古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

引越し準備へ

2015-02-19 11:08:30 | その他
ようやく引越しの日程が決まり、近々何十年ぶりかで集合住宅の
住人となる。リフォーム工事の進み具合をみるためには仮住まい場所
は近い方がいいと思っていたら自転車で20分弱の所のUR団地の3DKが
見つかった。それも一階角部屋に。チェンバロ搬入出のためには断然
一階がいいのでラッキーだった。

2月末の引越しに向けて始動。2年半前に仙台から東京に引越したので
まだ引越しの記憶があるし、今の住居を綺麗にしなければならないこと
はないので楽、と思ったのだがやはりいろいろな思いがあり、取り壊す
にしてもあまり汚いままでは両親にも家に申し訳ないとばかりいまさらでは
あるができる範囲で綺麗にしておきたいと思う。

前回の仙台からの引越し準備の際、椅子から転落して負傷したので気を
つけないといけない。表紙の分厚い昔のアルバムがたくさんありこれを
ダンボールにつめると持ち上げられないほど重くなる。ぎっくり腰にも
気をつけないと。

仮住まいの約4ヶ月の間、パソコンをつなぐのをやめてみることにした。
パソコン依存生活をしているので携帯があるとはいえ、相当不便になる
ことは確かだろう。今までと違う生活ができるという期待もある。
ブログも携帯ででも更新する気になったら、、ということでしばらくお休み。

今日は5月のA.シュタイヤーのピアノリサイタルチケットを「10時打ち」で
とった。チェンバロでもフォルテピアノでもなくモダンピアノでの
演奏会。バッハからドイツロマン派名曲集。ブラームスのOp118が特に
楽しみだ。












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バッハの落穂ひろい

2015-02-03 16:45:30 | ルネッサンス・バロック音楽
フィンランドの古楽器奏者というとルオヤラン-ミッコラ(Vg)と
アーポ・ハッキネン(Cem)くらいしか思い浮かばない。
持っているCDのF.クープランのガンバ曲では通奏低音奏者として
とても魅力的で、いつかソロを聴いてみたいと思っていた。

そのハッキネンのチェンバロ・ソロコンサートに行った。
先日のイヴ・レヒシュタイナーと同じく武蔵野文化会館。
使用楽器も同じミートケモデルのジャーマン・チェンバロだが製作者は
ヤン・カールスベク。こちらの楽器も繊細かつタフな楽器だった。

プログラムはオールバッハでそれもマイナー曲ばかり。
バッハ真作かどうかわからないせいか演奏される機会が
少ない曲が多かったので初めて聴く曲もあり、マイナー好きに
とっては実に刺激的だったし、奏者は40歳前にして熟成していて
巧みな演奏を聴かせた。

組曲イ短調BWV818は大分前レオンハルトが来日した時に
初めて聴き、それから私のレパートリーになった。なかでも
「サラバンド」はとても気に入っている。ハッキネンのテンポが
私にはちょっと速すぎた。最後に演奏された組曲もフランス組曲
風であったが、終曲のジグはなくメヌエット終わりだった。たまに
こういうのがある。

幻想曲ハ短調BWV906は未完のフーガがついているせいか単独で
演奏されることもあり、ハッキネンもファンタジーのみだった。
この曲は大昔グールドのピアノで初めてきいたが、シュタイヤーの
チェンバロで聴いたら煌びやかで曲の印象が違って驚いた。
フーガの途中でばっさり音がなくなるときは「フーガの技法」を
思い出してしまい、いつ聴いてもが胸が詰まりそうになって
しばし放心状態になってしまう・・。

アンコールでは小プレリュードの佳品とBWV906がまた再演された。
バッハの「落穂ひろい」を聴かせてもらって、また弾いてみたい
曲が増えてしまった。
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