当然モノラル録音。
ピアノは若き日のイエルク・デムスだった。よく日本にもくる
ピアニストだが今でも活躍中のようだ。母の世代だから80歳を
超えているはず。ほのぼのした演奏だった。

ブラームスのトリオやソナタはヴィオラ版のほうで馴染んでいた
のだが、クラリネットの音色はやはりこの曲にピッタリだ。
ブラームスが晩年・・といっても58歳の時の作品。
ブラームスがクラリネットの名手に出会ったお蔭でこのトリオ、
ソナタ、五重奏曲も生まれたとか。
ブラームスは64歳で亡くなったのにもっと長生きした人のように
思ってしまう。
ウラッハ&デムスのクラリネットソナタも録音されている。
聴いてみたくなってしまった。
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ミスター・エックレス

2009-01-29 16:11:20 | ルネッサンス・バロック音楽
初心に返ろうと思うとき、「デイヴィジョン・フルート」
楽譜を眺めたりする。
「ディヴィジョン・フルート」集にはMr.Solomon Eccles 、
Mr.Eccles(写真楽譜)という作曲家がいるのだが、ソロモンは仏
に行った、ヴァィオリにストH.エックレスの親父さんらしいのだが、
ソロモンには二人息子がいてもう一人のジョンはやはり英国の
音楽家なのだ。となるとMr・はこのうちの誰だろうか・・
と手持ちのCDをチェックしたら、Mr.Ecclesはヘンリー・エックレス
なっており、CD解説(演IL Dolcimelo)ではヘンリーの生没年が
(c1640-1711)になっているのだ。他で調べてもこういうのはなく
(c1670-1742)なので、間違ってるのかもしれない・・・
ちなみに父親ソロモンは(1618-1683)ジョンは(1668-1735)
誰かわかったところでどうということはないのだが、気になる。

ディヴィジョン・フルート集にはパーセル、フィンガー、バニスター
ぺプッシュなどの知られた作曲家の作品もあるが、この楽譜だけで
しか知らない作曲家や作曲者不詳もあり、どれも愛すべき曲達。
バロックのソナタや組曲もいいが、やはりリコーダーの良さがいきる
曲集だ。
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新着楽譜

2009-01-25 13:26:30 | 古楽器
注文してあったリコーダー楽譜が意外に早く届いた。
Schott楽譜が20%引きだったので少し気が緩み、送料を
BudgetからStandardへ格上げしてみたのだが、やはり早く、
2週間で来た。すぐにざっと譜読みしてみた。この瞬間が
ワクワクする。特に今回は知らない曲だったし。来たのは
メールラ、エックレス、テレマンの三冊。

メールラは、初期ものなので曲として格好がつくのには
かなりの時間を要しそう。でもそのストーリーを作るような
作業が楽しい。エックレスは比較的易しく、テレマン2曲は
ソナチネという割には(ラベルのソナチネも難しいけど・・)
難曲。
特にハ短調は超難曲で無理だろうとはやばや諦める。
イ短調は頑張ればできそうである。なんだかこの頃先がみえて
きたので、できそうなものをじっくりやることにした。
いつでもレッスンを受けられるような状態までもっていこう、
とひとまず練習予定をたてる。

エックレス・ヘ長調はリコーダー用だと楽譜の解説は言って
いるが、どうも単純すぎる曲で物足りない。そこでト短調ヴィオラ
・ソナタをリコーダーで吹いて遊んでみたら、アルト記号読みが
脳細胞を刺激してボケ防止にいいのではないかと思いたった。

初見演奏は脳と指が連動するので脳に良さそうなのだが、初見力が
落ちてしまったのは、老眼が進行して楽譜が見えないせいもある。
そのぶん「勘」が冴えてきたかな?
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ラ・トゥール&フェルメール

2009-01-24 11:33:34 | 展覧会
購読している新聞社主催の展覧会だと情報が多く得られるが、
そうでないと直前になってやっと知るということもある。

本屋でふと目に入ったアート雑誌の表紙にラ・トゥールの
「大工の聖ヨセフ」が。手にとってみたら、2月末から開催の
国立西洋美術館での「ルーヴル美術館17世紀ヨーロッパ絵画展」
に来ることがわかった。

2005年の大掛かりな「ラ・トゥール展」には行けなかったので
見たいものだ。
またフェルメールの「レースを編む女」もこの展覧会にくる。
ここ数年毎年のようにフェルメールを日本に居ながらにして
見ることができるようになった。日本はいい市場なのだろう。
昨年の展覧会の出場者は史上3番目の約94万人とか。モナリザ展
の記録はやはり当分破られそうもない。

展覧会にあわせて古楽コンサートというのも流行りのようだ。
4月3日に予定されているコンサート(リコーダー、リュート、
ガンバ、チェンバロ)に行ければ行きたいが・・
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文士劇

