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古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

一年無事修了

2017-03-02 12:55:30 | 古楽器
2016年度は一年間、東京音大付属民族音楽研究所社会人講座に通い、
一昨日修了。民族音楽の講義と実技レッスンの2本立てで月平均4回
以上は通学した。図書館で楽譜をたくさんコピー出来たのは助かった。

一昨日は実技の修了試験があり、会場の構内 Jスタジオへ。
試験は評価はともかく落ちることはないらしい?というもっぱらの噂では
あったがやはり、「これから修了試験です」と言われた時は普段にない
緊張感が走った。

昨年11月頃からオトテール組曲作品5-2のレッスンを受け始めた。
リコーダーでは原調ハ短調⇒ホ短調で演奏される名曲。曲自体は昔から知って
はいたが、なかなかの大曲。フランスバロック特有のニュアンスを出すのが
が難しかった。先生のアイデアで修了試験にコンセール形式で演奏して
みましょうか、という話がでて、どういう楽器の編成にするかを
考えるのも楽しかった。ただ楽器はチェンバロ、リュート、にリコーダー
ということでガンバがないのは残念ではあったが、東京音大の先生達と
チェンバロ受講生のご協力を得て、楽章ごとに変化のある編成になり
単調にならなかったのはよかったし、先生方の安定した通奏低音に支えられて
安心して吹くことができた。
来てくださった、友人達もいろいろな響きがあって楽しめたと言われた。
古楽器の他は琵琶や二胡の受講生の演奏もあり、無事全員試験を通過、
修了書をいただけた。

民族音楽の講義も毎回知らないことばかりで、目を開かれる思いだったが、
長年関わってきた古楽があまりにも身近になりすぎて違和感を覚えること
も多かった。しかし世界には本当に様々な音楽があり、夫々に親しんで
いる人がたくさんいて日々楽しんだり、精進しているということは
人間に絶対に必要なものは音楽!という思いを新たにした。
自分も「音を楽しむ」ことができて本当に幸せだと感じた。

さて今年の目標はすでにあるのだが、試験があり(こちらは過去は希望者
が多く落ちることもあったらしい!が今は如何に・・・)
ともかく通らないと始まらないし、結果がいつわかるか不明なので
目下のところはどうしようもない。ともあれ少し解放されたので充電。





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11月のコンサート出番

2014-10-09 19:18:15 | 古楽器
リフォーム着工の前に仮住まいを数ヶ月する予定なのだが、肝心の
解体作業がまだなので家の片付けを更に念入りにやっていたらまた処分する
ものが増えてきた。娘の代で処分の苦労をさせたくないとつくづく思うのだが
思い出の絡むものはなかなか捨てがたい。
天災でこういう思い出を一気に失う人もいるのに贅沢な悩みである。

11月はコンサート出番が3つ集中してしまった。これらが滞りなく終わるかが
少々心配なこの頃。まさか11月には仮住まいの身になっていると思うのだが・・。

11月3日は「みたか市民合唱コンサート」で5月に入団した『ヴォーカルアンサンブル遊』
の一員としてデビュー、ジョスカンやヴィクトリアの小品を歌う。5年ぶりの
歌の出番なので嬉しいような恐ろしいような感じだ。

11月9日は仙台で第2回杜の都リコーダーフェスティバルが開催される。
アマチュアのステージとプロのステージ(リコーダー&フルート:森本英希さん)
私は友人たちとアルトリコーダー2本とバスリコーダー1本で
バロックのトリオソナタ一曲予定。3人での練習が殆ど出来てないので
直前の練習がたよりだ。でもソロではないし気心がしれているので気が楽。
杜の都リコーダーフェスティバルHPはこちら↓

http://recorderfes-sendai.jimdo.com/

もう一つは11月30日近江楽堂での『バロックの花束』コンサート。こちらは
チェンバロの出番なので三種三様。ソロと通奏低音あり、古楽器オケでバッハの
チェンバロコンチェルトを弾くというプロでもなかなかないチャンス。
原曲がオーボエで大好きな曲なので合わせていただくのが楽しみだ。
いつ練習がままならなくなるかもしれないので出来る時にさらっておかねば・・。
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少しだけ練習再開

