古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

アンサンブル415

2010-06-30 11:15:33 | ルネッサンス・バロック音楽
[アンサンブル415]はキアラ・バンキーニ率いる古楽アンサンブル。
ずいぶん前から活動しているが今年3月に初来日した。

午前中久しぶりにBS「クラシック倶楽部」を観た。アンサンブル415を
聴くため。午後一時からの放送がなくなってから、6時か10時になり、
6時は「バロックの森」と被るし、10時からという時間帯はなかなかテレビ
の前に座れない。
今日放送されたのは、その3月のコンサートプロ、ボッケリーニの
弦楽五重奏曲と『スターバト・マーテル』。『スターバト・マーテル』は
ぺルゴレージはじめ沢山あるが、比較的最近カルダーラの抜粋を聴いて
全曲聴きたいと思っている。
さてボッケリーニの「スターバト」は1781年作のようにモーツアルトの時代。
綺麗なのだがやはりもう少し前の時代の方が好みかな・・と思う。

ずっと歌い続けて大変だったソプラノは、マリア・クリスティーナ・キール。
ブクステフーデの「イエスの四肢」DVDでルネ・ヤーコプス、バンキーニと
一緒に演奏している。バーゼルのスコラ・カントルムつながりらしい。
歌は歌い方声質でかなり好き嫌いが分かれる私だが、このソプラノは好きな
方だ。

丁度最新号の「アントレ」にキアラ・パンキーニのインタヴューが載っている。
ヴィヴァルディ四季を嫌っていて可笑しかった。
常に新しいレパートリーに興味を示し、「ああこれは知らなかったという驚き
の方が、ああ、これなら知っているというより良いのです・・。」という
御意見には大賛成。
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忘れ傘と対面

2010-06-29 08:54:15 | その他
雨傘、日傘両方使うこの頃。両方とも置き忘れやすい。
私も今までの生涯何本か置き忘れ、残念な思いをしている。
中でも友人にいただいた、藍染の日傘は私が使う前に娘に貸したら
無くされ、今でも恨んでいる。
雨傘は晴れれば邪魔になるが、取っ手の曲がった長傘の方が
傘らしくて好きだ。

先週立て続けに雨傘と折りたたみ日傘を忘れ、がっくりきた。
雨傘のほうは16本骨の辛子色の長傘で気に入っていたのだが、
どこに置き忘れたか何も覚えてないので探しようもなく諦めた。
日傘の方はバスの座席に置き忘れ、バスを降りたとたんに思い出し
すぐ市バス営業所に電話した。
もしか誰かに取られたら、、という考えたくないことが頭を
かすめたが、無事だった。
駅の忘れものセンターというところに取りに行き、数十年
愛用の日傘と感激の対面(というほどではないけど)。
日傘は使う時期が限られているし、これは水色なので洋服と
合わなければ持たないので出番は余り多くなく、傷みが少ない。
と思ってよく見たら結構古びていたが・・・。

絶対に無くさないぞ!と誓ったが、ちょっと自信が無くなった
今日この頃。
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テレマンのコンチェルトが生で

2010-06-28 07:23:18 | ルネッサンス・バロック音楽
明け方、ホトトギスが鳴いて目が覚めた。霧が立ち込め、
今日もまた蒸し暑くなりそうだ。

来週末、このチラシのコンサートがある。
コンサートチラシとしては珍しい A4 三切りの小型。
とてもスッキリしたデザインで、何枚も集めたくなる気分に。
こういうのをみると演奏者の大きい顔写真の入ったチラシが
なんとも旧態然にみえてくる。

このコンサートは 主催:木の器

出演:アンサンブル・レ・ナシオン+広瀬奈緒
場所:仙台のカトリック元寺小路教会にて18時半より。
   前売3000円 当日3500円

テレマンのリコーダー&ガンバコンチェルト、ヴィオラコンチェルト、
フルート組曲、4台のヴァイオリンコンチェルト。これらに加え、
仙台出身の広瀬奈緒さんのパーセル、ヘンデルのオペラアリアが
古楽器伴奏で聴ける。いずれも名曲中の名曲、ヘンデルの『泣かせて
ください』パーセルはなんと『ダイドーの嘆き』

