古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

ホワイトアスパラガス

2011-04-30 10:47:30 | 料理・食べ物
宮城県産のホワイトアスパラガスをデパ地下でみつけた。
グリーンアスパラガスの1.5倍くらいの値段で高かったが、
産直で新しそうだったので思い切って買ってみた。早速
湯がくと完全なホワイトアスパラガスとは言えないように
穂先が薄緑になった。あまりに綺麗なので写真を撮った。

味は缶詰のホワイトアスパラガスのような特有な味がなく、
根元はちょっと独活に似た感じ。でも穂先はやはりアスパラガスに
しかない味。茹でないで蒸したほうがよかったかもしれない。
手を加えない方がいいと思い、塩味のみ。春の香り。

昔はアスパラガスと言えば白い缶詰しか知らなかったが今は
グリーンアスパラガスが年がら年中あるようになった。やはり
旬の時に食べたいものだ。ひょろひょろしたのよりある程度
太くないと味がしない。かつて庭でつくったこともあるが、
細いのしかできなかった。葉っぱはよく花束の増やしにしたものだ。

オランダ17世紀後半、アスパラガスの束を描いた画家がいる。
アドリアン・コールト(1660~1707)。



この絵、宮下規久朗氏「食べる西洋美術史」の中で初めて知った。
本の中ではモノクロだったので所蔵するアムステルダム国立美術館の
サイトで確認。暗闇に神々しいまでのアスパラガス。一番下の一本は
ちょっとしなびた感じも。みればみるほど不思議な絵だ。

本によると、オランダの静物画は果物や花は描かれるが、野菜は
殆どない中でこのアスパラガスの絵は例外的だそうだ。

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バソンのひととき

2011-04-29 18:36:30 | クラシック音楽
古楽仲間のご子息がかねてからフランスでバソン(フレンチファゴット)
を修業中と伺っていたが、ちょうど帰国中の今日、市内の老舗呉服店で
コンサートをされるというので、行ってみた。

昔からある呉服店なのだが一度も入ったことがないのでちょっと緊張。
2階が会場で、やはり畳敷きだったが、正座はきついのでイス席に。
プログラムはなく、何が演奏されるのかわからない。バソンのソロ・
レパートリーは全く知らないし、こういうのもいいかもしれないと思った。
普段行く古楽系のコンサートはあらかじめプログラムの曲をCDで聴いたり
吹いたり、弾いたりして万全?の準備をしていくので、楽しめない
こともあるのだ・・。

さてまだ若いバソン奏者とピアノ伴奏でアルベニスのタンゴから始まった。
明るい柔らかい音が心地よい。このあとはコジェルフ?のコンチェルト。
古典派らしいわかりやすい曲だったがマイナー作曲家のようだ。
これとそのあとの現代曲だけが純正バソン用?で、あとは編曲ものだった。
フランス現代曲はリコーダーの現代曲と共通する音自身の多様な変化の
面白さがあった。
あとはかなりポピュラーなものが続き、日本の歌曲あり、シャンソンあり、
バッハのチェロ組曲1番のメヌエットはアンコールでも演奏され、チェロの
演奏とは一味違う軽妙、洒脱さがあった。

曲の合間のトークも程よく、「ピーターと狼」のお爺さんテーマや
「春の祭典」の最初の部分など吹いてみせるサービスも。お客様もリラックス
して聴けたようだ。

コンサート後はお菓子やお茶を頂きながら、しばし顔見知りの方々と震災後の
無事を確認。
コンサートが済んで外に出たら冷たい雨。気温もぐっと下がってきた。

こうやって震災後のコンサートに何回か足を運んで行くうちに生演奏の
一回性の良さをつくづく感じるようになった。


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小説「ピエタ」

2011-04-28 08:00:40 | 本・雑誌
バッハがトーマス教会の礼拝のためにカンタータの作曲に追われ、
結果的に名曲が生まれたように、ヴィヴァルデイもピエタ慈善院
付属音楽院のために多くのヴァイオリンのための曲を書いたことは
よく知られている。

そのピエタ慈善院を背景に、バロック音楽ファンが気になる
小説が現れた。先日、仙台のNHKバロック講座の講師先生が紹介して
下さったので、すぐ買って読んでみた。
筆者はいわゆる「青春小説」とかいうジャンルの作家として知られて
いる方だが私は読んだことがなかった。

