古楽の小路

30余年住んだ杜の都から東京へ。両親の介護も終了、気が付けば高齢者に。介護される身になるまで音楽生活を楽しみたいものです

ラヴェンダーの咲く庭で

2008-08-31 22:01:14 | 映画
ラヴェンダーの咲く庭に憧れていたのも随分前。
何回か植えたり挿枝したりしたが、長くは続かず、今は
よその庭に咲くラヴェンダーを羨ましく眺める。

この映画は3年前、珍しく封切り直後に観に行ったが、また
観たくなってDVDを借りてきた。

原題は「Ladies in Lavender」で「ラヴェンダー色の服を
着た婦人たち」という意味らしい。小説翻訳はまだないようだし、
どうしてこういう題なのかわからない。同じく邦題の方もよく
わからない。イギリス・ラヴェンダーの庭という言葉に「魔力」
があるのだろう。

若きヴァイオリ二ストが船の難破で海に投げ出され海岸に
流れ着く。近くの老姉妹が見つけ助けて回復まで面倒をみる
話だ。老姉妹をイギリスの名女優2人が見事に演じ、お手伝い、
医者などの脇役も芸達者が演じ、まさに大人の映画。

丁度映画が封切られた頃に、同じく海岸で発見された、
記憶喪失?のピアノマンという話題が随分マスコミを騒がした
ことを思い出した。

この女優2人が脇役で出ている映画「眺めのいい部屋」もまた
久し振りに観たくなってしまった。
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友人に再会

2008-08-30 22:39:52 | その他
合唱団の創立メンバーだった友人が関西から週末こちらに
やってきた。食事をしながら話そうということになった。

先週開店した駅前のパルコはどうかと思って、はやめに
偵察に行ったら、混んでいる。BF1と1Fをみただけで
もう人ごみがいやになり、この調子だとレストラン街も
長蛇の列だろうと思い、駅地下のレストラン街にする。

駅で友人と再会し、階段を降りて行ったら我々2人の共通の
友人に偶然会ってしまった。友人も合流して3人姦しく、
主に音楽の話などして2時間があっという間。
ここでも共通の知り合いが多いことがわかり、世間は狭い
ということになった。
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残暑

2008-08-29 17:02:38 | 庭の植物
こちらでは七夕後涼しい日が続き、25度以上になっただけで
暑いと思えるこの頃。折からの豪雨で湿度は高いが、晴れた
ので少し庭を片付けようと動いたら、たちまち汗が出てきた。
庭はあっというまに雑草で覆われてしまっている。

ローズマリーが元気よく、青色の花をつけた。春から何回も
咲いてとってもとっても生えてきて、生命力旺盛。
部屋の空気がじめじめしてよどんでいるので、少し切って
部屋におくことにする。

昔まだハーブがあまり知られていない時、小説でマンネンロウ
というのが出てきてなんだろうと思ったが、これがローズマリー
のことだった。タイム=じゃこう草、バージル=メボウキ・・
なんていうのは今や外来語のままでないと返ってわからない。

ピーター・ラビットのお母さんがピーターに飲ませた「かみつれ」
の煎じ薬はカモミール茶のことだった。
ハーブブームはガーデニングブームの少し前からあったよう
だが、ポプリという言葉もよくきくようになり、サシエという
匂い袋やポマンダーという穴のあいた陶器の入れ物もみる
ようになった。イギリスの小さなお土産によかったのに・・
今ではよくみかけるようになってしまった。

今日は香辛料のきいた、カレーを作った。
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Plainte

2008-08-28 14:53:41 | ルネッサンス・バロック音楽
マレのトリオには「Plainte」という楽章があり、かねて
からどう弾くのかがよくわからなくて飛ばそうなんて
言ってた曲だ。
先日古楽器友がマレ・トリオ全集CDのダビングを持ってきて
下さった。その中にPlainte は2曲あった。
2番の「Plainte」をあらためて聴いてみたら気にいって
しまった。リコーダー、ヴァイオリン、リュート、ガンバの
組み合わせで切々と訴えかける。

「Plainte」は仏語辞書によると①うめき声、嘆き②不平愚痴
 ③告訴という意味。
ラモーのクラヴサン曲に「Les Tendres Plaintes」がある。
「やさしい訴え」と訳される事が多いが、「恋の嘆き」と
いうのもある。ちょっと意訳しすぎ?

