古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

酷暑の読書三昧

2012-07-29 22:42:44 | 本・雑誌
今年の夏は酷暑の中、坐骨神経痛で苦しむことになるとは・・。
特に午前中は痛みで思うように体を動かせないので最小限の家事だけにし、
あとは寝転がって本を読むことくらいしかできない。我ながら情けない。

さて水村美苗さんの「日本語が亡びるとき」の中にあった言い回しに「よく耕された」
というのがあり、気になっていた。著者がある女性小説家を称して・・・英語、フランス語
で言う「よく耕された」という表現が似合う、人生によって育まれ、教養によって
磨かれた、繊細な精神が宿っているのが見える・・・・

英語では【cultivated】だろう。ためしに英英辞書をひいてみたら
 of a person having good manners and education とある。
ドイツ語イタリア語にもあり元は同じラテン語から派生したらしい。
ヨーロッパ語圏ではよくつかわれる表現なのだろう。

英語:cultivated
仏語:cultive
独語:kultiviert
伊語:culturale
羅語:cultus

こういう顔をした人、例えば誰だろう?と考えた時、真っ先に浮かんだのは
須賀敦子さんだった。それで今度はその須賀さんの読書録「本に読まれて」を
ペラペラめくって私にも読めそうな本はないかな、、、と探してみたら
最後に「5重奏」があった。ジェラ―ル・フィリップの妻、アンヌ・フィリップ作。
昔図書館で借りて読んだことを思い出したが、あらためて須賀さんの思い入れを
読んでまた読みたくなり、中古で買った。

登場人物は『私・アニエス』『イザ』『ペーチャ』『ヴァンサン』『クレマンス』の5人
に猫。「イザ、ペーチャ、ヴァンサン(息子)」の3人は家族で「私」の向かいのアパルトマンに
越してくる。若き女性「クレマンス」の登場でその平和な家庭に亀裂が入る・・・。

「五重奏」という題名は翻訳者のもので原作は「le regard de Vincent]
確かに5人の登場人物がからみあう様は五重奏かもしれない。登場人物は音楽に
関連する職業だったり内容も音楽に関わるところもあるし、と思いながらも
題を変えていいのだろうか、とも思う。洋画にはよくあることだけど。

この小説、「私」と「作者」が各章交互に語るという構成になっている。
「私」からみた4人、「作者」からみた3人(私・アニエスが知り得ない部分)に
ついて書かれてあり、作品をより深いものにしている。

作者アンヌ・フィリップがどんな人なのかなと検索してみたら、この方も
「よく耕された」にふさわしいような雰囲気をもった女性だった。

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レクチャーコンサート

2012-07-25 10:38:55 | ルネッサンス・バロック音楽
チラシをみて「これは是非行きたい!」と思っていたコンサート。
「ラ・フォンテヴエルデ」「メディオ・レジストロ」にルネッサンス音楽
研究者今谷和徳氏。

腰から足にかけてまだ痛みがあるし、長いこと座っていることが出来るかな、
と心配だったがなかなかこういう企画はないと思ったので父の杖を借り、
高齢者の気分でそろそろと出発。会場は初めて行く、三鷹の「風のホール」
三鷹駅からバスが出ていて目の前まで行けて便利だった。ここでは秋、
ベルリン古楽アカデミーのコンサートもある。

「歌からみた器楽の世界、器楽からみた歌の世界」の通り、
同じ題をもつ器楽曲とその元歌とを並べて演奏すると興味深いものだった。
合唱はマドリガル合唱で定評のあるグループ。バッハコレギウムで御馴染の団員も。
楽器群はリコーダー、ルネッサンス・ハープ、オルガン、チェロ、ヴィオロ―ネ
こちらも何度か演奏を聴いたことがある方々。

プログラム最初の曲はまさに風が吹きぬけるようなリコーダーの流麗な響きが
印象的でコンサートへの期待が盛り上がった。
今週の「古楽の楽しみ」は丁度今谷和徳氏の担当週。ラジオから聴こえてくる
と同じ調子で曲の間に短い解説をされた。ルネサンス後期から初期バロックに
仏語圏のシャンソンが他国に拡がって多く器楽曲へ編曲されたという。
歌の伝播力というのはたいしたものだ。
なかでも 「Monica」をテーマにした曲がたくさんあるのに驚いた。
フレスコバルデイのモニカによるパルティ―タ抜粋、モニカ原曲を
5種類の歌曲で、そして最後にマリーニのモニカソナタで〆るという試みは
とても面白かった。例の映画「めぐり逢う朝」で姉妹が歌う仏歌謡も入っていた。