4台のヴァイオリンコンチェルト?とメンバーを数えてみると
ヴァイオリンは3名しかいない。ヴィオラ弾きがヴァイオリンに
持ち替えるのだろうか。リピエノはナシの曲?「コンチェルト」と
名がついても編成は聴いてみないとわからない。

ともかくこれだけのテレマンのコンチェルトを気鋭古楽器奏者で聴ける
のだ。古楽器オケの親密な響きを体験してみるには絶好の機会。
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バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ2番

2010-06-27 08:25:28 | ルネッサンス・バロック音楽
いまだにヴァイオリンのためのバッハの無伴奏ソナタと
パルティータが頭の中でごちゃごちゃして整理されてない。
それはどういうわけかこの曲のCD を一枚も持ってないことにも
原因があるかもしれない。どの演奏者にするか迷って結局
買いそびれている。

昨日のコンサートでは超名曲のパルティータ2番(BWV1004)から
終曲の『シャコンヌ』が演奏されたが、今日の「バロックの森」では
ソナタの2番(BWV1003)が放送された。
ヴァイオリンは若いのに確かな腕のユリア・フィッシャー(モダン楽器)

『シャコンヌ』は鍵盤楽器の編曲版がある。その中でもブゾーニ版
は大昔はよく弾かれたが、今もピアノで弾く人がいるのだろうか?
昔全音ピース版で遊んだものだったが、ちょっと気恥ずかしい感じ。
ソナタ2番の方はフリーデマン・バッハ編曲?によってソナタ二短調
(BWV964)として生まれ変わっている。この中の『アンダンテ』は
まさに天上の音楽。オーボエとバイオリンコンチェルトのアダージョ
楽章も美しいがバッハの緩徐楽章の美しさが堪能できる。

ヴァイオリンでは声部の弾き分けが至難の技だが鍵盤ではえらく簡単。
ヴァイオリニストから「ずるい!」という声が聞こえてきそう。
今日のバイオリン演奏はこの難曲をものともせず淡々と弾き切っていた。
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暑い天童へ

2010-06-26 20:02:25 | ルネッサンス・バロック音楽
年一回の天童美術館でのバロック音楽コンサートの常連に
なってしまった。初めて行ったのはリコーダー2本とチェンバロの
コンサートだった。
有元利夫の大規模な回顧展の会期中に開かれたので強い印象が
残っている。それ以前のことはわからないので、それまでの
コンサート歴を知りたいところ。
最近はバロックオーボエの本間正史さんが演奏する機会が多く
演奏と共にお話もウイットに富んでいて楽しい。

早めに天童に着き、山形の友人夫妻の車で目当てのビストロへ行き、
フレンチのランチ。その後、東根の農協直売店まで足をのばし、
今、まさに旬のさくらんぼを買って満足。
会場の美術館に着くとリハーサル中。バッハのオーボエとヴァイオリン
のためのコンチェルトが聴こえて来た。オケなしでチェンバロと
ガンバで支えるのは大変だ。
丁度開催中の上村松園、松篁、淳之三代にわたる日本画展覧会
を観た。最近吉祥寺美術館で上村淳之の展覧会をみていて見覚えの
あるものもいくつかあった。
ハスの花や幼女の絵など私には2代目松篁の絵が一番しっくりきた。