2009-01-23 09:16:55 | その他
脚本家の内舘牧子さんが12月初めの盛岡文士劇に出演後、
体調不調、というニュースを聴いて、その文士劇について書かれた
エッセイを読んだのを思い出した。

JR東日本の広報誌『トランヴェール』12月号の巻頭エッセイだ。
このエッセイは以前は作家や文化人が毎月書いていたが、最近は
どういうわけか内舘牧子さんがずっと担当している。
よく新幹線に乗るのでこのエッセイは必ず読み、他にも面白い記事の
ある時は持ち帰ったりする。この12月号も特集の「酒粕」に興味を
ひかれ、お持ち帰りしていた。

文士劇というと昔、文芸春秋社が関わっていたのがあったが、大分前
からもうやってないようだ。第一、文士という言葉も死語に近いし、
その言葉に相応しい作家も少なくなってしまった・・・

盛岡文士劇は昭和24年に地元の作家を中心に始まり13年続き、
一時中断、平成7年に盛岡在住作家高橋克彦氏が発起人になって
復活させたということだ。もっとも作家だけでなく、文化人、
アナウンサーなども出演しているようだ。時代劇や盛岡弁を使った
現代劇の二本立てでチケットはあっというまに完売してしまうそうだ。
テレビ放映もあるそうなので観たいものだ。
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こわ~いCD

2009-01-22 15:55:06 | ルネッサンス・バロック音楽
フローベルガーCDはいろいろなチェンバリストが出しているが、
これは日本ではあまり知られていないポーランドのチェンバリスト、
Wladystlaw Klosoiewicz(l=エルには皆スラッシュあり)演奏。
まったくなんの予備知識もなく、買ったのは2年前。ちょうど
チェンバロ発表会曲としてフローベルガー組曲のあとに、フェルディ
ナンド3世の哀悼曲を弾き、その対策として買ったもの。
フローベルガーの楽譜は音、タイや臨時記号も楽譜に依って違い、
困ることがあり、CDでもチェックしなければならない。この盤は
レオンハルト、モルテンセン盤に続く3枚目となった。

CDジャケットはよくある寓意画で、窓際に髑髏や砂時計,本の載った
テーブルがあるが、僅かに差し込む光で埃が舞っているように
みえる。多分空家なのだろう。例によって「この世の儚さ」を教えて
いるのだろうか? 画家はスペインのカラヴァッジョと呼ばれる、
Francisco Zubaran(1598-1664)
フローベルガーは(1616-1667)
この絵にも不気味な怖さがあるのだが、このCDも実は怖いのだ。
最後に入っているのが、トンボー。これは階段から落下して命を落とし、
フローベルガーの腕の中でなくなったとされるリュート弾き、
ブランシェローシェを悼んだ曲。
この曲の最後は下降するスケールで書かれており、最後の瞬間を
描いている。先入観のせいかこの演奏を聴くと、しばらくは放心
してしまい、心臓にも悪そう。他の演奏ではそれほどではないのに。
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フローべルガーの終の棲家

2009-01-21 12:29:42 | ルネッサンス・バロック音楽
フローベルガーが年々大切なお方となってきている。
神聖ローマ皇帝フェルディナンド3世に捧げる哀悼曲は特に
好きだ。
フローべルガーのパトロンでもあったこの皇帝の作曲が昨日の
[バロックの森]で聴けた。戦の合間に作曲もしていたとは・・
知らなかった。宗教的な曲で特にどうという曲でもなかったけど。

音楽に理解のある王様がいると優れた音楽家も集まり、名曲が
生まれ、後世の極東の我々までがその恩恵にあづかっている
わけだ。日本音楽より身近に感じてしまうのは考えてみれば
変ではあると思うが、他の分野はそうでもないけど、こと音楽に
関しては私はもう西洋音楽が血となり肉になってしまっている。

フェルディナンド3世が亡くなってからしばらくしてフローベルガー
はドイツ&スイスに近いフランス・エリクールの侯爵夫人の館に
終の棲家をえて隠遁生活に入り、音楽教師としてひっそり
くらしたという。40代で引退とは・ヨーロッパ中を股にかけて
活躍した音楽家にしては少し寂しい感じがする。
肖像画はどうしてもみつからないのだが、エリクール城の写真を
みつけた。行ってみたいものだ・・
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私の最古映画パンフレット

2009-01-20 09:56:00 | 映画
「インスブルックよ、さようなら」はよく知られているドイツ・
ルネサンス時代のイザークの曲。今朝の「バロックの森」では
ウィーン少年合唱団による演奏を聴いた。
今日のお話によれば当時の皇帝マキシミリアン1世によりこの
ウイーン少年合唱団が創設されたとか。知らなかった!
そんな前からあったの・・