休憩後の「Io son ferito,ahi lasso 私は傷ついて」は以前合唱団で
歌ったことがあったので特に耳をそばだてて聴いた。器楽版はブルース・ディッキ―
のコルネット演奏CDを良く聴いていた。(G・B・ボヴィチェッリ作曲)
コルネットの響きが物悲しい曲想と実によく合っている。

リコーダー演奏はロニョ―ニ作によるもので大分趣は違っていたが
それはそれでリコーダー演奏も素晴らしかった。
ホールは適当に残響もあってよかったが古楽器には少し広すぎかもしれない。
このご時勢なのに冷房が効きすぎていた。

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2012-07-22 14:04:40 | 料理・食べ物
少し前からアンズが出回っている。どこにでもあるというわけではなく
スーパーの果物コーナーに少しだけある場合が多い。一パック10個前後で
500円位で安くはないのだが見つけるとつい手が出てしまう。
前の家には実のなる木をいろいろ植えてあったのだが、ザクロ、柚子、金柑位。
ザクロは樹齢100年を越してから実がつかなくなってしまった。

アンズは生食はせずジャムや砂糖煮を作る。
杏は生食ではもたもたして甘味も酸味ももの足りないのだが砂糖をいれて煮ると
忽ち甘酸っぱさが出て来てとても美味しい。ジャムもいいが、半分に割って
形が崩れないように煮る。これをプレーンヨーグルトと一緒に朝食に。

ジャム用には種を取りだし、さらに煮詰めトロリとなったら終わり、超簡単。


急に涼しくなったので二日間家の片付けで家じゅう動きまわったら腰痛に
なってしまった。今朝腰に激痛が走り、今週の予定がどうなってしまうのか、と
呆然となった。母を抱えていることだし早く治さなくては。
15年前の坐骨神経痛の痛さを思い出した。
しょうがないからしばし安静にしてFMを聴くことにした。

プロコフィエフの3番のピアノコンチェルトにチャイコフスキーの第6「悲愴」を
デミトリー・ミトロプーロスの指揮&ピアノで。この曲を自ら初演したという
プロコフィエフのピアノ力もかなりもものだが、この難曲を弾き振り!して
しまう指揮者についていくオケ団員もさぞ大変だっただろうと思う。
次の「悲愴」も耳にタコの名曲ながら、わが身の「悲愴」状態に聴くと昔風な演奏が
一段と心奥深く沁み入っていくのだった。
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世田谷美術館へ

2012-07-19 21:52:00 | クラシック音楽
「楽園のカンヴァス」を読み終えた時すぐにでも世田谷美術館所蔵の
アンリ・ルソーの絵を見に行きたかったのだが、なかなか果たせず昨日
ようやく行けた。

知り合いの作曲家+ピアニストから世田谷美術館講堂での歌の
コンサートでご自身の作曲された曲の演奏があると聴き、ちょうど
良い機会と、猛暑の中、外出。東急田園都市線の用賀駅から美術館行きの
バスに乗った。

美術館は、所沢の航空公園を思い出すような広大な砧公園の端にあった。
さてお目当てのルソーの絵は全く展示されてなかったので係員にきいたら、
いつもみられるといいわけではないので事前にチェックして下さい、
といわれ、見られず残念だった。

ちょうど花森安治の「暮らしの手帖」の表紙の原画展をしていたので
ざっとみた。昔の表紙に見覚えのあったものがあってしばし昭和40~50年代に
タイムスリップ。「商品テスト」というその頃には珍しい企画があった。
結構厳しかったのでメーカーにとっては脅威だっただろう。我が家では
これを参考にして電気製品を買うこともあった。

さてコンサートは美術館の講堂で行われた。講堂というので四角のホールが
浮かんだが扇型のすり鉢状の開放的な小さなホールだった。



「自然と文化のコンサート」というシリーズ。この夏は3都市リレーチャリティ
コンサートで神戸7月、東京7月18日、そして仙台に隣接した名取市で
8月12日にも開催される。この公演をプロデュ―スするのがソプラノの
松岡万希さん。

ラフマニノフの「ヴォ―カリーズ」から「ある晴れた日に」まで、間に日本歌曲
も4曲含まれ、一つ除いて有名曲ばかりだった。この一つが福島の詩人の
和合亮一さんの詩に曲を宮城の高橋侑子さんがつけた「かいごうⅢ(変換できず、出会う意味)」
わかりやすい優しいフレーズがどのような音楽になるのか興味があったが
詩の持ち味を生かしたやはり柔らかい感じの心地よい曲になっていた。
ピアノパートも綺麗だった。