その音楽院は「捨て子を預かり、その中で音楽的才能のあるもの
へ英才教育を施す」機関というので、すぐ2つのことが思い浮かんだ。
一つは「スカフェータ」と呼ばれるものがちょうど数年まえに話題に
なった熊本の施設の「赤ちゃんポスト」というものに似ていること。

孤児院での音楽の英才教育は映画「レッド・ヴァイオリン」の第2話
を思い出した。こちらの舞台はオーストリアだったが。

ピエタ慈善院にヴィヴァルデイがウイーンで亡くなったという知らせが来た、
というところから物語は始まり、自らも捨て子でヴィヴァルデイの
指導も受け、以来ずっとピエタで事務をしている、エミリアを軸に
ヴィヴァルデイにかかわりのあった人達のそれぞれの人生が描かれる。
キーワードは「一枚の楽譜」。ミステリー的要素もあり、なかなか
うまく構築された物語と思った。ヴィヴァルディの音楽を聴きたくは
ならなかったが、ベネチアについて書かれた本や風景を眺めたくなり、
小説中によく出て来た、カーニバルの仮面とは何を意味するのか
気になった。

やはりヴィヴァルデイがらみの「スターバト・マーテル」という題の
最近イタリアで評判になった小説があるそうだ。
英訳はまもなく出版されるが、日本語訳は予定されているのだろうか?
こちらも是非読んでみたい。

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テレマンのカノン

2011-04-27 16:55:20 | ルネッサンス・バロック音楽
昨日に引き続き好天に恵まれた。昨日は庭仕事をしたら案の定
やりすぎ、夜の合唱練習時の「ストレッチ」が辛かった。

今日は庭仕事は止め、外出ついでにまず近くの公園の花の様子を
みに行ったら「だいこんの花」が綺麗だった。
東京ではありふれた野の花なのだが、こちらではあまり見かけない。
庭にも欲しい位。

ここはバラの肥料が土に浸透するのか植物は皆元気がいい。バラも
芽吹いてきてこれからが楽しみ。
巨大な「雪柳」はその名の通り、雪が積もっているみたいに満開。
丈が2m以上もありそうな株に成長していた。



駅前アエルに12時頃に着き、仙フィルの復興コンサートをまた
聴いた。復興コンサートも色々聴き、今日は5回目だった。
フルート&ヴァイオリン&電子ピアノの3人にソプラノで
バッハからマイ・フェアレディまで多種多様、最後の
「ふるさと」合唱はお決まりのようだ。

今日はバロックものが、バッハの「G線上のアリア」、パッヘルベルの
「カノン」にテレマンの「カノン」と3つあった。テレマンには
デュオソナタがあるがこれはまた別。1小節先行するカノン形式の曲
だった。きっとテレマンも楽しみながら作曲したに違いない。
今日はフルートとヴァイオリンで演奏されたが、やはり同種楽器同士
の方がいいと感じた。まだテレマン熱冷めやらずのうちに合わせて
みたくなった。



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テレマンの教会ソナタ

2011-04-26 17:44:00 | ルネッサンス・バロック音楽
「教会ソナタ」というとコレッリのソナタがすぐ思い浮かぶ。
緩→急→緩→急の4楽章形式のソナタ。なんで「教会」がつくのか
よくわからない。対するのは室内ソナタ。

無料サイトでテレマンの「教会ソナタTWV41:g5」というのを
見つけ、珍しい曲かも・・と思い、合わせてみたらなかなかいい。
どの曲集に入っているものかと調べたら「忠実な音楽の師」集だった。
ハンブルグで愛好家市民のために2週間ごとに25回にわたって出版
したというテレマンの出版業者としての辣腕ぶりが伺えるという
曲集だ。

そういえばリコーダーソナタのテレマン作品番号は41+調性アルファベット
だから、41はソロソナタの作品番号らしい。テレマンの作品番号が
すぐわかるようなサイトがないかと探したら、これで解決?

http://www.uquebec.ca/musique/catal/telemann/telgp.html#Chambre

独奏楽器がなにか指定されていないようであるが、オーボエのホリガーの
昔の録音が出ていたし、知らなかっただけらしい。







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テレマンに元気をもらう

2011-04-25 18:27:00 | その他
震災後しばらく経って最初に弾いたのはバッハばかりだったが、
昨日の集まりでテレマンを合わせたり、聴いていたら、テレマン熱に
浮かされてしまった。テレマンやヴィヴァルデイは中身が薄いと
感じる時とストレートに訴えかけて来る魅力を感じる時とある。
よくこの頃世の中の人が元気をもらうというけれどそんな感じ。
余談だけれど、この頃人に元気を与えたい、感動を与えたい、と
平気でいうスポーツ選手とかタレントには不快感を感じるのだが・・。

