古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

二人のゴットフリート

2014-10-27 16:16:15 | ルネッサンス・バロック音楽
11月初めの「第2回杜の都リコーダーフェスティバル」で吹く
トリオ曲の作曲家ゴットフリート・ケラーについて楽譜序文
以外のことがわからないかな・・ととりあえずネット上で調べると
同姓同名の詩人(1819~1890年)のことばかり
でてくる。

バロックのケラー氏は亡くなったのが1704年らしいが
生まれ年は不明だ。名前からしてドイツ系で1680年頃には
イングランドに渡っていたそうだから早熟だと1660年頃の
生まれだろうか?同じ名前のゴットフリート・フィンガーも
同じ位の年。ついでにパーセルも同時代だ。この時代の曲は
後期バロックほど洗練あるいはマンネリでないところが
魅力だが何か物足りないと思うこともある。

ケラーのトリオソナタは6曲あり3~4番はリコーダー始めて
間もない頃手に入れ、友人たちともよく合わせた。特に4番
はレッスンも受け、思い出深い。でも人前で演奏するのは
初めてとなる。どの楽章も短めだが魅力がぐっと詰まっている。
最近1~2番を手に入れたが残念ながら吹く機会がない。
寡作なのか発見されてないのか、トリオソナタ以外
はグラウンドやプレリュードなど小品しか知らない。
ソロソナタがあればいいのに、、、と思い、悔し紛れに
同名のフィンガーのソロソナタを探したらよさそうな曲が出て来た。
無料楽譜にはないので久しぶりに注文してみようかと思い
ネット上で価格を比較したら輸入楽譜専門店の方が安い。
今、円安だからそういうこともあるわけだ。というわけで
久しぶりに御茶ノ水に行って楽譜を買った。チェンバロの楽譜
も欲しいのだがまたの楽しみに。
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『菱田春草』展と映画『天心』

2014-10-17 11:00:00 | 展覧会
亡き母の文房具の引き出しには沢山の便箋やはがき、切手と
共に展覧会で買ったような絵葉書もいろいろあって、自分で
ためこんだ分を合わせると相当の量となってもう展覧会では
絵葉書を買うのはやめようかと思うのだがミュジアムショップに
行くと買いたくなる。でも欲しい絵葉書がある場合は少なく、
図録は結局は場所塞ぎになってしまい、記念に絵葉書数枚と
いうことが多い。

母の絵葉書の中に春草の「武蔵野」があり、今回の展覧会で
その実物を観られた。一面のススキの平原のかなたに富士山を望み
もずが一羽枯れ枝に止まっている。木と動物の組み合わせの画の
なかでも猫は多かった。柏ー猫、柿ー猫、椿ー猫、梅ー猫・・・。
有名な「黒き猫」は後期のみの展示でちょうど観ることができた。
前期と後期で入れ替わる画が多く、前期(~10月13日まで)の
展示の「菊慈童」を観られなかったのが残念だった。この画は
生まれ故郷の飯田市美術博物館所蔵ということなので多くを
所蔵している長野市の水野美術館と共に行ってみたいものだ。
大観と春草がそれぞれ描いた対の屏風や軸も興味深かった。

会場の近代美術館の地下講堂で岡倉天心の映画『天心』を上映
していたので翌日また近代美術館へ。
展覧会半券提示で100円引き。おまけにシニア料金なので900円。
映画はシニア料金が定着しているが展覧会料金にはシニア料金が
あるほうがずっと少ないので是非もっと取り入れて欲しいと思う。

さて映画は岡倉天心を演じた竹中直人がどうしてもアクが強すぎて
受け入れられない感じではあったが、岡倉天心はかなり型破りの
人物であったらしい。映画ではフェノロサの通訳を務めた青年時代から
晩年まで、当時西洋画に押されて日本画ふくめた日本美術全般が危機に
瀕しているのを救おうとするあくなき情熱が描かれる。

天心が建てた五浦六角堂での大観、春草、観山、武山らの日本画修行
の場面は特に印象的だった。白装束で身を清め、正座してよく描ける
ものだと思う。
極貧の春草の妻千代が健気に春草を支える姿には感動してしまった。
以前から行ってみたかった六角堂は東日本大震災で流失のニュースで
どうなったのかと思っていたが無事再建されロケに使われていた。
この際、天心の著書をちゃんと読んで是非五浦を訪れてみたいものだと
思った。

天気もよかったので北の丸公園を散歩した。よく手入れが行き届いて
おり この年になって初めて武道館をみて田安門から帰途に着いた。













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11月のコンサート出番

2014-10-09 19:18:15 | 古楽器
リフォーム着工の前に仮住まいを数ヶ月する予定なのだが、肝心の
解体作業がまだなので家の片付けを更に念入りにやっていたらまた処分する
ものが増えてきた。娘の代で処分の苦労をさせたくないとつくづく思うのだが
思い出の絡むものはなかなか捨てがたい。
天災でこういう思い出を一気に失う人もいるのに贅沢な悩みである。

11月はコンサート出番が3つ集中してしまった。これらが滞りなく終わるかが
少々心配なこの頃。まさか11月には仮住まいの身になっていると思うのだが・・。

11月3日は「みたか市民合唱コンサート」で5月に入団した『ヴォーカルアンサンブル遊』
の一員としてデビュー、ジョスカンやヴィクトリアの小品を歌う。5年ぶりの
歌の出番なので嬉しいような恐ろしいような感じだ。

11月9日は仙台で第2回杜の都リコーダーフェスティバルが開催される。
アマチュアのステージとプロのステージ(リコーダー&フルート:森本英希さん)
私は友人たちとアルトリコーダー2本とバスリコーダー1本で
バロックのトリオソナタ一曲予定。3人での練習が殆ど出来てないので
直前の練習がたよりだ。でもソロではないし気心がしれているので気が楽。
杜の都リコーダーフェスティバルHPはこちら↓

http://recorderfes-sendai.jimdo.com/

もう一つは11月30日近江楽堂での『バロックの花束』コンサート。こちらは
チェンバロの出番なので三種三様。ソロと通奏低音あり、古楽器オケでバッハの
チェンバロコンチェルトを弾くというプロでもなかなかないチャンス。
原曲がオーボエで大好きな曲なので合わせていただくのが楽しみだ。
いつ練習がままならなくなるかもしれないので出来る時にさらっておかねば・・。
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