2011-11-24 08:37:10 | 古楽器
かつては自分のブログで過去の出来事をチェックすることがあったが、この頃は
引っ越しの前のブログをみるのがつらい。仙台で自分の好きなように暮らしていた
ころがもう夢のよう。かつての家の中や庭の様子、そして猫達の姿をみるのも
精神衛生上悪い。

毎日が思うようにならないことばかりで落ち込む自分を奮い立たせるために
あまり気がのらなかったが、重い腰をあげて午前中2時間ほどチェンバロと
リコーダーの練習。途中に2度の電話に中断させられたが、やはり練習して
よかった。久しぶりの練習に弾いたのはF.クープランのプレリュードに
バッハのファンタジー、組曲ラモーの組曲。引っ越し後チェンバロを一度
調律したきりだったので見事に狂っていた。まだ楽器が新しい環境に慣れて
いないこともあるのだろう。弾かないのでヘソを曲げてしまったのかもしれない。
手がこわばって指がなかなか動かなかったし、楽器をコントロールできなく
なっていた。楽譜を追うのに精いっぱい。

チェンバロで少し手のウオーミングアップをしたせいかリコーダーでは
予想したよりも指は動いたが、アルトの最低音Fを塞ぐのが難しかったし、
息も続かず、浅い呼吸になっていた。タンギングも鈍い感じ。これでは私も
リハビリしなくてはならない。焦ってもしょうがないから、練習できるときに
少しずつしようと思った。

昨日は仙台リコーダーレッスン。一日中皆どうしているかなと気になっていた。
レッスン日を決めた頃はまだ仙台にしばらくは居ると思っていたし、テレマンの
ソナチネの2楽章をみて頂く予定だった。
いつになったらレッスンにいけるか全く予想もつかないが、今までのレッスン
でできてないことが沢山あるし、外出も限られ、音楽の友も呼べない状態では
自分で少しずつやっていくほかない。

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楽器設置

2011-11-06 14:14:30 | 古楽器
昨日は午前中30分歩いて母が短期滞在したホームへ母を引きとりに。
途中は住宅街なのだが小さな畑もあり、ブロッコリーやみずみずしい大根の
無人販売もあった。大根が美味しそう。


ホームで10日間お世話になって私はとても助かったのだが、
集団生活の苦手な母は「2度と行きたくない」と言われてしまった。

午後一番にピアノとチェンバロが到着。
チェンバロの梱包は頼りなく何と私のカバーだけで、運搬の人達はチェンバロの
扱いにも慣れてなく、別に専門業者に頼んで運ぶべきだったかも、と悔んだ。
ピアノとチェンバロの設置位置に選択の余地がないので予め決めていた
場所に設置。和風洋室が楽器部屋となった。終了後恐る恐るチェンバロをざっと
チェックしたら特に問題はなさそうだったのでよかった。

連日続いた好天が今日は曇り空に雨まで。天気がいいとつい頑張ってしまう
ので丁度よかった。
ずっと全速力で走ってきたような毎日だったので今日は身体を休めることにし、
転居通知葉書を書く合間に、チェンバロの調律をしてみた。
出窓が広いとはいえ、10畳しかないのであまり人は入れない。
アンサンブル4-5人が限度だろう。でも響きは予想以上に良さそうなので嬉しい。
はやく友人達と合わせてみたくなった。


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リコーダートリオソナタ三昧

2010-12-20 18:40:01 | 古楽器
今日は古楽アンサンブル『ガーランド』練習。4人揃ったのは久しぶり。
朝、宅急便を抱え、徒歩10数分のコンビニで出してから、バスに少し乗り、
友人の車に乗り換え、会場のCularaさんのお宅へ。お部屋のクリスマスの
飾り付けが綺麗だった。