「野ばら」の映画パンフレットがまだ有ったのを最近確認した
ばかりだったので、難なく取り出せた。昭和33年!印刷。
中にはヴェルナーの「野ばら」はもとより、シューベルトの
「アヴェ・マリア」、モーツアルトの「子守唄」の楽譜が載って
いる。それに載ってる広告が古くて面白いこと。
村田武雄氏の解説には「4年前にわが国を訪れて『天使の声』を
聴かせたウイーン少年合唱団は今から460年前にオーストリア
皇帝マキシミリアンⅠ世が宮廷礼拝堂の為に組織した世界最古
の合唱団です…」とちゃんと書いてあった。
あれから50年経ったわけだ。

映画そのものもまだあまり観ない時期だったけれど、この映画
は感激したものだった。この子役ももういい爺さんになってるはず。
原題は「わが人生最良の日」というのを「発見」。
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中国四大珍味

2009-01-19 19:41:46 | 料理・食べ物
山形の最上産の山伏茸という奇妙なキノコが駅の八百屋に
売っていた。象牙色のスポンジみたいに見える。袋をみると
脳細胞を活性化させると書いてあるし、128円と安いことも
あって買ってみた。

帰って袋をあけてみるとしっとりとしていて、においは少しエノキ
茸にも似ている。さていったいどういうものなのか、検索をすると

フカヒレ、なまこ、熊の手にこの「山伏茸」で「中国四大珍味」
というらしい。それにしては聞いた事もなかった。珍味らしからぬ
値段だし。

炒め物や揚げ物煮物なんでもいいらしい。少し苦味がある他は
淡白でどこが珍味かよくわからなかった。乾燥させたものもあるとか、
そうしたほうが美味しくなるのかもしれない。残ったものは
とりあえず冷凍。忘れそう・・・

ちなみにこの名前は毛糸のボンボンのような山伏の衣装の丸い
飾りからきているとのこと。
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私の最古楽譜

2009-01-18 17:03:45 | ルネッサンス・バロック音楽
昔使ったが、もうこれからはまず使うことはない種類の
楽譜には処分したものもあるが、この楽譜(写真)だけは
なんだか捨てられない。ここまでとっておいたのだから
このままとっておこうかとも思う。

この古色蒼然としたボロボロの楽譜は小学生の時のバッハの
インヴェンション、シンホニア、小プレリュード&フーガ、
1955年3刷、450円。当時のピアノの先生は春秋社版
ばかりを薦めたものだから、楽譜はこの版が多かった。
当時のピアノ界の大御所井口基成校訂楽譜。
注釈もあり、校訂者が複数の版をみているらしいことはわかる。
この版が出てから半世紀以上も経っており、校訂者も亡くなって
いるので、こういう場合改訂もせずずっと市場に出回っているの
だろうか?と思って町へではついでに楽譜屋を覗いて来た。
するとまだあった。1964年に改訂され、以後ずっと同じ版で
出版され、2008年にも増刷されている。信じられない・・・。
値段は1400円。3倍強。
強弱、テンポ、スラー、スタッカート、指使い・・などすべて
書かれてある楽譜はバッハが見たらこれが私の曲か!と
卒倒しそうである。

子供の頃のレッスン曲は練習曲、バッハ、曲という3本立てだった。
バッハはいわゆる「曲」には入ってなかったようだ。
バッハは練習しないと弾けなかったから譜読みの時は憂鬱だった。

ちなみに私はベーレンライター原典版を使っているが、これは
余計なことは何も書いてない。娘が昔つかった、ヘンレ版は
指使いのみ書いてあるので、参考にすることもある。

チェンバロ始めてからはバッハの楽譜は皆買い直すはめに
なったが楽譜の版の違いなどにも興味が湧くようになったし、
校訂という気の遠くなるような仕事が如何に大事かということが
わかるようになった。
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雪の日のレッスン

2009-01-17 14:38:01 | 古楽器
昨晩帰仙した時は雪がちらつく程度だったが、今朝は5-6cm
ほど積もっていた。屋根瓦や庭の木々それぞれの形に雪が
乗っかって綺麗で見飽きない、自然のプレゼント。でも豪雪地帯
では貰いたくないプレゼントかも。

今年初のチェンバロレッスン。今日は私を含めて生徒が二人。
掃除、調律を済ませ、雪かきも少々。練習時間が30分しかない。
一通りルイ・クープラン組曲を弾いて終わり。
先生は雪深い山形から車を駆って来られた。

もう一人の方と3人でしばらく先頃来日した、チェンバリスト、
モルテンセン談義。先生と私は20年前のモルテンセンを聴いた
時の衝撃で盛り上がる。友人は今回はじめて聴いたということで
まだコンサートの熱気を引きずっているようだった。東京での
コンサートはアンコールに「シャコンヌ(バイオリンパルティータ」
のモルテンセン編曲という大サービスがあった。鬼気迫る演奏で
その前の本プロ、パルティータ3曲が一瞬かすんだくらい。

