ロシア料理というと昔、新宿中村屋の食品売り場で一人
黙々とピロシキを揚げている恰幅のよいロシア婦人がいた
ことや、ロシアケーキという大き目のクッキーの上にナッツを
メレンゲで固めたものやジャムなどがのった、ドライケーキが
思い浮かぶ。
今のように外国料理店も多くなく、私の家では渋谷の「ロゴスキー」
というロシアレストランにごくたまに行くことがあった。
ニシンの酢漬け、ツボスープ、ボルシチ、ぺリメニー、黒パン、
クワース・・などの味もここで知った。内装もロシア風の店内で
ちょっとかしこまって食事した覚えがある。
1970年出版のオーナーの書いた料理本も持っていて、時々
参考にしているが、みな10人前の分量というのがいかにも凄い。
先日、本屋で目に付いた、「ロシア文学の食卓」。
料理の出てくるロシア文学作品の抜粋に、料理写真もふんだんに
あり思わず引き込まれてしまった。単に料理の紹介にとどまらず、
背景の風俗歴史などにも触れられ、文学作品のよき手引きにもなる
いい本だと思った。
読んだことのある作品はあまり無く「アンナカレーニナ」「罪と罰」
「イワンデニソービッチの1日」くらいなのだが、食欲と読書欲の
両方が刺激され、他の作品も読みたくなってくるわ、作り方を知り
たくなるわ、食べたくなるわ・・と忙しくなりそうなのである。
黙々とピロシキを揚げている恰幅のよいロシア婦人がいた
ことや、ロシアケーキという大き目のクッキーの上にナッツを
メレンゲで固めたものやジャムなどがのった、ドライケーキが
思い浮かぶ。
今のように外国料理店も多くなく、私の家では渋谷の「ロゴスキー」
というロシアレストランにごくたまに行くことがあった。
ニシンの酢漬け、ツボスープ、ボルシチ、ぺリメニー、黒パン、
クワース・・などの味もここで知った。内装もロシア風の店内で
ちょっとかしこまって食事した覚えがある。
1970年出版のオーナーの書いた料理本も持っていて、時々
参考にしているが、みな10人前の分量というのがいかにも凄い。
先日、本屋で目に付いた、「ロシア文学の食卓」。
料理の出てくるロシア文学作品の抜粋に、料理写真もふんだんに
あり思わず引き込まれてしまった。単に料理の紹介にとどまらず、
背景の風俗歴史などにも触れられ、文学作品のよき手引きにもなる
いい本だと思った。
読んだことのある作品はあまり無く「アンナカレーニナ」「罪と罰」
「イワンデニソービッチの1日」くらいなのだが、食欲と読書欲の
両方が刺激され、他の作品も読みたくなってくるわ、作り方を知り
たくなるわ、食べたくなるわ・・と忙しくなりそうなのである。