昨夜はまだ楽譜をもっていないトリオソナタをCDチェックしながら
吹けそうな曲はないかと探した。テレマンのトリオの数は相当な
もので、テレマン作品番号が書いてないものは楽譜を探すのに苦労する。
書いてあってもTWV42のなんとかばかりでややこしい。
d10という名曲があるが二短調で10曲もあるということ? 
沢山の候補から迷いに迷ってリコーダーとヴァイオリンのトリオ2曲に決定。

今日は手持ちのテレマンのソロ、トリオ楽譜を出して来て手当たり
しだい吹いてみた。へ短調のソナタは昔は絶対不可能と思っていたの
だったが少しは吹けるようになって嬉しい。

しばらく夢中で吹いたらスッキリしたので、庭に出て、荒れ放題の
玄関周りの雑草を取り合えず少し取った。クロッカスの後には
口紅水仙が開いた。これからしばらくは刻刻変る庭の草花を楽しめるが
同時に草取りも大変。今年は姫踊り子草とはこべが繁茂して雑草とはいえ
取ってしまうのが惜しい。

昼前に雨がぱらついたと思ったら雷が鳴って嵐のようになったがそれも
つかの間だった。きまぐれな天気。午後はまた音楽三昧で二日酔い気味。

余震騒ぎで手がつかなかった片づけをしないといけないのだが、震災に
よる仙台市のごみは23年分!になってしまったそうなので、ゴミを出すのは
気が引ける。
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久しぶりに古楽茶論

2011-04-24 19:25:00 | ルネッサンス・バロック音楽
震災後初めての古楽器によるアンサンブル会。
今日はリコーダー、トラヴェルソ、ガンバ、チェンバロ弾きに、
プロヴァイオリン奏者がバロックヴァイオリンを弾いてくださったので
ラッキーだった。皆上手なヴァイオリンと合わせたい!と曲も
一気に増えた。

総勢大人7名、お子様3名
合わせてみた曲の数はもしかして古楽茶論の史上、最高かもしれない。
 
ドルネル:ソロ組曲、3本トリオ、トリオソナタ
バッハ:フルートソナタ(バッハ?)、ガンバソナタ3番
ハイドン:フルート、ヴァイオリン、チェロのトリオ
テレマン:リコーダー、ヴァイオリン トリオ へ長調、ト短調
テレマン:リコーダー、ガンバ、コンチェルトイ短調
テレマン:四重奏曲二短調
マレ:第5組曲
ルクレール:ソナタト長調
クヴァンツ:リコーダー、ヴァイオリントリオハ長調
ヴィヴァルディ:2リコーダートリオト短調
フィンガー・グラウンド

こうして並べてみると名曲からマイナー曲まで素晴らしいラインアップ。
コンサート2回分位のプログラム。練習後のミニ・コンサートでは
この中から6曲を演奏。

私は念願のガンバソナタとクヴァンツトリオを初めて合わせられて
久しぶりにかけ合いの喜びを味わった。また次回に向けて新曲
探しがしたくなったのでようやくやる気が出て来たのかもしれない。

いつものように8時間弱、居間に入れなかった猫がお子さんの
置いていった風船に興味を示して不思議そうに見てから、キック。



     


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花見

2011-04-23 19:43:30 | その他
公園の桜も少し散ってきてしまった。次は藤の花が楽しみだ。

我が家の庭も少しずつ色がついて来た。花梨も蕾をつけた。
濃い綺麗なピンク。昨年は沢山実をつけてくれたので今年はあまり
望めないかもしれない。
2本のスモモの樹も一つは満開、もう一つは5分咲きになった。
プルーンは老いて花も咲かなくなてしまった。あとキュウィは
今年もダメだろう。

花見でどんちゃん騒ぎをした経験はなく、公園などで酔いの回った
いくつものグループの間を呆れて通り過ぎるだけだったが、今となっては
そんな花見風景も何か懐かしく、季節感のあるものだった。

昔母が気に入って買ってきたミニチュアの「だんごや」。
うっかりすると仕舞ったまま出さずに春が終ってしまうこともある。
今年は季節感を大事にしよう、と飾ってみた。
好きだった時代もの人情喜劇「お江戸でござる」の舞台にありそうだ。
奥には茶団子が皿に盛ってある。

