古楽の世界に惹かれる要素はいろいろあると思うが、
フラウト・トラヴェルソの場合は楽器の特性として
出にくい音があり、それが音楽に独特の翳りを添える。
楽器のつくり、ピッチの違いなどもトラヴェルソオタク
と呼ばれる方々の話題に事欠かない。
日本の古楽器界第2世代実力派の前田りり子先生は
私の仙台在住時代の出張レッスンでそのパワフルぶりは
よく知っていたのだが、先日の「フルートの肖像」
第10回のコンチェルトコンサートでは更にパワー全開。
一晩でコンチェルト6曲というコンサートは今まできいたことがない。
プログラム中のブランデンブルグコンチェルト5番はむしろ
チェンバロコンチェルトだが。
私はフルートコンチェルトに詳しくないので知らない曲も
あったが超絶技巧を披露する速い楽章、心を揺さぶる
緩徐楽章、活き活きしたリズムの舞曲と非常にわかりやすい
構成の曲ばかりであったので名人芸ぶりをただただ堪能し
心地よい時間を過ごすことができた。ブラヴェ、クヴァンツ
では拍手は怒涛の嵐のようだった。
アンコールに管弦楽組曲から「ポロネーズ」、「バディネリ」と
さらに大盤振る舞いをして下さったのであった。「バディネリ」
は極限の速さではなかったろうか!
帰り道今夜の6曲の「選択にもれた曲は何かしら?」と友人
にたずねたら「ペルゴレージ・・」とつぶやいた。大昔フルートと
ピアノで合わせて結構好きだったのを急に思い出した。
フラウト・トラヴェルソの場合は楽器の特性として
出にくい音があり、それが音楽に独特の翳りを添える。
楽器のつくり、ピッチの違いなどもトラヴェルソオタク
と呼ばれる方々の話題に事欠かない。
日本の古楽器界第2世代実力派の前田りり子先生は
私の仙台在住時代の出張レッスンでそのパワフルぶりは
よく知っていたのだが、先日の「フルートの肖像」
第10回のコンチェルトコンサートでは更にパワー全開。
一晩でコンチェルト6曲というコンサートは今まできいたことがない。
プログラム中のブランデンブルグコンチェルト5番はむしろ
チェンバロコンチェルトだが。
私はフルートコンチェルトに詳しくないので知らない曲も
あったが超絶技巧を披露する速い楽章、心を揺さぶる
緩徐楽章、活き活きしたリズムの舞曲と非常にわかりやすい
構成の曲ばかりであったので名人芸ぶりをただただ堪能し
心地よい時間を過ごすことができた。ブラヴェ、クヴァンツ
では拍手は怒涛の嵐のようだった。
アンコールに管弦楽組曲から「ポロネーズ」、「バディネリ」と
さらに大盤振る舞いをして下さったのであった。「バディネリ」
は極限の速さではなかったろうか!
帰り道今夜の6曲の「選択にもれた曲は何かしら?」と友人
にたずねたら「ペルゴレージ・・」とつぶやいた。大昔フルートと
ピアノで合わせて結構好きだったのを急に思い出した。