古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

梅雨明け

2019-07-30 18:46:00 | その他

猛暑に押されるように梅雨明けとなった。

この夏は野菜つくりをあきらめたので野菜の成長を見る楽しみがなくなって残念。

 レモンはいままで小さな実のままで落ちてしまったが、今年は一つだけ2・5cmに育っている。

いつかたわわに実って保存に困るようにならないものか、、と夢見ている。柚子だって昨年から

急に取れだしたのでわからない。

 

朝の「古楽の楽しみ」で、トン・コープマンの初期録音を聴きながら、こんな端正な演奏をする人だったのか

と最近の少し雑な演奏との違いに驚いた。70~80年といえばレオンハルトやアーノンクールなどの次世代の

旗手として活躍し始めたころだ。今は並み居る古楽奏者達だが古楽復興期から創成期に優れた演奏家や

研究者がいたからこそ今があるのだという思いを強くした。

 

今週土曜日は仙台で樹の会のチェンバロ発表会があるので仙台で涼めると思ったら結構暑そうだ。

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8月3日(土曜日)14時開演

仙台東教会 仙台市宮城野区原ノ町

入場無料

フローベルガー、F.クープラン、のJSバッハ、Dスカルラッテイ、武満など

ゲストはソプラノ小野綾子さんでモンテヴェルディ、ディンディアの歌曲

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今年は確か14回目、会場が教会での発表会は2回目で2006年のことであった。

フローベルガーとピッキを弾いた。あの時はまだフローベルガーが好きになりつつ

ある頃であった。あれから13年、、フローベルガーの尽くせぬ魅力を

知り、またオルガンで弾く楽しみも増えた。

今回の会場は初めてなのでどんな響きになるか楽しみだ。

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ガンバが続く

2019-07-24 17:28:30 | ルネッサンス・バロック音楽

昨夜は久しぶりにハクジュホールへ行き、ベテラン4人(ソプラノ2、ガンバ、クラヴサン、&オルガン)に

よるF・クープランのソロ曲と声楽曲を楽しんだ。まずヴィオール曲集1巻の1番。フレンチバロックの

定型というべき舞踏組曲の数々が優雅に繊細に演奏され、会場いっぱいにクープランの世界が広がった。

クラヴサン曲は27オルドルある中の1曲としてこれ(4オルドル)を選ぶのか、と意外だったが、

安定したテクニックに、支えられ、躍動感あふれる演奏であった。先だって同調のプレリュードも弾かれた。

休憩でポジティフオルガンがチェンバロの下にはめ込まれ、後半の「ルソン」は通低チェンバロとオルガン

が弾き分けられ、オルガンのj持続する素朴な音と、チェンバロの切れの良い音で曲の雰囲気ががぐっと変化し

ソプラノのお二人の声質が違いもソロ曲ではそれぞれ魅力的で3曲目のデュオでは溶け合わない面白さに変わった。

 

帰りは大雨にたたられたが満たされた気分で駅までの距離も気にならず、良いコンサートを聴いた時にのみ

感じる生き返ったような気分になった。

このところガンバの入るコンサートを聴く機会が多かったが今朝の「古楽の楽しみ」もマレ一色であった。

明日の放送はバッハのガンバソナタ全3曲。演奏者が違うのも楽しみだ。

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バッハが続く

2019-07-08 14:14:00 | ルネッサンス・バロック音楽

「ホールの響き」シリーズが武蔵小金井の宮地楽器大ホールで始まった。

ここの大ホールでコンサートを聴くのは初めて。

第一回目は「天上の響き」と題してソプラノ鈴木美紀子さん、ガンバ福沢宏さん

ポジティヴオルガン松居直美さんによる、バッハのみのプログラムだった。

ガンバとチェンバロのためのソナタがガンバとオルガンであったり、無伴奏チェロ

ソナタがガンバで弾かれたり、と普段聴きなれた曲が一味違って面白かった。

カンタータ3曲はいずれも合唱やオケの編成が普通だが、トリオのような

形でこじんまり、親密な演奏もよいと思った。

BWV199「わが心は血の海に漂う」ではオーボエの代わりにトレブルガンバも

登場、美しいソプラノに寄り添うように哀愁を帯びたメロディーを奏でた。

ソロ鍵盤曲はオルガンの特性(減衰しない)が生かされる選曲で特に

平均律1巻4番のプレリュードとフーガ(5声)は重層的に聴こえ、
 
私もオルガンで挑戦してみたくなった。
 
この一か月バッハのコンサートが続いている。
 
松居さんのオルガン作品全曲演奏会の8回目終わり(年2回、12回で終了)
 
久々にヨハネ受難曲も聴いた。バッハ・テンポ塾もますます充実し、ついていくのが
 
大変だが、バッハに惹きつけられる演奏家から演奏やレクチャーで次々刺激を
 
もらっている。
 
 
「ホールの響き」2回目は「甘美なるイタリアバロックの響き」でこれも必聴。
 
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クリムト展

2019-07-04 10:25:40 | 展覧会

クリムトは現在2か所の展覧会でみられる。東京都美術館は7月10日で終わり、

国立新美術館の方は8月5日までだ。前売券を買っているのは都美術館だけで

会期の終わりが迫ってきたので行ってきた。6月に体調を崩してから遠く

へ行かず、良くなっても出不精になってしまい、家から2km圏内しか

動かなかったので久しぶりに電車に乗った。

都美術館に入ったら入場券売り場と入口にかなりの行列ができていた。

30分待ちといわれ、30分なら、と行列に加わった。こんなに並ぶのは

ダ・ヴィンチの「受胎告知」以来。時間がもったいない。楽譜でも持って

くるのだった・・・。

クリムトを知ったのはいつ頃だったか・・かなり前、宮城県美術館での

展覧会でエゴン・シーレを初めてみたが、クリムトはもっと前で恐らく

世紀末芸術に興味のあった頃に出会ったのではないかと思う。

プレ・ラファイエット、アールヌーボーの流れだ。

会場に入ると大して混んでいなかった。入場制限をしてゆっくり

みられるようにということか。人だかりがしていたのは「ユディト」くらい。

絵に金をふんだんに使っているうえ、額縁にも成金趣味を感じる。

「女の三世代」は複製で知っていたが、老女の姿には同世代としてやはり

惹きつけられた。顔が見えなくなっているのも哀れ。それにしてもあまりに

醜く描かれ、居たたまれなくなった。

クリムトの作品を多く所蔵するウイーンの べルヴェデーレ宮殿の

「ベートーヴェン・フリーズ」という壁画を再現した部屋が作られてあった。

フリーズとはなんのことかと思ったら建築用語で帯状の装飾をいうそうだ。

ベートーヴェンを讃えるためのウイーン分離派展(1901)で展示された。

第9がテーマだそうだがあまりしっくりこなかった。ベートーヴェンより

マーラーかと思った。

マーラー1860~1911~とクリムト1862~1918ほぼ同年代。

魔性の女?アルマ・マーラー1879~1964の 美しい肖像画もあった。

クリムトは今はあまり興味がなくなってしまい、むしろ新美術館での

他の画家の作品が見たくなってきた。

 

 

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