さて今年のコンサートは去年(7月11日)のメンバーにソプラノ
高橋絵里さんが加わり一層華やかな面々となった。
ヘンデルの歌で始まり、フィオッコのラメントも。いつ聴いてもいい曲だ。
最後の「エルサレム、、、」は特に哀感極まる。
エマニュエル・バッハのオーボエ・ソナタは去年発売の浜松楽器博物館
所蔵楽器使用のCDの中にも入っているが、今日の演奏はずいぶん
テンポを揺らして面白かった。やはりライヴならでは。
この後はすべてJSバッハ。無伴奏シャコンヌ、カンタータ187番に
オーボエとヴァイオリンのためのコンチエルト。ヒヤっとする
個所もあったけれど、この名曲をこのような編成で聴くことは最初で
最後かもしれないと思いながら聴いていた。
アンコールにはモンテヴェルディの「こんなにも甘い苦しみが」が
歌われ、コンサートはしっとりと収められた。こういう終り方もスマート。

そうそう、オーボエCDの演奏者3人が顔を揃えていらしたのでサインを
頂いてきた。さくらんぼをつまみながらブログを書いていたら、
あっという間になくなってしまった。
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ローレの宗教曲

2010-06-25 18:06:19 | ルネッサンス・バロック音楽
合唱団で歌っているルネッサンス期の合唱曲は割と後期に
偏っており、かねてからもう少し古い時期の曲を歌いたいと
思っていた。
ジョスカンやヴィラールトなど歌ったことはあるがまだ手を
つけていない曲がどっさりある。
以前イタリアのコンスタンツィオ・フェスタを歌ってみたが
団員の反応はイマイチ。少し時代が古すぎるのかなと思い、
1500年代生まれのイタリアマドリガルではかなり重要な
位置を占めるチプリアーノ・ローレはどうかなと思った。
「別れの時」を歌ったことがあるのみ。ローレの他の曲も
団員の反応やはりイマイチ。後期に比べるととっつき悪いかも
しれない。ちょっと我々には高度のようだし。

ローレは諦めかけていたら、月に一度聴きに行くNHKのカルチャー
センターバロック講座で、先月ローレに『ヨハネ受難曲』が
あることを知った。私が興味津々だったをみて、先生は嬉しい
ことにCDをダビングして下さった(写真)

先月と今月はバッハのマタイ受難曲がテーマなのだが、本題に
入る前に、バッハ以前の受難曲についてのお話もあり、ローレの
ヨハネ、シュッツのマタイ、カイザーのマルコ受難曲を紹介された。
バッハのマタイはトン・コープマン指揮のアムステルダム・バロック
オケのDVDを見ながら、要所要所で聖書のヨハネ、マルコ、ルカ伝と
比較したり、古楽器の話など、先生の幅広い知識と好奇心にいつも感じいる。
単なる音楽鑑賞でない話が聴けるのでこのバロック講座はお薦めだ。
受講生も増えつつある。

さてCDのローレのヨハネ受難曲は彼のマドリガルより平易な感じも
するがそう簡単に取り組めそうもない。ソロ的部分が多いし、、。
CDではリコーダーも効果的につかわれ、声と管楽器のあやなす響きが
神々しい。
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ネジ花

2010-06-24 18:06:34 | その他
この頃、ちょっとうっかりミスばかり。
昨日は玄関ドアのカギをかけ忘れ、5時間ほど留守にした。
無事ではあったが、気をつけねば・・。
仙台に帰って来た時、新幹線発車時刻を一時間間違えるし(でも
早く間違えたのでまあ良かったが)一日、間違えてしまったのも
記憶に新しい。この時は後に間違え、特急券を買い足した。
今回の帰り「はやて・こまち」に大宮から飛び乗って全席指定と
知らず、隣の席に座った人が「次は仙台」のアナウンスに呆然と
していたのは気の毒だった。この話はよく聞く。仙台の次は盛岡
なので寝過したら大変。

実家ではよく虫に刺される。前回も数か所刺され、水ぶくれになり
やっと治ったと思ったら、今度は刺された足が膨れて浮腫んできて
靴がよく履けない。今までの重症刺され歴を考えても、山形、長野
とどうも仙台以外で刺される傾向がある。仙台は虫が少ない?