Cularaさん宅にはオルガンがあるので、今日の通奏低音はガンバとオルガン。
練習したのは、ケラー、シックハルト、コレッリ(シックハルト編)、
ペイジブル、ドルネルのトリオソナタ5曲。
シックハルトは先月のレッスン曲。あれからたいして練習してないのに、
なんだかしっくりとまとまった。やはりレッスンを受けたことで曲を客観的に
冷静にとらえられるようになったのかもしれない。
シックハルト編のコレッリは合奏協奏曲の編曲。リコーダーでするのは無理が
あると思い、ピンとこない。ドルネルはいい曲だがやはりトラヴェルソにより
適するかな・・と感じ、私にはケラーとペイジブルをもっと深く掘り下げたい気が
してきた。ところでケラーは「通奏低音法」という本も書いているが、もう一人の
教則本著者ヘルマン・ケラーとは時代も違い別人だ。

ペイジブルのトリオソナタは6曲ある。そのうち3曲はまだ楽譜がないし
デュオもソロソナタもまだ知らない曲がある。来年はこの辺を穴埋めしたい
と思った。

練習後シャルパンティエの「ノエル」BGMで、ランチ忘年会。
いま子育て真っ最中のCularaさんのクリスマスプレゼントの話などを聞き、
娘の小さい頃や私自身の頃などを懐かしく思い出した。また来年の再会を
約束して今年の合わせ練習は御終い。


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今年最後のレッスン

2010-12-12 20:41:24 | 古楽器
東京では山茶花が満開だったが、我が家もちらほら咲きだした。
東京から帰って家のドアを開けて猫達の姿を確認し、部屋の様子が
変ってないとホッとするのだが、昨夜は帰ったとたん掃除機をかける羽目に。
床に点々と落ちていたものは・・。

台所の引き出しを開けられ、中のフライドオニオンとフライドガーリックの
袋が散乱し、一階の部屋の隅々まで中身がこぼれていた。食べるラー油用に
沢山ストックしていたものだった。もったいない。夏の間には食べるラー油を
よく作っていたのだったが、寒くなったらそれほど食べなくなっていた。はやく
作っておけばよかった・・。

さて今日は前田先生のトラヴェルソ・レッスン、やはり前日まで留守にしていたので
することが沢山で目が回りそうだった。休憩のティータイムは焼きリンゴにしようと、
小さめの紅玉をオーブンに入れ、サンドイッチを作り、掃除、調律、そして
通低担当四曲の練習を一通りしたらもう時間切れ。レッスンが始まった。

まずクープランの「愛の夜啼きうぐいす」これはチェンバロ曲なので、旋律を
トラヴェルソが吹くと右手がなんとも手持無沙汰。といってあまり音を入れて
うるさくしたくない。慣れるまではBCの正確な刻み上で自由に、あとは無伴奏で
吹くのがいいということになった。
オトテールの組曲はフレンチバロックの王道をいくものだが、ブラヴェに
なると更にイタリア的要素が濃くなり、テクニックの見せどころも一杯。六番
ニ長調のソナタはオペラ・アリアのように朗々と歌ったほうがよいとのことだった。
イネガルなんて一昔前という感じ。ブラヴェの五番ト短調と次のテレマンの
四重奏曲はいずれも半音階が効果的に使われている曲だった。

休憩時間には昨夜の酒田でのコンサートでお使いになった横笛を沢山持って
いらしたのでトラヴェルソレッスン生は吹かせてもらったりしてそれぞれの
違う響きを自分の耳で確かめられたのでよかったと思う。コンサートでの
お疲れも全く感じられなく相変わらずタフな先生だった。
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CDラジカセ

2010-12-07 20:27:48 | 古楽器
CDラジカセのテープ機能が壊れたままCDとラジオだけ聴いて
長いこと使っていたが、処分しきれずにあるカセットテープを
聴くためにようやくCDラジカセを新調。ずいぶんコンパクト
サイズでお値段にしてはなかなかいい。録音もできるので
拙い演奏もいれて一人二役演奏もできる。

