古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

コンサート「無事」終了

2013-12-29 08:53:05 | ルネッサンス・バロック音楽
母が12月初め入院してからというものは容態がよくかわり、28日の
コンサートの出番を無事つとめられるか心中穏やかでなかった。
でも出来はさておき、昨日コンサートを無事終えることができ感無量。
「無事」の意味がいつもより重かった。

「アンソレイユ」主催のコンサート「バロックの午後」に初めて参加させていただいた。
会場の近江楽堂ではまず音楽の守護聖人「セシリア」にお参り。
チェンバロは伊藤福一氏のグジョンモデルが置かれ光を放っていた。チェンバロは
個体差が大きいので初めての楽器は緊張するが、過日、工房にお邪魔して
弾かせていただき、とても弾きやすかったので安心だった。

プログラムは12曲。みなバロックの名曲ばかりで、私のチェンバロソロ
曲が唯一マイナーだったかもしれない・・・。
今回の通低チェンバロはバッハの大曲「管弦楽組曲2番」。
管弦楽組曲は聴くもので自分で弾くことになるとは考えたこともなかった・・
それも全曲をプロの弦楽器奏者との夢の共演で。

トラヴェルソ奏者とは秋から何度も合わせ練習をつみ、プロのバロックヴァイオリニスト
の特訓をうけるうちに少しずつこの大曲が自分に近づいてきた。
でもいつまでたっても難しいのは変わりなかった。
弦楽器みな揃っての練習では他のパートの意外な複雑な絡みも聴こえてきて、
バッハを細部まで楽しむことができた・・。とはいうもの本番では落ちない
よう必死だったが(笑)アンサンブルとしてもまとまってきて気持よく
演奏できた。これからこの曲を聴くたびにいろいろな思い出に包まれそうだ。

客席では久しぶりにお会いできた方もいらしてコンサートはまた
こういう嬉しい出会いをもたらしてくれる。

企画の方裏方のかた、御世話様でした。出演者の方々ともまたいつかどこかで
ご一緒できる日を願っております。
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私の必見美術展2014

2013-12-20 17:08:20 | 展覧会
12月に入ったと思ったらもう3分の2過ぎた。古楽のレクチャーやレッスン
など欲張って受けてはみたもののなかなか復習ができず、忘却の彼方に
行きそうだ。というのは12月初め、母が肺炎で入院し、面会が日々の
予定に組み込まれた。半年で3回目の入院だ。肺炎は治ったものの食事が
とれず、介護ホームへ戻れるかどうかわからなくなってきた。残り少ない日々を
生きている母を見るのは辛いがなるべく一緒の時間を多くしようと思うこの頃。

一昨年から毎年買っている必見美術展情報。来年も魅力的な催しが
満載だ。とりあえず是非行きたい10展を選んでみた。

①シャヴァンヌ展 
  Bunkamura 1月2日~3月9日 島根県立美術館でも
②世紀の日本画  
  東京都美術館1月25日~4月1日 
③ラファエル前派展 
  森アーツセンター1月25日~4月6日
④ザ・ビューティフル 
  三菱一号館美術館 1月30日~5月6日
⑤華麗なる貴族コレクション 
  Bunkamura4月4日~5月25日あべのハルカスでも

⑥こども展 
  森アーツセンター 4月19日~6月29日 大阪市立美術館でも
⑦超絶技巧!明治工芸の粋 
  三井記念美術館4月19日~7月13日
⑧ヴァロットン 
  三菱一号館美術館6月14日~9月23日
⑨台北国立故宮博物館 
  東京国立博物館 6月24日~9月15日 九州美術館でも
⑩菱田春草展 
  東京近代美術館 9月23日~11月3日

シャヴァンヌは西洋美術館にある「貧しい漁夫」しか実物を観たことがない。
作風が様々のようなので回顧展で一挙にみられるのは嬉しい。

今年の「モリス展」「ターナー展」に続いて「ラファエロ前派」
「ザ・ビューテイフル」と英国の絵画工芸もたっぷり見られる。
ヴァロットンはまったく知らなかったので楽しみだ。

あと「フェルメールとレンブラント展」が4月~6月佐世保であるが、
フェルメール作品は「ヴァージナルの前に座る若い女」1点だけのようで
これは数年前に7点ものフェルメール作品が来日した時に観た小さな絵画。
長い間真贋論争があり近年になって真作とみなされ約33億円もの値段がついた
という個人像の絵だが正直な話、とてもそれほどの価値があるとは思えなかった。
他の作品の多くは個人のコレクションからとのこと、世の中には桁外れの
お金持ちがいるようだ。保険料も莫大なのだろう・・。
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晩秋から初冬へ

2013-12-02 15:57:22 | 散歩
11月になったと思ったら早いものでもう12月に入ってしまった。
東京神宮外苑のイチョウ並木を一度は見てみたいと思いながら今年も
果たせず。でも11月初めには仙台の北部で綺麗な紅葉黄葉をたっぷり
みられ満足。最近はもっぱら近場で移りゆく季節を感じている。

買い物がてらときどきただ歩く井の頭公園で3年前に両親と一緒に歩いた
コースを辿ってみた。あの時、二人はのろい歩みながら杖もつかずに歩けた。
長年連れ添った夫婦は似るというけれど同じような格好で歩いていたのが
微笑ましかった。
帰り道、父が足がよろけてバランスを失って倒れ、起き上がれなくなった。
小一時間の歩きはきつかったのだろう、「休む?」といっても頑として
「大丈夫」と言っていた。高齢の割に元気だったのでこちらも過信
していた。思い返すとあのころから急速に老化してしまった。父が亡く
なって一周忌を過ぎたころから今度は母が坂を転げ落ちるように心身が
弱ってしまった・・・・。

「弁財天」で少しでも楽器が上達しますように!と3年前と同じく願を掛けた。
弁財天の池には3年前には気がつかなかった、筏がいくつか浮いており、
何かと思ったら筏には水質浄化作用のある炭素繊維が取り付けられて
いるという。ということは水はかなり汚い?筏には落ち葉がかぶってしまって
よく見えなかったが長年で汚れてしまった池の水が綺麗になるのには
時間がかりそうだ。

12月はチェンバロレッスン、セミナー、リコーダーレッスンと年末の
コンサートのための合わせ練習などいつになく予定があり、嬉しい。この頃
もうすこし活動の場を広げたいと思うようになってきたのだがいつも
母のことが頭にあるのでブレーキがかかっている。でも65歳以上の人口の
15%は認知症というから今のうちいろいろ刺激を受けて認知症予防に
励んだ方がいいかもしれない。







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