実家の芝生に沢山生えていた庭石菖はすっかりなくなり、ネジ花に
変わっていた。名前のごとくネジリ状になっている。これでもラン科。
よくみると小さな可愛らしいランが順序良く連なっている不思議な花。
この写真を撮ろうとしたとき、刺されたようなのだ。
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Le Moucheron

2010-06-23 16:26:22 | ルネッサンス・バロック音楽
モンテクレールのフルートデュオを440テナーを
392ヴォイスフルート替わりにして練習している。
7月初めの古楽愛好家の集まりで第6コンセールを
トラヴェルソ2人と私のテナーという組合わせで
吹いてみようということになった。

全11曲あり、アルマンドからはじまり、5曲終った
後にプレリュードがくる。舞曲盛りだくさんでなかなか
楽しい曲が多いのだが、この5曲目「Le Moucheron」
という名前の曲がF.クープランのクラヴサン曲集にもある。
第6オルドルの終曲で【羽虫】と訳されるのが普通だ。
なるほど虫がしつこくついてくるような感じ。

ところがモンテクレールの方は全然そんな感じでない
ので変に思い、辞書で調べたら羽虫の他の意味として
「わんぱく小僧」というのがあり、こっちでは?と思った。

トン・コープマンのバロック音楽講義の『パスピエ項』には
モンテクレールの[やさしい実例による音楽教本]にはただ
パスピエは「速い」と書かれてあるそうだ。どのくらい速いか?
それはわからないが軽快な感じなのだろう。
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ざくろの老木

2010-06-22 12:22:36 | その他
毎年父の日に元家族が集まる習慣が10数年続いている。
今年95歳の父は外見は年の割には元気そうに見えるが、
始終母の監視のもとにないと何もできない。昔を知っている者に
とっては情けなくなる。母はぼろが出ないうちに居なくなる
べきだった、とこぼしてばかり。介護は大変だが、生きている
だけで価値があると思うほかない。

父より古いのが庭のザクロの木。100年以上は経っている。
木の成長は止まり、幹は空洞になっているところもあるのだが、
新芽も出てきて、老木ながら頑張っている。
ここ数年、花つきが極端に悪くなってきたのだが、それでも今年は
花が数個咲いていた。実ができるといいのだが。
子供のころは木全体に朱色の花がつき、実もたくさんなったものだった。
実が熟すとバカっと割れ、中にはトウモロコシ粒くらいのルビー色の粒が
ぎっしり入っていた。

あまり美味しいと思ったことはなかった。というのはなぜか「人肉の味」だ
といわれていたので、人食い人種になったような気分になり、ちょっと
恐ろしかった。結局沢山なってもそのままにされていたようだ。

数年前山形の彫刻家のアトリエを訪ねたとき、ザクロの実がオブジェの
ように置かれていて素敵だった。
カラヴァッジョも「果物かごを持つ少年」はじめ、ずいぶんザクロを
描いているし、ザクロを描いた絵もたくさんありそう。絵の題材として
魅力的な姿形・色をしている。
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薔薇が咲いた

2010-06-18 08:10:27 | 庭の植物
急に温度が上がり、一昨日あたりから薔薇の蕾が一気に大きくなり
昨日丁度見ごろになった。
野茨はもう小さな白い花弁をあたり一面に撒き散らし、そろそろ
終わりだ。秋には南天のような小さな実をつける。

ハマナスはことしも咲きそうになく、ミニバラ鉢は咲き終わり
地植えしたばかり。我が家で薔薇らしい薔薇といえるのは一本だけ。
植えてから10数余年、あまり元気がないのだが、といって
枯れるわけではなく、毎年必ず咲く。何という品種かわからない
のだが、花の色はほんの少しオレンジがかったピンクで気に入っている。
姿、匂い共にやはり薔薇は特別だ。辺りを払っている。

薔薇を綺麗に咲かせている、よその庭をみては いいなあと思いながら
なかなかそんな気持になれなかったが、もう少し薔薇があっても
いいかな、と思うようになってきた。薔薇にハマると際限がなさそうだ。