さてラジカセを買ってみると捨ててしまったテープが悔やまれる。
日野直子さんの頃の「あさのバロック」とか、インスブルック古楽祭
の録音などもあった・・。

買ったテープもあり、古楽系はすくないがイギリスで買ったマドリガルと
チェンバロのテープがあり、そのチェンバロの奏者の名前をみて「あっ!」と
思った。この奏者は確か林望氏の「イギリスは愉快だ」に出てくる人だ。
林氏のイラストもあった。

林氏がケンブリッジ大にいた頃に下宿したマナーハウスの主の作家、
ボストン夫人と共にジェラルド・ギフォード氏宅のチェンバロホーム
コンサートに招かれた話が可笑しい。
約束の時間が夜7時半ではたして食事はでるのだろうかと2人で心配し、
隙間風のふきこむ居間で空腹を我慢しながら演奏に耳を傾けるのだが・・。
その時の楽器は「イギリスは愉快だ」によればギフォード氏所有の
1780年製のオリジナルということだが、見かけはカークマンに
似ている。さてテープ演奏で使われた楽器は
The Shudi & Broadwood Harpsicord Ca 1775 となってるので違う楽器
かもしれない。曲目はヘンデル、チルコット、パスクアリ、Erskine
(どう発音するのかわからないが、スコットランドの第6代ケリー公)
パラディース、アーン、JCバッハ、ハイドンなど。ヘンデル除けば
バロック後、古典派の作曲家の知らない曲ばかり。イギリスあるいは
イギリスに住んだりした作曲家のようだ。演奏はあまり面白みはない
ものだが、未知の曲を知ることになった。


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カフェにチェンバロ

2010-08-20 15:06:05 | 古楽器
今日もまた仙台は西日本の皆さんには申し訳ない位涼しい。
昨日は涼しい(といっても平年並みだが)ので片づけが
一気にはかどった。増える一方の楽譜や資料を整理する
ファイルが足りなくなってしまったので街まで買いに出る。

実家の母に頼まれた、こまごまとした買い物も済ませた帰り、
北山駅ちかくのカフェ「風雅」へ寄り、遅いランチ。
今日はトマトカレーにサラダ。空いたお腹にカレーがしみ
わたる。今日寄ったのはかねてから設置される予定だった
チェンバロがいよいよ来たというのでどんな具合か見たかった
こともある。

共通の友人がチェンバロ買い換えのため、不要になったチェンバロを
カフェに預けることにしたのだった。楽器は河合のフレンチ2段
(タスカンモデル)で私の楽器と大して変わらない古さ(1990年)
なのだが見た目は新しくびっくりするほど綺麗。
ここで定期的にリコーダーグループの練習が行われている
ので、トリオなど今までのピアノでなく、チェンバロで伴奏が
できるようになり、さぞ喜ばれるだろう。

招き猫グッズに囲まれたチェンバロは猫足だった。
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ブランシェ2世チェンバロ

2010-08-17 11:49:15 | 古楽器
昨日観た、モリエール映画に出て来たチェンバロがどういう由来
の楽器だったのか気になっている。時代は1644年の設定なので
少し後のような楽器のような感じがするのだが・・。

今日の早朝BSHiクラシック倶楽部ではもうすでに何回も放送している、
浜松楽器博物館の目玉チェンバロ(ブランシェ2世のオリジナル)の演奏。
演奏者は楽器博物館とどうやら深いつながりのあるらしい中野振一郎氏。
どうもあまり響かない楽器のように思えてくるのだが、演奏者によっても
鳴り方が違うので是非違う奏者で聴いてみたいといつも思う。

