古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

早くも読書の秋

2011-08-29 11:31:30 | 本・雑誌
このところまともな読書をしていない様な気がして本屋に
立ち読みに行ったりするのだが私の本の予算は限られていることも
あり、目移りしてしまってなかなか買うまでには至らない。そこで
参考にするのが米原万理氏の書評集『打ちのめされるようなすごい本』。
これをペラペラめくるとなんと沢山知らない本があるのかと思う。


ここからまだ読んだことのない作家、奥田英朗、星野博美氏の
文庫本を本屋でチェックせずに通販で注文。
先日のバロック講座で講師の先生が「バロック音楽&美術理解には
必携」といわれた、タッソの『解放されたエルサレム』も注文。
3冊が到着したら読書モードに入ろうと思っていたら・・・。

読書家の友人が単行本4冊を一度に持ってきてどんとテーブルに
置き、「面白いから読んでみて」という。一気に7冊に増えてしまった!
4冊の内訳は姫野カオルコ、津島佑子、井上ひさし、山田太一氏。
このうち姫野カオルコさんの『リアル・シンデレラ』を読みだしたら
止まらなくなった。いままで一冊も読んだことがなかった作家。
まあそういう人だらけだけれど。

正直言って期待以上の本だった。小説の手法も面白いし、構造も凝っている。
登場人物がだんだん多くなっていくのに従い小説が自ら増殖していく
様な感じ。「登場人物が勝手に動き出すのです」という作家が多いが
そんなことを言ってみたいものだ。
物語が展開する節目節目に人物相関図が載っているのもわかりやすくていい。
ちょっと女性作家の特徴かもしれない書きすぎのきらいがないでもないが。

主人公が1950年生まれ設定なので場所は違うが、時代の空気を
共有しているので随所で今まで思い出さなかったことを思い出させて
もくれた。違う作品も読みたくなった。米原さんの書評には『整形美女』
という本があったが。







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