古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

エレーヌ・グリモ―半分だけ

2011-08-23 17:51:45 | クラシック音楽
寝苦しいということがなくなったら、眠り過ぎてしまい、
朝ラジオをつけたらもう「古楽の楽しみ」をやっていて、6時過ぎている、
しまった、と思った。今朝の「クラシック倶楽部」はエレーヌ・グリモーだ。
テレビをつけたが遅し、お目当てのベルクのソナタは勿論とうに終わっており、
リストのソナタの真っ最中だった。グリモ―さん、ずっと前のめりになって
顔が全然見えない。とても集中度の高い演奏で思わす惹きこまれた。


こういった種類のこけおどし的、超絶技巧曲は聴くのも弾くのも苦手なのだが、
聴いているうちによく聴く演奏と違う、と思った。あの手垢にまみれた曲が、
例えば修復された絵を目の前にし、今まで見なれた絵とあまりにも違うと
驚くように、これがあのリストのソナタ?今まで聴いたことのないような
演奏。といってもあまり好きでないので聴いているほうではないけれど(笑)
ともかく演奏者による大きな違いというものをあらためて感じた。

次のバルトークのルーマニア民族舞曲は時間の関係か1曲省いて放送されたが
この「Tanz aus Butschum」角笛の踊り が一番好きな私としては残念だった。
この舞曲オーケストラでもよく演奏され、それなりに楽しめる。

天才少女ピアニストとしてデヴュー以来、もう20数年。
会場のサントリーホールを満員にするのだから、人気のほどがわかる。
男性のお客がいやに多い。やはりイケメンピアニストのコンサートに女性が
押し寄せるようなものか・・。でも昔からファンなのだ、一緒にされては困る、
といった感じの中高年男性の姿も多かった。演奏終えた爽やかな笑顔に私も
見蕩れてしまった。


またの再放送では是非ベルクを聴かねば・・。今日のコンサートそっくり
同じプログラムのCDも発売されている。
コメント
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