これは1765年製なのでチェンバロ全盛期は過ぎ、後にブランシェ一族は
世の需要をみて同時にフォルテピアノの製造を始めるようになる。
このブランシェ2世は36歳の若さで亡くなり、このチェンバロは
亡くなる前年のものだ。ということはあまり残っている楽器がないの
かもしれない。このオリジナルチェンバロがどんな経路でアメリカの
コレクターに渡り、挙句は極東の日本まで運ばれてきたのか、興味が湧く。

かつて「レッド・ヴァイオリン」という映画があり、17世紀イタリア
の職人によって作られ、多くの手に渡ったヴァイオリンの数奇な運命を
描いたものだった。もう一度観たくなった・・。
ヴァイオリンに比べ容易に持ち運べない大きな図体のチェンバロには
そういうドラマは少ないだろうけど、多くの戦火を逃れ、空き家や倉庫
などにに埃だらけで眠っている哀れな楽器がまだあるかもしれない・・。
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リコーダーの一日

2010-07-25 20:41:36 | 古楽器
今日は今年3回目の本村リコーダーレッスン。次は先生の仙台コンサート
(11月2日)の翌日に決まっているので、今年は年に4回のいいペース。

前日仙台泊されたのでレッスンは朝9時から。
8時からなら音を出していいかな・・と思い直前練習。チェンバリストが
8時半に来て、合わせる。乾燥しているせいか、音の響きがよくて
気持がよく吹ける。ヘ長調も気分にぴったり。
今回はフゾーのリコーダー・シリーズ6冊の中から、べリンツアーニの
ソナタ、作品3-5。
イタリアバロックソロ曲は今までコレッリ、サンマルティーニ、ヴェラチーニ、
などの有名どころと、少しマイナーなチーマ、メールラ等見ていただいたが、
今回のベリンツアーニはもっとマイナーかもしれないけれど、純正リコーダー
曲。イタリアものにして甘ったるくなく、シンプルなのだが、といって
物足りなくもなく、なかなかいい曲のように思えてきた。
今回は1・3楽章で時間切れ。次回で残りの2つ。速い2・4楽章を遅めの
テンポで、ごまかさず生き生きした感じを保って吹けたらと思う。

自分のレッスンのあとはリコーダー3本、4本のアンサンブルレッスンが続き
後はソロの方が6人。疲れがピークに達した、最後はチェンバロ通低。
目もかすみ、昼食を食べそびれ、お腹も減っていて、集中力が欠けてしまった。
8時から7時過ぎまでリコーダーが鳴り響いた一日だった。

さてBellinzaniの楽譜には1720年に出版された時の表紙もある。
ここには作曲家は小さな字で書かれてあり、見落としそうだ。
その代り、献呈された人の名前
Jacopo Tessarini と  Francesco Bertoliの字体 はやたら大きい。
この2人は何者だろう?

テッサリーニはカルロ・テッサリーニに何か関連があるの人か
わからないが、Francesco Bertoliは 当代の売れっ子歌手のようだ。
べリンツアーニが器楽曲よりも声楽曲を多く残していることから
察すれば、Bertoliがべリンツアーニの曲を歌ったことがるのかも
しれない。いろいろと想像が膨らむ。同じフゾーにもう一曲入っている
曲もやってみよう。やはりリコーダーのために書かれた曲は
贔屓したくなるのだ。
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アンサンブル392盛会

2010-07-04 08:16:15 | 古楽器
昨夜は12時過ぎまで友人と話し込んでいたのでブログ更新できなく
なってしまった。
昨日は古楽愛好家が集い、アンサンブルを楽しむ「古楽茶論」。
当日になってお一人リコーダー名手が急遽参加されることになる
という嬉しいハプニング。

今回は宴会付きなので料理&食料の持ち寄りもいろいろあって楽しい。
私はこのところ人が集まるといろんなパイを作っているので今回も。
早朝に寝かしておいたパイ生地を伸ばし、リュートの形のパイを
作るのに奮闘。私は手が温かい人なのでパイ作りには向かないので
手を冷やしながら、牛肉、きのこ、玉ねぎ、干し果物のワイン煮を
詰め込んでともかく形が完成。折れ曲がった棹部分は出来上がってから
組み立てることに。
ズッキーニの詰め物2種も一緒にオーブンに突っ込み、デザートに
よく作る、ヨーグルトムースにグリーンサラダをつくり、あとは
持ち寄り料理に期待。

