新コロナの感染者数が増えてきて、心配な毎日。
久しぶりに上野にナショナルギャリー展を見に行った。
上野は2月の都美術館のハマス・ホイ以来になる。
再開催日が決まり、日時指定券を予約するにあたり
7月下旬は少しは収まっているのでは、と楽観していた。
少し迷いもあったがこれから先もどうなるかわからないので
思い切って行った。
上野駅公園口が、目の前が文化会館という馴染みの光景から
西洋美術館前の通りが見渡せるように変わっていた。
初来日ばかりそれも選りすぐりの61点はイタリア・ルネッサンス、
オランダ絵画の黄金時代、ヴァン・ダイクとイギリス肖像画、
グランド・ツァー、スペイン絵画、風景画とピクチャレスク、
イギリスにおけるフランス近代美術受容という7つのジャンルに
分けられ、個人の収集から始まったコレクションが現在のかくも
膨大なコレクションに拡大していった様子がわかった。
今回はなかでも見たいと思っていた、レンブラント、フェルメール
スラバラン、ムリーリョ、カナレットの実物を見られてよかったが
他にも未知のカルロ・クリヴェッリの「聖エミディウスを伴う受胎告知」、
ジョン・コンスタブルの「レイノルズ記念碑」
ターナーの「ポリュフュモスを嘲るオデュッセウス」
コローの「西方より望むアヴィニヨン」
セザンヌの「ロザリオを持つ老女」
などが特に印象に残った。
フェルメールの最後の絵と言われている「ヴァージナルの前に座る女」は
大昔ロンドンのナショナルギャラリーで観たときは以前来日した
「ヴァージナルの前に立つ女」と並べて展示されていた。その時が
フェルメールを見た最初であった。音声ガイドにはBGMとして
『シュザンヌはある日』[シュザンヌ・ファン・ソルトの鍵盤音楽帳より]
が使われていた。昨年のブログにも書いていたのを発見。
https://blog.goo.ne.jp/euterpeparnassus/d/20190529