古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

仙台へ

2013-08-26 19:14:47 | その他
毎夏恒例のチェンバロの会。ここ数年夏に仙台や山形で行われてきた。
私は第一回から参加してきたのだが、今年の初夏から母の介護が大変
になり、当然参加をあきらめる気持になっていたところ、8月22日に
母が介護付きホームに入居。出演はせずとも先生初め、同好のみなさん
に会いたいという思いが募り、仙台行きを急遽決定。ところがどうせ
来るなら是非弾いてくださいという話にいつの間にかなってしまい、
母の入院中に少しさらったA-Lドルネルのクラヴサン組曲の抜粋を弾くことにした。
2日間は雑用も多かったが、練習時間もどうにかとれ無我夢中で練習。
24日朝一年ぶりに東北新幹線に乗り、福島県に入り、連なる山々
や田園をみたら懐かしく感無量になってしまった。車窓に釘付けで写真を
撮った。

仙台駅からは会場の戦災復興記念館に直行。ここは何回もコンサートにきたり、
舞台を踏んだことも何回かあるのでお馴染み。リハーサルが始まり
緊張したが、こういう緊張も介護生活では味わえない心地よさだった。
レッスンを受ける時間もなかったのでリハーサルで先生からアドヴァイスを
いただき(それがとても身にしみた)本番はどうにか乗り切れた。

旧知のチェンバロ友の皆さんの演奏を聴きながら、一緒に勉強した仲間が
いるというのはとても心強いと今更のように感じ、細々ながらもまた
続けていこうと決心を新たにした。ゲストのガンバとチェンバロの共演も
素晴らしく、ガンバともアンサンブルをしたいという気持にさせられた。
打ち上げはイタリアンレストランを貸し切り、料理もワインも美味しく
お話も楽しく、夢のようなひと時だった。もう来年の話も・・

翌日はコンサートにも来て下さったピアノ友人と秋保へドライブ。
仙台の喧騒を離れ、ホテルのランチをゆっくり堪能。ガラス工房や
木の家にも寄り、ちょっぴり観光客の気分。帰りの仙台駅では震災復興のために
なりそうなお土産を買い、帰途に。充実の2日間が終了。
次の仙台行きは11月の仙台リコーダーフェスティバルになるもよう。
今度はリコーダーの練習を再開して備えなければ・・・。
  
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介護に悔いなし

2013-08-16 21:19:08 | その他
母の介護度は今年三月以降、要介護1→要支援1→要介護1→要介護4
と目まぐるしく変わった。このところの急な衰え方で要介護2・3を
飛び越して4と認定された。これはかろうじて一人で食事をとれる、以外
日常生活すべての介助が必要という段階。去年の今頃は杖をついて外出も
できたのに・・・。晩年の父に比べると母のほうが大変になってしまった。

たまに眠れたりするとまた活力が生まれ、まだ頑張れると思ってしまうのだが、
これ以上一人で介護をすることは無理ですよ、とお医者さんに説得させられ、
母を近所の老健施設に一時預けて介護付ホームを見学してみた。
今年1月末に将来のためと介護ホームをいくつか見学した時は、まだ他人事で
あったのだが今度はもうせっぱつまった感じになってしまった。
ちょうど欠員のあるところがあったので迷わず決定した。幸いバス1本で
行ける場所でよかった。

見出し画像は老健施設の隣に咲いていた巨大な朝顔の「木」。のうぜんかつら
が木に絡みついて巨大化しているのを見かけるが朝顔では初めて。青紫の花
が綺麗だった。

2人の残り少ない日々をかみしめながら暮らしている私に引き換え、母は終の住処
への引っ越しもまだピンときていないようだ。早くホームの生活になれて
同年輩の方々と交流し、こころ穏やかに暮らしてくれたら、、と祈るような気持ちだ。






コメント (2)
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