こういうミニチュアにも日本人の器用さ、小さなものに対する
愛情やユーモアを感じる。日常生活が落ち着いてくるとなくてもいい
ようなものにも目を向ける余裕が出てくる。

今日は午後チャリティコンサートに行って来た。歌とピアノだったが
人間の声の力と歌い継がれてきた文部省唱歌があらためていいものと感じた。
楽器は声には負けるかもしれない。もちろん下手な歌は論外。

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バロック講座再開

2011-04-22 18:52:50 | ルネッサンス・バロック音楽
余震になれたとはいえ、やはり深夜に余震があるのは嫌なもの。
しばらく眼が冴えてしまう。久しぶりに「震源地は宮城県沖」と
いうのを聴いた。震度3。でも携帯に緊急地震速報は来なかった。
速報はどうもあてにならない。

今日の「古楽の楽しみ」はカルダーラのトリオソナタ作品1-6が
放送された。
カルダーラという作曲家はNHKカルチャー・バロック講座で、オラトリオ
『キリストの足元にひざまずくマグダラのマリア』のアリアや
『スターバト・マーテル』を紹介され、とても美しい曲だったので、
すぐ室内楽曲はないかと探してトリオソナタとチェロソナタの入ったCD
を買った。こういう親密な弦楽器演奏は今の時期特に心に染み入る。
とろけるようなメロデイは弾いている人達にも快感だろうな、と思う。

このたびの震災では我が家のCDは棚ごと転落、ケースがかなり破損し、
2枚組が特にやられた。CD自身も傷ついたものも。
プラスティックの破片はガラスのように鋭く危険になる。
この際CDの置き場所を変えてもっと探しやすくしようと思っているの
だが、なかなかその気になれないでいる。

今日からそのバロック講座も再開された。定禅寺通りのメディアテーク
は未だ無残な姿をさらけ出していた。その向かいのビルの教室は1ヶ月
休んだだけで済んだ。先生はじめ受講生も皆無事でよかった。
泉の教室は会場のビルの損傷激しく講座は存続不可能で打ち切りとか。

今日は番外編として先頃話題を呼んだ、ヴィヴァルデイ「四季」DVD
をみせていただいた。ベルリン古楽アカデミーの演奏で演出が奇妙奇天烈。
演劇と音楽が合体しているというか、まあちょっとついて行けない演出
だったが、みどりザイラーさんの命がけ?の演奏は一見の価値はあるかも
しれないが買うまでもないので見られてよかった。



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復興チャリティコンサート

2011-04-21 08:18:00 | 東日本大震災
仙台は多くのコンサート会場が被災し、コンサートのできるホールが
限られている現在、復興コンサートは毎日のように開かれている。

なかでもアエル1Fロビーでの仙フィルメンバーによるマラソンコンサートは
4月5日からずっと開かれている。毎日12時05分からで、5月11日まで。
昨日はフルート、ヴァイオリン、電子ピアノでのコンサートがあった。
メンデルスゾーンの「歌の翼」や「春の歌」エルガーの「愛の挨拶」
モンティの「チャルダッシュ」など、よくきく曲ばかりでまとめていた。
2日続きの寒い日で会場は底冷えがし、腰痛もちにはつらかった。
フルートとヴァイオリン名人芸的ソロもあり、面白い編曲もあり、楽しめた。
最後は定番「ふるさと」。この曲をこの際、国歌にしてもいいのでは
ないかと思った。すこし時代錯誤かもしれないけど「君が代」よりはずっとまし。

昨日最後の「ふるさと」で聴衆の合唱をリードされた、テナーの佐藤淳一先生から
コンサートのお知らせを頂いた。やはり被災地支援のチャリティコンサートだ。

4月23日(土)仙台カワイ4Fホール 開演15:00 入場料¥1000

学校も被災しているので使えなくなったピアノ始め、今後の音楽教育にも
差し障りがあるという。収益はこういう方面にも使われるようにと
目下検討中というらしい。

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ラ・ストラヴァガンツア

2011-04-20 08:29:00 | ルネッサンス・バロック音楽
明け方余震で目が覚めた。早速ラジオをつけるとまだ「深夜便」放送中で
4時半過ぎだった。結局震度1だったのだがやはり恐ろしかった。
しばらく眠れずにいたが、気がついたら「古楽の楽しみ」は始まって
平均律がきこえてきた。皆弾いたことがある馴染の曲ばかりだが、多くは
昔ピアノで弾いたのでやはりチェンバロで弾きたくなった。ソロチェンバロ
の練習もそろそろ始めなくては・・。今はアンサンブルの練習で忙しい。