隣人が農業園芸センターのバラ園を見てきたといって感激して
いた。近くの公園のミニバラ園で満足していないで、秋にでも
行ってみようか・・・。苗も売っているらしい。

家の中の不用品を処分したら今度は外回りが気になってきて
庭のあちこちを掘りかえしている。この団地は山を切り崩して作られた
ので少し掘ると石がごろごろ出てくる。石ならまだいいのだが、
大昔の建築の際出た廃材のゴミの類がそのままでてきたりして
いやな感じ。燃えないもの、土に還らないものは始末に困る。
結局、30年前のゴミを集めてはゴミの日に出している。掘らなければ
こんなことをしなくてもよかったのに。
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嬉しいクーポン券

2010-06-17 07:29:52 | ルネッサンス・バロック音楽
楽譜を注文し、届くころになると今日は来るかなとソワソワする。

先ごろ合わせたボノンチーニのトリオは仲間に酷評されて
しまった。確かにディヴェルティメント集に比べて細切れ
だし生彩を欠く。今度手に入れたシックハルトのトリオソナタは
良さそうなので汚名返上になるかもしれない。早く合わせてみたい。

同時に2冊頼んだはずなのにシックハルトしか来ず、もう一つは
何だったか思い出せないまま数日たった。昨日Sheetmusicplusの
オレンジ色の楽譜包装封筒(これはしっかりしていて再利用できて良い)
に入って届いたのはC.デルヴェロアのソプラノ用の組曲ト調だった。
この作曲家のものはまだ自分で吹いたことはなかったし、あまりに
安かったので($2・95)衝動買いしたものだった。

開けてみると何とパート譜だけ。サイトで確かめてみたらやはり
パート譜と書いてあった。安さに目が眩んでちゃんと見なかったらしい。
それはともかく、ドルメッッチ校訂の現代譜で余計なことが沢山
書き入れてあり、どうも質はよくないがソプラノ運指練習のためには
役に立ちそうだ。
2回に分けて分割配送されたために一枚のはずのクーポン券が2枚
$3。大した額ではないのに嬉しいものだ。
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アルケミストの絵

2010-06-16 19:27:05 | 絵画
一昨日の【アルケミストCD】の絵の画家が殆ど同じ道具立て、
人物で「アルケミスト」を描いていた。

画家はDavid Ryckaert(1612-1661)代々画家の血筋で
アントワープ生まれ。ということはリュッカースの活躍
した頃だ。

「アルケミスト」という題の絵がまだ他にもあった。
描いても描いても描き足らなかったのだろうか・・?
他には農民や庶民を描いたものが多くあるようだ。
ムール貝売り、外科医、歌う人、病気?の猫に匙で食べ物を
やっているお婆さん、犬に芸を仕込むお爺さん、糸紡ぎに
没頭するお婆さん、眠りこけた人、画家のアトリエ、、など
など多数ネット上で見られる。ギター奏者という絵もあり、
自身も名プレーヤーだったらしい。なんだかどこかで観たことが
あるような気もしてきたが。17世紀の風俗画家の一人という
位置なのだろうが、私にはかのルーベンスよりリュッケルト
の方がずっと面白く感じる。

この画家の伝記も出ていた。やはり表紙は又別の「アルケミスト」
副題は「17世紀フレミッシュの農民を描いた画家」。
アマゾンUKだと£60≒8000円余り。
B5より少し大きい位、厚さ3cm、画集というより文章が中心かも
しれない。中身を覗いてみたいものだ。図書館にあればいいのだが。

table>David III Ryckaert: A Seventeenth-Century Flemish Peasant Painter (Pictura Nova, 6)

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440テナーリコーダーの出番

2010-06-15 08:21:49 | 古楽器
私の周りのトラヴェルソオタクの方々には392のピッチが人気。
7月初めのアンサンブルの会ではチェンバロを392に調律する。
リコーダー392は持ってないし、チェンバリストも来るので
私は暇かも、と練習後の料理に専念しようかと思っていたが・・・。