昼過ぎから練習開始。392アルトリコーダーを持っていらした方が
あったのでモンテクレールコンセール6番はアルトリコーダー、テナー
リコーダー、トラヴェルソの組みあわせで変化に富んだ響きを楽しめた。
この曲は末永くレパートリーにしておきたい。今回392というピッチ
なのでフランスバロック曲が沢山集まり、曲数が予定より膨らみ、
ミニコンサート時間になっても練習が終わらず、コンサート開始は
1時間遅れてしまった。皆お腹もすいてきたので、プログラムを
「仕分」することに全員一致し、曲を削ったり、抜粋したりして
大幅に削減。また次の392の会もありそうなのでその時に。

宴会は大人7人子供2人で食卓を囲み、ワイン、ビール、メゾンカイザー
のパンと料理の相性は抜群だった。食後はガンビストの自家焙煎コーヒーを
いただき、古楽と料理とおしゃべりの楽しい一日だった。
サクランボを食べ過ぎたお嬢ちゃん、大丈夫だったかな・・。
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440テナーリコーダーの出番

2010-06-15 08:21:49 | 古楽器
私の周りのトラヴェルソオタクの方々には392のピッチが人気。
7月初めのアンサンブルの会ではチェンバロを392に調律する。
リコーダー392は持ってないし、チェンバリストも来るので
私は暇かも、と練習後の料理に専念しようかと思っていたが・・・。

440のテナーリコーダーはリコーダーを始めたころグループ4人で
お金を出し合って買った。その頃は子供の使ったプラスティックの
アルトやソプラノを使っていたので「木」のリコーダーというだけで
嬉しい気がした。全音の、今考えれば安い楽器なのだが。
グループは訳あって長くは続かず、テナーリコーダーは私が預かる形
となって今に至っている。
たまに使うことがあるがやはり自分の楽器という気はしないし、
ちょっと音がイマイチ魅力的でないし、ジョイントのプラスティックの
輪がなんとも安っぽい。でもキー付きなので最低音はアルトより
出しやすい。

440テナー活用法として392のヴォイスフルートとして使う
ことを山岡氏がされたことはよく知られている。
どうすればいいのか考えようとしたが頭が「無理、やめたら」という。
思考停止状態に陥ったので、詳しそうな古楽友に教えてもらった。
リコーダー用に移調された楽譜をアルト運指で読む。
いわれるままにやってみたら出来た。なにか狐につままれたよう。
いまでも原理はわからず。
でもいいわ、これで実音でオトテールを吹けるではないの。
まずはめでたし。急に440のテナーが愛おしくなった。
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チェンバロレッスン中に地震

2010-06-13 16:54:57 | 古楽器
昨日のコンサートですっかりリフレッシュされ、気分爽快。
今日は9時からのレッスンなので8時には調律を終えて、
最後の練習。発表会曲のクープランの組曲に今日初めて合わせる、
パーセルの「バラの花より甘く」通低。この曲を私が!?
歌詞の内容は、他愛ない初キスの感激を語ったもの。なんだか
やってられないわ、もう少し人生を回顧するような大人の内容なら
ピタリだし、やる気がわくのだが、、となかなか感情移入できない。
歌う人は若い若い女性だからピタリなのだろう・・・。

昼過ぎ地震があり、昨日が30数年前の宮城県沖地震の日だった
こともあり、びっくりした。しばしレッスンは中断し、テレビの
地震速報をみるが、【震度4】にしては揺れたような気がした。

4人のチェンバロソロ・レッスンの後はいよいよ歌の通低の
レッスン。歌との微妙なやりとりがとてもスリリング。まだ譜読み
段階でもたもたしてしまった。練習時間が足りてなかった、反省