放送最後はヴィヴァルディ「ラ・ストラヴァガンツア作品4から協奏曲
6番ト短調」。ところが1楽章はシェドヴィユが有名なヴィヴァルデイ
の名前で出版した「忠実な羊飼いソナタの6番4楽章と同じ曲だったので
びっくり。どういうこと・・?今度はヴィヴァルデイがシェドヴィュ曲を
拝借?それはないでしょう。
曲想をみると3楽章などはヴィヴァルディ節、さくれつ!で疑いようもない。
このCDを買い、解説を読めばきっと疑問が解けるでしょうけど、そこまで
投資する気はしないのだ。

もっとも日頃から「忠実な羊飼いソナタ6番」だけは残りの5曲と
あまりに出来が違いすぎるような気がしていてやはりヴィヴァルディなの
では、、、と思っている私ではあるけど。

ヴィヴァルデイのような軽い享楽的音楽は鬱々とした気分をはじき飛ばして
くれそうだ。近日中のアンサンブルの会にはヴィヴァルデイのトリオソナタ
を入れようかと思う。


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花冷え

2011-04-19 11:36:20 | その他
今朝の「古楽の楽しみ」も緊急地震速報で中断された。もう何回目だろうか。

再開された時は一番聴きたかった、ルイ・クープランの「プレリュード」の半ばだった。
リュートによる演奏でこの曲を聴くのは初めて。続けて「ブランクローシュ氏
のトンボー」もチェンバロ演奏との違いに驚いた。今日のリュート演奏は刹那的
というか曲全体のデザインが感じられなく次に何が起こるのかととても
不安にさせられた。
でもこれは地震速報のせいでこちらの気持が不安なのかもしれないと、
あとで思った。やはり未だ平常の神経が戻っていないのか・・。トンボー
(墓という意味で死者に捧げる曲)は偉大な個人に捧げられる曲ではあるが、
個人のみならずこういう死者への哀悼というジャンルの音楽が古くから西洋には
多くあるということに感動するし、音楽の持つ大いなる力ということを考えた時、
西洋音楽のもつ圧倒的な力を感じる。
昨夜近所で開かれた復興支援コンサートでも心地よい音楽に包まれ、さらに気持が
上向きになった。

昨日の朝日新聞で一般から募集した、このたびの震災に関する短歌が紹介されていた。
一瞬にして今まで経験したことのない惨事を被ってしまった祖国と人々への
鎮魂の思いと再生への祈りが歌われていた。

こういう惨事の際にも自分の気持ちを言葉を選びながら57577字にまとめて
みるという文化を持っているというのはとても貴重なことなのでは、と思った。
言葉のリズムが日本人のDNAにしっかり刻みこまれているのか、すんなりと
心の襞に入って行く。
なかでも私が惹きつけられたのは福岡の女性の
 「かなしきはこわれたものの写真より震災前のきれいな町なみ」だった。

町が波にのまれる前の映像との比較が良くされ、現実を直視しなければ
いけないとはいえ被災者の心情を想像すると割り切れない気持ちがするが、
何年後かに見事に復旧して震災後はこうでした、、という比較がされる日が
来るのを切に望んでいる。

今日はまた冷たい雨。長い間葉っぱだけだったムスカリの花があっという間に
咲いたが寒さに震えているようだ。
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満開の桜

2011-04-18 16:23:20 | その他
テレビ番組も選べるようになってきたが、相変わらず「テレビパラサイト」の
皆さんが勢ぞろいした安上がり番組が多く見る気もしない。テレビ局も
下らない番組を止めて節電に協力して欲しい所だ。

コマーシャルは震災後タレントや俳優が少しずつしゃべったり、歌ったりが多い。
中でもサントリーのコマーシャルの若手俳優の下手な歌にはこちらが恥ずかしくなる。

今年の夏は背広長袖のアナウンサーはいなくなるのだろうか?羽田首相の頃、
省エネルックなどと言っていたころはなかなか浸透しなかったが、思えば
当時はまだ切羽詰まった感じはなくのどかなものだった。クール・ビズだの
という時もあったっけ。またファッション界はこの時とばかり新しい
ファッションを考えているのだろうなあ?