440のテナーリコーダーはリコーダーを始めたころグループ4人で
お金を出し合って買った。その頃は子供の使ったプラスティックの
アルトやソプラノを使っていたので「木」のリコーダーというだけで
嬉しい気がした。全音の、今考えれば安い楽器なのだが。
グループは訳あって長くは続かず、テナーリコーダーは私が預かる形
となって今に至っている。
たまに使うことがあるがやはり自分の楽器という気はしないし、
ちょっと音がイマイチ魅力的でないし、ジョイントのプラスティックの
輪がなんとも安っぽい。でもキー付きなので最低音はアルトより
出しやすい。

440テナー活用法として392のヴォイスフルートとして使う
ことを山岡氏がされたことはよく知られている。
どうすればいいのか考えようとしたが頭が「無理、やめたら」という。
思考停止状態に陥ったので、詳しそうな古楽友に教えてもらった。
リコーダー用に移調された楽譜をアルト運指で読む。
いわれるままにやってみたら出来た。なにか狐につままれたよう。
いまでも原理はわからず。
でもいいわ、これで実音でオトテールを吹けるではないの。
まずはめでたし。急に440のテナーが愛おしくなった。
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アルケミストのCD

2010-06-14 12:28:19 | ルネッサンス・バロック音楽
合唱団で歌っている曲でちょっと難しいのはやはりCDで
プロ演奏を聴いてみたくなる。一曲のためにCD一枚買うのもなあ・・
他にも買いたい器楽曲CDが山ほどあるし、と長いこと思っていたCDが
あったのだが、それが新品なのに中古より安く出ていたので
買うことに踏ん切りがついた。

ところが届いて聴くと、肝心の曲は5声合唱でなくソプラノ一人に
残りはガンバコンソートでの演奏だったのでちょっとがっかり。
紹介文には詳しく書いてない場合もあるのでこういうことも
ままある。それに演奏団体はイギリス人とばかり思っていたのだが
Newberry Consortというのは結構知られているらしいアメリカの
古楽器グループだった。古楽系はヨーロッパという先入観が
まだどうしてもある。
買ってしまったのだからしょうがない。でもガンバコンソート独特の
浮世離れした響きを久しぶりに味わった。
収蔵曲はイギリス・エリザベス朝のリュートソングとコンソート音楽。
作曲家はお馴染みのバード、ダウランド、カンピオン、タイ、ジョンソン等。

CDジャケットはなにやら怪しげなアルケミスト(錬金術師)が不意を
つかれたようにこちらを見ている。広げた本には骸骨が。

そういえばアルケミスタという古楽系の会社があった。今は無くなって
しまったが、なんだか意味深な言葉だ。
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チェンバロレッスン中に地震

2010-06-13 16:54:57 | 古楽器
昨日のコンサートですっかりリフレッシュされ、気分爽快。
今日は9時からのレッスンなので8時には調律を終えて、
最後の練習。発表会曲のクープランの組曲に今日初めて合わせる、
パーセルの「バラの花より甘く」通低。この曲を私が!?
歌詞の内容は、他愛ない初キスの感激を語ったもの。なんだか
やってられないわ、もう少し人生を回顧するような大人の内容なら
ピタリだし、やる気がわくのだが、、となかなか感情移入できない。
歌う人は若い若い女性だからピタリなのだろう・・・。

昼過ぎ地震があり、昨日が30数年前の宮城県沖地震の日だった
こともあり、びっくりした。しばしレッスンは中断し、テレビの
地震速報をみるが、【震度4】にしては揺れたような気がした。

4人のチェンバロソロ・レッスンの後はいよいよ歌の通低の
レッスン。歌との微妙なやりとりがとてもスリリング。まだ譜読み
段階でもたもたしてしまった。練習時間が足りてなかった、反省

後はバッハのコラールの通低レッスンを聴きながら言葉と音楽
の密接な関連をじっくりチェックする必要があると思った。
やはり歌の通低は手ごわい。
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