古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

六ヶ所村ラプソディ

2011-08-25 11:31:35 | 映画
また少し暑くなり、残暑お見舞い申し上げます、の文字がピタリ。

先日観た、「ミツバチの羽音と地球の回転」と同じ監督の作品を
みたいと思っていたら「六ヶ所村ラプソデイ」が同じ映画館に来た。
明日まで。仙台フォーラム。

「六ヶ所村ラプソデイ」は「ミツバチ・・」の前2006年の作品。
東北の最果ての地だから選ばれてしまった、使用済み核燃料再処理工場
がそびえ立っている。原発もそうだが、美しい海岸沿いにある。
「ミツバチ・・」が原発反対の立場に偏っていたのに比べ、こちらは
六ヶ所村に住む反対賛成様々な立場の人が出てくる。もう出来てしまった
のだから(映画当時はまだ試験運転で2007年から本格稼働と言うが、まだ
全部は完成していないようだ。)反対運動をしても効果があるのかわからない。
「ラプソディ」という言葉に何か行き場のない、不安、あきらめ、むなしさ、
などを感じる。

原発ででる核のゴミはわざわざイギリス&フランスまで持っていくのだから
自国のごみは自国内で処理すべきという考えがでてくるのは当然ではあるが、
この地下深く頑丈に覆い隠しても、地震があればひとたまりもない。
日本中の原発から陸路海路運ばれる輸送の問題だって危険と隣り合わせだ。

人知が制御できない原発を作ってしまい、現にある以上、原発維持か
脱原発かを電力源の問題としてとらえるのではなく、無くならない廃棄物の
処理のことをもっと考えればすぐ答えはでるだろうに・・・。

イギリスで事故のあった再処理工場のある、セラフィールドはピーターラビット
でおなじみの湖水地方にあり、原発のあるウインズケールと同じ地域ということを
今回知った。アイルランドとの間のアイリッシュ海も汚染されているという。
知らないで過ごしてきたことが沢山あり過ぎ、もはや頭に入りきらない。




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