さて来週25日いよいよ東北新幹線復旧予定なので、切符が買えれば、と
半信半疑で最寄り駅の「みどりの窓口」に行ってみたら、やはりあくまで
予定なので前日にならないとわからないといわれてしまった。すぐゴールデン
ウイークになるので例年なら、混むだろうけれど今年は観光自粛ムードだ
そうだからわからない。

帰り近くの公園に震災後初めて行ってみた。木の根が丸見えになっていたり
小さな土砂崩れ跡もあり、もしここで余震の大きいのがあったら危ない
かもしれないと帽子も被ってなかったし、早々に引き揚げたのだった。


いつものように春告げるカタクリの花が終わりかけていたが、みられた。
そして満開の桜








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傾国の美女

2011-04-17 13:55:55 | 絵画
今朝の『古楽の楽しみ』は中世の音楽。オルガヌム、コンドゥクトゥスなど
多声音楽が登場してきた。結構じっくりと番組が進んでいく。

その中で「4声のコンドゥクトゥス「世界は傾く]という題の曲が紹介され
思わずギクッとした。天災ではなく当時の戦争のことらしい。

朝の「日曜美術館」はマリー・アントワネットを描いた画家2人の特集だった。
マリー・アントワネットはいわば「傾国」の美女。
画家2人は共に自画像でも有名。女流画家エリザベート・ヴィジエ・ルブランの
自画像は若桑みどりさんの「女流画家列伝」によれば、17・8歳の頃と
されているが、番組ではフランス革命で亡命中の36歳の時の作品で
あるということだった。確かにずっと若くは見えるが。もし亡くなった人の
著作の間違いがある場合はどうするのだろうと、ちょっと心配になった。

4月に番組の司会役が交替し、作曲家の千住明氏と好感度が高いらしい
NHKアナウンサーになった。番組紹介の時、アナウンサーが千住氏に絵から
受ける印象を曲にしてみても・・などと余計なことを言っていたので、
絵と音楽を安易にくっつけないで欲しいと思っていたのだが・・。

今日は千住明氏が御上手とは言い難いピアノでマリー・アントワネットの
音楽の先生だったという、グルックの「妖精の踊り」を弾くという場面もあり、
さっそく来たか、思った。どうせなら、マリー・アントワネット作曲の歌も
あることだから、ちゃんと専門家に歌ってもらうなりして欲しかった。

マリー・アントワネットの伝記にはツバイクの著作があり、昔の岩波文庫のほか
今日のゲストの中野京子氏の新訳(角川文庫)もある。そして文学的でなく楽に
読めそうなのは同じく角川文庫の藤本ひとみ氏のもので、今読破中。


今開催の展覧会ではルブラン以外の女流画家の作品もあるそうなので興味を
惹かれるが、そのあとはやはり傾国の一大事の原発問題が気になって
テレビ朝日の報道番組に変えたら現実に戻されてしまった。
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復興支援コンサート

2011-04-16 19:59:00 | 東日本大震災
ガスが復旧したら震災前の気分になってしまい、気も大分緩んで
しまった感じ。被害が少ない地域ということもある。日常が戻らない人達も
沢山いるのに。ガスが復旧し、いくらでも料理が出来るというのに
簡単なものしか作らない癖がついてしまった。

朝から昨日に続き、大量の冬物洗濯。昼から雨の予報だったが、雨が来る前に
みな乾いてスッキリした。予報通り12時から乾いた土に恵みの雨、穀雨。

庭の草花も日に日に様子が変る。ミント類の中ではキャットミントが
いち早く若い葉が競うように伸びて来て見ているだけで元気づけられる。

今日は近くの「カフェ風雅」で自由に演奏を楽しむ会のお誘いを
受けたので行ってみた。楽器の種類はフルート、トラヴェルソ、
リコーダー、に備え付けのチェンバロ。
震災後初めてお会いする人とは無事を確認することもできた。
リコーダーでノードのデュオを吹き、バッハ、コーベット、サンマルティーニの
ソナタで通低チェンバロのお手伝いをした。


 明後日夜、ここで復興支援コンサートがある。

 ♪4月18日(月曜日)19時~
    カフェ風雅 JR仙山線 北山駅前

 ♪オーボエ:渡邉潤也さん
 ♪チェンバロ:高橋侑子さん 

お近くの方、ぜひお出かけください。

震災後しばらくは音楽に耳を傾ける気力がなかったのがとても悲しかった。
これからは音楽の力に励まされることも多くなることだろう。
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