曲の間には歌い手のお話も入り、終始リラックスした雰囲気の中で行われ
高年齢層の多かった聴衆も満足したようだった。
ボリュームのある華やかな歌唱と明るい雰囲気がイタリアオペラ曲によく
合っているように思えた。

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バッハ:チェンバロコンチェルト6番

2012-07-17 13:50:00 | ルネッサンス・バロック音楽
暑い日が続く。梅雨明けになった。暑がりだった母が今年は最近まで
暑くないと言って、クーラーをつけなかったのでこの際わたしも
節電に協力と、我慢していたが、今日は午前中でもう36度、堪らなくなり
ク―ラ―をつけた。28度設定でも十分涼しさを感じる。

今週の「古楽の楽しみ」ではバッハのチェンバロコンチェルト
全曲が聴ける。1台の7曲に加え、2台、3台、4台用も。
もっとも3台以上になるとうるさいばかりでこれは弾く人達の
合わせる楽しみはあるだろうけど聴かせるものかな、、という気がする。
チェンバロコンチェルトとはいえ、昔からピアノ演奏も多いので
ピアノ演奏も入っている。

今日はこのうち6番というあまり聴かれないソロコンチェルトが放送された。
チェンバロコンチェルトCDの全集なら当然入るが抜粋の場合は
避けられてしまうような曲。

これはブランデンブルグコンチェルト4番と同じで調性はブランデンブルグ
がト長調、チェンバロコンチェルトの方はヘ長調、リコーダーパート
は部分的にほんの少し違うだけなのだが 一音違うのでト長調になれていると
どうなのだろうか?どこかにあった高いF#がEになるのは楽。
ソロヴァィオリンの華やかな技巧部分はみなソロチェンバロに移行。

聴いてみてやはりブランデンブルグの方が断然いいと思った。
礒山教授もご指摘のように②楽章の8分音符が皆、判で押したように
イネガルになっていて奇異な感じがした。

明日はリフシッツ(ピアノ)で7番があるので楽しみだ。
大昔 3.5.7番のはいったグールドのLpを飽くことなく聴いて
いた。その頃はピアノでのバッハ演奏をなんの抵抗もなく聴いて
いたのだった。そのせいもあり、チェンバロコンチェルトをピアノで
聴くとなんだか懐かしい感じがしてきてしまう。
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京都日帰り

2012-07-15 22:53:00 | 
昨日東京が猛暑で今日は京都が猛暑。夜東京に戻ったら涼しく感じた。

今年は伯母の七回忌なので母の代理で京都に日帰りで行ってきた。
東京駅の新幹線入口に行こうとするといまだに自然と東北新幹線の方へ
足が向かいそうになる。

法事で往復するだけだが、少し旅気分になってお茶とサンドイッチと
文庫本をもちこみ、片道2時間40分の列車の旅を楽しんだ。
チケットが3割引きになる「ひかり」に乗ったら停車駅ごとに車内チャイム
「いい日旅立ち」往復14回、聴かされて耳が疲れた。百恵ちゃんの
歌唱ならすきなんだけど、金属音は苦手。

京都からはすぐ山陰線へ乗換。 今朝未明京都北部での局地的豪雨のため
山陰線のダイヤは乱れていた。でも大したことなく無事花園駅につき、
タクシーで長泉寺へ。門前に「兼好法師旧跡」の石碑がある。
この寺はかの吉田兼好が晩年庵を結んだところだそうで歌碑や墓
[これは移されたものらしい]もある。
あまり観光名所になっていないようなのがいい。雑草も生え放題であった。


本堂での法要のあと、敷地内の墓地でお墓参り。父の眠っている大規模墓地
とは対照的でこじんまりとし、いかにも土地の人密着型でいい感じだった。

暑い一日だったが豪雨には合わないで済んだ。暴れん坊のような雲が
帰りの列車から見られた。





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テレマンのリコーダーソナタ

2012-07-12 16:55:55 | ルネッサンス・バロック音楽
昨朝の「古楽の楽しみ」で放送のあった、テレマンの「リコーダーソナタ
ニ短調(TWV41:d4)」がよかったので吹いてみたくなり、早速、
譜読みをしてみた。

楽譜はフゾーのリコーダーシリーズ6冊のうちの一冊にあったことは
記憶していたのだが・・・。
パート譜になっていてスコアがないので通低奏者には見難くて申しわけない。
リコーダー楽譜にしてはめずらしくフレンチ・ヴァイオリン記号で書かれてあり、
おまけに読みづらい。小節線の書き方が不十分で「線」ならぬ「ダッシュ」なので
装飾記号?、休符?かなと思ったり、慣れるまで時間がかかる。
みているとイライラしてくるので長い間、そのままにしていた。
それが名曲なのだった。