後はバッハのコラールの通低レッスンを聴きながら言葉と音楽
の密接な関連をじっくりチェックする必要があると思った。
やはり歌の通低は手ごわい。
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楽器博物館見学

2010-06-08 13:56:36 | 古楽器
今回の浜松行きは目的が向こうのご両親に会うことだったので
楽器博物館は又の機会にしようかと思っていたが、ちょうど
時間もあり、あちらのお母様も一緒に観たいといわれたので
念願の博物館行きが早くも実現。

1995年開館だそうで丁度25年の月日が経ったのだった。
開館当時の「アントレ」誌上辛口レポートをみてみる。
ヨーロッパの楽器博物館などに比べるときっと見劣りするの
だろうけど、行ったことのない者にとっては結構楽しめるに
違いない。20世紀初のピアノに至るまでの鍵盤楽器の
コレクションなどを中心に見学。目玉のブランシェ・チェンバロは
中野振一郎氏演奏も聴けるようになっていた。

チェンバロはこの楽器の他は英カークマン2台に、イタリアン3台
の6台のみで、当然フレミッシュやジャーマンはないのかなとと思うが、
もともとローゼンバウムコレクションをそのままそっくり持ってきた
そうなので玉石混交の感じがするのも否めない。

アイデアのつまった鍵盤楽器には笑えるものもあった。
2台用ピアノ曲を弾くための2台のグランドがつながったピアノ、
戸棚付きピアノ、ポータブルピアノなど。楽器に対する思いと
遊び心が伝わってくる。今の黒い塊ピアノがなんとも味気ない姿に
見えてくる。

リコーダーはデンナー一族のアルト、テナー、ニコラ・オトテールの
アルト、に人面彫刻のあるオーバーレンダーのアルトの4本が展示されて
いたが音は聴けなかった。そういえばコレクションCDシリーズにも
リコーダーはまだない。

今回は古楽器中心に観て回ったが、ヨーロッパ以外の楽器も楽器も
たくさんあるのでこれは次回のお楽しみに。
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本番終了

2010-05-26 18:14:43 | 古楽器
今日は東北大医学部教授夫人会の会合で頼まれた、古楽器の
ミニコンサート(リコーダー、トラヴェルソ、ガンバ、チェンバロ)。
朝7時からチェンバロ調律し、直前練習に備えた。出演者の
みなさんが家に見え、早速練習。大分練習を積んだのにやはり
どこかしら合わなくなったり、テンポが速くなったりと完璧
いうのには程遠いのだが、今更遅し、ぎりぎりまで練習し、
会場のホテルに向かった。

自分の楽器を運ばないで宮城県川崎町の木村雅雄さんの
フレンチ2段を借りることになっていたので、その点は楽だった。

駅前のホテルの最上階の展望のよい、大きな部屋には既に丸テーブル
が並べられ、会食の準備が。会場でも少し練習でき、出番まで同ホテルの
美味しいビュッフェ・ランチ頂き(前菜、デザートがバイキング)
すっかり満足してこれからの本番を忘れそうになった。
リセットして昼過ぎに会場の部屋へ戻り、それからあとはあっという間。

曲の間に少し話をはさみながらオットテール、バッハ、クープラン2、
パッヘルベル、Aスカルラッティの小品全6曲を無事?演奏。
お客様は熱心に聴いてくださり、シンと静まりかえっていたので
ちょっと緊張し、舌がよく回らなくなってしまったのが残念。

終了後はチェンバロ制作者の木村さんのお話もあり、楽器をよく
見たいという方々がチェンバロを取り囲み、チェンバロ人気上昇。

写真は幹事の方がお庭に咲いた花で作られた可愛らしい花束と今日
活躍したリコーダー2本。ところで今日デビューしたグループ名は
「アンサンブル・ガーランド(花輪)」といいます。どうぞよろしく。
次のコンサートはそう遠くない日にあるかもしれない。
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