レッスン前3-4日練習出来なかったのでなかなか思いとおりに弾け
なかった。でも難しいのだが弾いていてますます好きになる曲。
17世紀前半にこんな密度の濃い曲が作曲されたとはなんと言う不思議。
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また来日

2009-01-13 18:50:02 | ルネッサンス・バロック音楽
今年5月に来日(一体何回目?)するレオンハルトのコンサート
チラシが届いた。真っ先にルイ・クープランの『パヴァーヌ』
が目に入り、ちょっと行ってみたいなあ・・という気にさせられた。
招聘元アレグロミュージックでのプロは2種。両方共に仏独プロ。
ルイ・クープラン、パッヘルベル、バッハ、アルマン=ルイ・
クープラン、デュフリのプロにより興味が湧く。

アルマン=ルイはオルガン曲の人だと思っていたがクラヴサン曲も
あることを遅ればせながら知った。さっそく無料楽譜サイトで
調べたらなんと全曲あったので、まずプリントアウト。
フランスの楽譜は高価なので助かる。さっそく弾いてもみるが
デュフリの時代なのでやはり似たような雰囲気が。
ついでに『クープランその家系と芸術』を出してきて顔チェック。
バロック音楽家で肖像画の残っている人は意外と少ない。

レオンハルトのコンサートに行ったのは一回だけ。1993年
の東京文化会館のコンサートだったので、あれから15年・・・。
当時はまだあまりチェンバロ音楽を知らなかったが、大家という
ことは知っていたから、聴くだけでも緊張してしまい、おまけに
隣の女性から漂ってくる香水にむせないようにしていたものだから
あまりよく聴けなかった。
あれから「これが最後か・・」と何回もおいでになったが、やがては
聴けなくなるわけでやはり気になる。
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H・エックレスのソナタト短調

2009-01-12 16:28:24 | ルネッサンス・バロック音楽
楽譜を整理していたら、H・エックレスのヴィオラソナタ楽譜が
出て来た。この曲はヴァイオリンの教則本にあるのでヴァイオリン
弾きはみんな知っていて懐かしがる。以前バイオリンとチェンバロ
で合わせたこともあるし、恥ずかしながらヴィオラで弾いたことも
ある。もちろんちゃんと弾けたとはいわない。

須賀敦子さんの特集番組、ナポリローマ篇のBGMでは今井信子が
弾いていた。一昔前のバロック演奏のように甘く甘く。
今日はアッシジ篇を放送した。ちなみにメインBGMはヘンデルの
『泣かせて下さい』これまたヴィオラ編曲。これであと一つ、
トリエステの坂道篇をまだ観てないことになった。

エックレスのソナタというとこのト短調ばかりだ。ソナタは12曲も
あるそうなのだが、他に知らない。他の曲を知りたいと思い、探すと
リコーダー用ヘ長調があった。
今、丁度Schott 出版社の楽譜が20%引きで買えるセール中なので
思い切って買うことにした。このところ無料楽譜をダウンロード
ばかりしていた。リコーダーもあまり練習しなくなってしまったので
やる気をださねば・・・・どんな曲か楽譜が届くのが楽しみだ。
一冊では送料がもったいないと、他にもリコーダー楽譜を物色。
Schott のオレンジ色のリコーダー楽譜も大分溜まった。
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スーパーピアノレッスン

2009-01-11 10:12:16 | クラシック音楽
12月から始まったシフのレッスン。昨日3回目をやっと観た。
このシリーズ、たまーに観るのだが、ベロフ以来の面白さだった。
すでに有望な若いピアニスト達が生徒だ。小菅優さんの姿も見えた。

曲はベートーベンのコンチェルト1番だった。3・4・5番
に比べて1・2番の演奏回数はぐっと減るが両方共にいい曲だ。
恥ずかしながら幾分易しい2番は中学時代弾いたことがある。
もちろん先生のオケピアノで。2台ピアノによる演奏も賑々しく
独特の響きになる。1番も楽譜はあったので出してくる。

シフは冗談が好きな人らしくみんなを笑わせながらレッスンを進める。
こんな先生だったらいいなと思わせる。オクターヴのグリッサンド
のところで、現代のピアノでは指を痛めてしまうかも、、と言われた。
又一ヶ所当時のピアノの鍵盤音域になかった高いf♯を生徒が弾いたら
Fナチュラルに直させた。
私の楽譜(昔のペータース)ではF♯がなんの注釈もなしについていた。
こういう教え方をされると自然とベートーベン時代のピアノと今の
ピアノへの変遷がわかって楽器の歴史に興味をもつようになると思った。

土曜の昼過ぎ、これからしばらく忘れないで観ようっと。
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