古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

コンサートのお知らせ

2019-10-20 14:04:30 | ルネッサンス・バロック音楽

バロックヴァイオリンとチェンバロのデュオコンサートのお知らせです。

演奏者はVn小池まどかさん、ながらく仙台フィルの団員で、第20回山梨の古楽コンクールで

一位を取られました。モダン、バロック両方を弾き分ける希少な実力派。

チェンバロの中川岳さんは独学でチェンバロはじめ鍵盤楽器を学び、第27回古楽コンクールで

一位を取り非常に注目されました。のちドイツでも研鑽を積まれ今はソロ&通奏低音奏者と

して活躍されています。

小池さんとは仙台在住中に知り合い、リコーダーやチェンバロと合わせていただいたことも

あり、中川さんとも数年前、あるリコーダー発表会でご一緒してから時々アンサンブルをお願いして

います。このお二人のコンサートが東京と仙台で実現することになり、私もとても楽しみです。

 【東京】

日時:12月7日(土曜日)17時開演 

場所:えびらホール

   東急池上線、大井町線 旗の台東口より徒歩6分

入場料:3500円

チケット取り扱い:

   gaku_recital@yahoo.co.jp

プログラム:J.S.Bach    ヴァイオリンとチェンバロのソナタ BWV1017,BWV1019

      J.Froberger  トッカータ2番ニ短調、組曲18番

      J.M.Leclair  ヴァイオリンソナタOp.1-11

      H.I.F Biber  ヴァイオリンソナタ第5番

      D.Buxtehude アリアと変奏「ラ・カプリチョ₋ザ」

同プラグラムで仙台は1月26日(日曜日)16時開演

     中本誠司現代美術館 

     入場料:3000円

是非お出かけください。

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秋になり、ガンバ

2019-10-17 10:11:00 | ルネッサンス・バロック音楽

 今年は金木犀の開花が遅いと思っていたら、台風が過ぎ去りようやく

匂いに気が付いた。外出の際に、最寄り駅まで約20分歩く習慣が

暑さのためすっかり崩れてきてしまったのでまた歩くことに。

少し回り道して巨大な金木犀のある公園に寄った。満開なのだが

あの息苦しくなるような匂いがあまりしないのが不思議だった。

 

昨夜はクリストフ・ルセとガンバ酒井淳、マリオン・マルティノ のアンサンブルを聴きに行った。

会場が銀座のヤマハホールでよく行く古楽コンサートの会場としては我が家からは

かなり遠く、寄る年波に少し億劫だったがやはり聴きたいという思いが強くなった。

以前は、ここの楽譜売り場で物色するのが楽しみだったが、今はここで楽譜を買うことは

まずなくなってしまった。

 

さてマレのガンバ曲とフォルクレのクラヴサン曲(といってもガンバ曲の編曲)

のプログラムでガンバのお二人は初めて実演を聴いた。

恐らく曲を細部まで読み込んだ結果なのだろう、奇を衒うことなく音楽の

流れに自然に添って演奏者と楽器が一体となった演奏だった。

チェンバロソロはフォルクレ(組曲1番二短調)だけあってチェンバロ

が気の毒になるほど酷使されたが、「La Cottin」は安らぐひと時だった。

最後の「La Couperin」が弾かれなかったのは何故かわからないが、そういえば

チェンバロ奏者のK氏はこの曲は要らない、と言われたことを思い出した。

「La Portugaise」で盛り上がったまま終わったほうがいいのか・・・

今回ガンバ奏者の脱力の見事さを見、聴き、、楽器を演奏する人は脱力の重要さを

あらためて感じたのではないかと思った。 

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コンサートシーズン到来

2019-10-08 20:12:30 | ルネッサンス・バロック音楽

暑い間も例年よりコンサート行きが多かったが、10月に入り、

ますますコンサート行きが多くなりそうだ。自分で弾く楽しみももちろん

あるが、自分の限界がよくわかってきた現在、才能ある奏者の研鑽を積み、

進化していく姿をみるのもとても楽しみになってきた。

6日はレ・タンブルと・ハルモニア・レニスの5人によるによる古楽アンサンブルで

リコーダー、ヴァイオリン、ガンバ、ポジティフオルガン、チェンバロ2台!

モンテヴェルディのオルフェオのお馴染みの開始曲がファンファーレのようになって始まり、

続くトゥリ―二、メールラ、チーマ、ファルコ二エリ、ガブリエリ、ウッチェリー二、カステッロ

etc などイタリア初期バロックで欠かすことのできない曲が惜しげもなく大盤振る舞い。

各奏者の息のあったアンサンブル、それぞれの楽器の見せ場もあり、確かな力量を

感じさせた。エコー効果を狙った曲の演出もよかったし、ガンバ奏者の特にトレブルガンバの

巧みさには驚かされ、チェンバロ2台オルガンの通低も新鮮だった。

 

そして7日は中川岳 J.S.バッハ作品全曲演奏会2回としてフランス組曲6曲。

第1回目のイギリス組曲6曲に比べ、親しみやすく、技巧的にもそれほど難しくない

という印象を持ちがちだが、演奏者により曲の価値が高められるということを切に感じた。

今回の演奏では安定したテクニックと表現力に支えられ、6曲の舞曲の構造が目に前に

明確に提示されそれぞれの舞曲の特徴やバッハの意思が伝わってきた。

今回の会場は、本郷の「求道会館」という和洋折衷の建築で2階には

座布団が敷かれ、こういう場所で求道者バッハを聴くのも趣があった。 

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