試しにIMSLPで検索したら、現代譜が出てきた。旋律と数字付き低音の
2段譜なので通低奏者には喜ばれるだろう。

このソナタは「音楽の練習(帳)」の中のリコーダーソナタ2曲のうちの一曲。
同じテレマン作品番号41には「忠実な音楽の師」曲集もあるのでどっちか
混乱する。こちらにはリコーダーソナタが4曲あるのでテレマンの
リコーダーソロソナタは6曲ということか・・他にもあるのかよくわからない。
よくテレマンのリコーダーソナタという題名のCDではソナチネ2曲が
含まれていることもある。


同じフゾーのリコーダーシリーズの中にはテレマンの「パルティ―タ5番」
が入っている。これは「小さな室内楽」という曲集にある。
Andante に始まり、あとはアリアが1から6まで続く。最低音がDなので
アルトでは無理。リコーダーとガンバなどの2声でこじんまりと演奏しても
よさそうな曲だ。




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リコーダーの2日間

2012-07-08 22:00:00 | ルネッサンス・バロック音楽
昨日はリコーダー友人3人といろいろな編成でトリオソナタ、
トリオ、ソロソナタ、リコーダーコンソートなどを楽しんだ。
久しぶりにバードの「パヴァーヌとガリヤルド」を合わせてみたら
まだ先生にもつかないでやみくもにやっていた頃を思いだして
懐かしくなった。これからコンソート曲も次々試してみたくなった。
長らくしまいっぱなしのテナーの出番があるかもしれないのでカビを
とっておかなければ。

今日はリコーダーのレクチャー&コンサート
会場の池袋近くの古楽研究会は一度行ったことがあるのだが、今日は
地下鉄要町経由で行ったら、意外に遠くて、数分遅刻。でもまだ
始まってなかったのでよかった。レクチャー講師はオランダ生まれ
デンマーク国籍のリコーダー奏者エヴァ・レジェーヌ氏。

レクチャーは『バッハにおける感情表現法、器楽による声楽的表現』
と題し、
バロック音楽における言葉と音楽の密接な関係、音型によって表現される
さまざまな意味、感情などをモンテヴェルデイ、シュッツ、バッハの曲を
テキストに話された。
バロック音楽演奏に不可欠の修辞学の知識なく演奏するということは
「罪」ですよ、と言われている気がした。

クラシック音楽は演奏家の上手下手あるいは好き嫌いで論じる
ことはできるがバロック音楽は正しい演奏間違った演奏というものが
存在することは確かだ。でも知識がいくらあっても心に届かない演奏に
ならなければしょうがないけれど。

その後は1Fのホールでコンサート。レクチャーに比べこちらは満員。
ポピュラーな曲もあったが、現代作曲家の初演も。チェンバロはレクチャー
では通訳の牧真之氏。

ヨハン・ショップ:涙のパヴァーヌ   ソプラノ
バード:パッサメッツオ・パヴァーヌ  チェンバロソロ
ファンエイク:アマリッリ       ソプラノ
バッハ:ファンタジ―BWV922      チェンバロソロ
F.クープラン:愛のうぐいす、2つのミュゼット
                   ソプラニ―ノ、テナー+チェンバロ
クヴァンツ:メヌエットと変奏曲    アルト
ドン・フロイント:白昼夢(日本初演) テナー、アルト
テレマン:ソナタC TWV41:C5    アルト、チェンバロ

「アマリッリ」の演奏に使われたリコーダーはデンマークのローゼンブルグ城
で発見された一角の牙で作られたリコーダーのレプリカとのことで
少しこもった深みのある音だった。

クープランの「ミュゼット」はクラヴサン曲集14オルドルの中の2曲。
こうやってリコーダーとあわせることも出来るのだと面白く感じた。

現代アメリカの作曲家の曲は奇をてらったような前衛的な曲ではなかったので
耳にも優しく、楽譜をみながら聴いてみたいとおもった。

チェンバロはフレミッシュの2段(リュッカ―ス1624)
バードやバッハの技巧的な曲にはあうのかもしれない力強い音。
繊細な音色の変化に乏しい気がした。
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せっかくの練習予定が

2012-07-05 21:01:21 | その他
昨日今日と暑さが続き、東京の暑さに慣れていないので老身にこたえる。
剪定ゴミのポリ袋の山が発酵してきて異臭でも放ってきそうなので
ちびちび出すのは止めた。一気になくなれば随分スッキリするだろう。
高いのが癪だけどしょうがない。
今朝、清掃事務所へ収集を頼んだら、なんと午後には来るという。
随分速い反応。でも券がない!

今日は週一の母のリハビリ専門ディサービスの日で午前中3時間は居なく
なるので楽器練習をするつもりだったのに・・思うようにならないものだ。

すぐに有料粗大ごみ処理券を買いに遠くのファミマへ自転車で行ったら、
40枚しかなく、店長に他の店を教えてもらうがそれが間違っていて閉口した。
しばらく彷徨ってともかくやっとみつけて残りの20枚買い、帰宅し、
休む間もなく今度は袋に一枚一枚貼り付け、駐車場に積み上げ完了。
日頃の運動不足は解消したが、練習時間は大幅に削られてしまった・・。

例年だと7月初めには仙台で古楽友人数人とアンサンブル会をしていて
準備に曲を選んだり、献立を考えたりを楽しんでいたのだったが、
今年は何もなくつまらないな、、と思っていたら、近く東京のリコーダー吹きさん
たちと初めて合わせることになった。その準備もあってこの際持っている楽譜を
再確認するため、リストを作った。コピー楽譜も一緒にすると膨大な量なので
まずは出版楽譜のみ。どういう編成の楽譜が一番多くあるか思ったら
アルトリコーダー・ソロ+通低だった。コピー楽譜だとトリオソナタが
ダントツに多い。これを有効利用するためにも仲間は必要だ。

ゴミの山を片づけていたら去年から生えてきた「牡丹臭木」の花が
少し開いて来た。去年、花の名前がわからなくてネットで色々検索
したら「牡丹臭木」ということが判明。それからすっかり忘れてしまって
今日また検索してその名を思いだした。臭木といっても大した臭さではない。
花はもう少し開くと微かな芳香がし、満開になるとピンクの毬のように
なって綺麗だ。
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まずファジル・祭

2012-07-02 10:35:30 | クラシック音楽
所沢ミューズのメンバーズというのになって2回目のコンサートに行った。
ここには3つホールがあるのだが、そのうちの一番大きな「アークホール」
に行った。前回の「マレの肖像」コンサートは中規模の[マーキーホール]であった。
そうなると残りの「キューブ」という小ホールにも行きたくなる。ここでは
10月に寺神戸+鈴木両氏のコンサートが予定されている。

開演前に広大な航空公園のごくごく一部を散策。お弁当持ちで一日過ごしたら
リフレッシュしそうだ。ベンチで読書している人もちらほら。



収容人数2002人の大ホールには立派なパイプオルガンもありこんな
広いホールはなんだか久しぶりで落ち着かなかった。
開演前にいつものように携帯で舞台を撮ろうとしたら、席案内係の女性が
飛んできて、「撮影禁止」といわれてしまった。
この女性がたえず客席を見はっていて、あちこち走って行っては撮影阻止を告げる
光景をよく見た。開演中は勿論まずいが、開演前もダメとは・・。

さてこれから2013年にかけて3人のピアニストのコンサートが
開かれるのだが、トップバッターはファジル・サイ。
広々としたステージには黒光りするピアノが一台。この大きなホールの
隅々まで音が達するのだからピアノというものは巨大な化け物だとつくづく
思った。

最初のモーツアルト・ソナタは期待通り、曲の終りのトルコ行進曲は民族色を
強く出したリズムで弾かれてなかなか面白かった。
次の「ぺトルーシュカ」はファジル・サイ編曲版ということだった。
スト―リーが頭に入ってなかったが、ピアノから今まで聴いたことのないような
様々な音が聴こえてきて、それと時には両足を踏みならす音、つぶやく声
とが渾然一体になって融けだすような不思議な感覚になった。

この後の休憩では調律が入った。弦を切らんばかりの打鍵が多かったので
無理もない。長い休憩でホール内を散歩。

圧巻は最後の「展覧会の絵」これはホロヴィッツはじめいろいろな演奏を
聴いているのだが、非常に新鮮に聴こえたのはどうしてなのだろうか。
「古城」のあとの「プロムナード」の最期はやおら立って3つ弦をはじいた
のは遊びがあっていいと思った。ここでも従来のピアノではない新しい音が
聴こえてこの化け物楽器の面白さに目をつぶることはないと、近年古楽器
ばかりに傾いていた自分の枠をたまにははずしてみるのもよし、、と開放された
気分になった。

アンコールは自作2曲ふくめ4曲もあり、自作のチェロソナタの
ピアノバージョンが良かった。これからどういう風に変っていくのか楽しみだ。
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