ともかく現状に満足でなく、こころの「もやもや」を何かに
訴えたいという感情なのだろう。
ヴァイスのリュート曲にも「Plainte]有るらしいので要チェック。

まだあった。子供がよく弾くブルグミュラーピアノ曲に
「Douce Plainte あまい嘆き」が。20代でパリに移り
住んだブルグミュラーのサロン用小品。

あとメシアンのプレリュードに[Plainte calme 静かな嘆き」
これだけではなんともわからないが、「Plainte」 という
曲想を表す言葉がフランスにはあるということかしら??
どなたかご存知ないかしら・・・
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リコーダー練習

2008-08-27 18:15:20 | 古楽器
今日は朝、明るくて目が覚めた。久し振りに晴れている。
長い梅雨が終って次は夏が来るのかと錯覚してしまうほど
雨が続いた。もう8月も終わりに近づくというのに・・

午後からの友人とのリコーダー練習の休憩おやつ用に
フルーツケーキを焼いた。今日はいつもと違う方法で、全卵を
泡立て、湯煎バターを入れる、スポンジケーキの作り方で。
そうすると軽い生地になる。ラム酒漬けのドライフルーツは
底に沈んでしまったので、焼きあがってからひっくり返した。
まあまあの出来。先日、森のレストランでたくさんパウンド
ケーキをみてから、ケーキ作り魂が蘇ってきた。

リコーダーレッスンが10月初めにあるのでそれに備えて3人の
アンサンブル曲を選曲しようとしたが、マッテゾン、ドルネル
のどちらもいい曲で、来週の練習まで選定持ち越し。
ソロ曲もまだ迷い中。

一人用事で帰られてから、ブラヴェの二重奏をあわせたら、
こちらもデュオの醍醐味がたくさん。ノッて来たところで時間切れ。
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ボストン夫人のパッチワーク

2008-08-26 17:15:16 | 本・雑誌
ルーシー・ボストンは60歳過ぎから「グリーン・ノウ」
シリーズを書いて、今やイギリス児童文学者の中に必ず
入るほどの作家として認められている。

この物語はボストン自身が長く住んでいたケンブリッジ郊外の
マナーハウスを舞台に繰り広げられる、いわば「時空を超えた」
ファンタジー。
このシリーズ中の「グリーン・ノウの煙突」には作家自身らしい
オールド・ノウ夫人がパッチワークをしている描写が多い。
1977年に訳された本の中では「つぎはぎ細工」となっているが
当時まだパッチワークという言葉は使われてなかったのか?
「赤毛のアン」の時代ならともかく、これは訳し過ぎのような
気がする。が、それはともかく、

ボストン夫人が実際にパッチワークの名人で本まで出ている
事を知ったのはつい最近の事。ボストン夫人のマナーハウスに
下宿した若き林望氏の「イギリスは愉快だ」を再読してみた。
中身はすっかり忘れていたが、パッチワークの話もでてくる。
マナーハウスにはチェンバロ、クラヴィコードもあり、
ボストン夫人と林氏が一緒にチェンバロコンサートに出かけた
エピソードは何時読んでも面白い。ボストン夫人自身は楽器は
弾かないようだが、音楽好きというのも嬉しい。

この本は絶版で図書館で探した。
息子の奥さんのダイアナ・ボストンが書いて、林望氏が訳した
ものだ。パッチワーク作品集なので文章は少なめ。作品には 
パッサカリアのパッチワーク、キーボードパッチワーク
コリン・ティルニー(チェンバロ奏者)の壁かけ・など興味深い
ものが紹介されている。ボストン夫人が亡くなってから
マナーハウスは公開されており、パッチワークも見られるそうだ。
でも人の出入りが多くては幽霊は出るに出られないかも・・
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鉄砲百合

2008-08-25 19:46:07 | 庭の植物
昨日のような激しい降り方ではないが、一日中雨だった。
庭の木々草花も水分をたっぷり含んで重さを増しているように
見える。昨年と同様庭のあちこちから百合が伸びてきて
花をつけだした。球根を植えたわけでないところから生えて
くるのだ。一方、もともと球根を植えて毎年咲いていた百合が
全く咲かなくなってしまった。山にだって咲いているから
球根を植えなくても咲くということか・・
でも庭になんと7箇所も。昨年より増えた。
wiki によれば「種を多くつけ、風で運ばれて分布をひろげる。
水はけがよく明るい草原や荒地に到達すると根ついて葉を
伸ばすが、初年度には数枚の葉を出すだけで、球根が充分に
太ると翌年以降花を咲かせる」
まさにそのとおりなのだ。
【草原や荒地】化しているわが庭では条件が揃ったのだ。
来年はまた思いがけないところからの出現を期待。
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古楽イベントその2

2008-08-24 19:32:34 | ルネッサンス・バロック音楽
県北に新しく出来た、小ホールにソプラノとチェンバロを
聴きに行った。友人の車に乗せてもらい、行き帰り約2時間。
バスでは行けない所。一日中雨が降り続くあいにくの天気
だったが、早めに家を出て、ホール近くの森のレストランで
ランチ。イギリスのカントリーハウスのようなインテリア。
雑誌にも紹介されたそうで、なかなか居心地がよく、美味しい
パスタを食べながら開演時間を待った。

コンサート会場は田園地帯でひときわ目だつ黄土色のその名も
コンチェルトハウス。中は天井が高くステンドグラスも入り、
礼拝堂風。ここにたくさんのイスが並べられ、満員だった。

プログラムは初期バロックイタリアン曲と後期バロック曲が
休憩鋏んであった。チェンバロは初期バロックとヴィヴァルディ
がイタリアン、後期バロック・フランスものとヘンデルが
フレンチモデルという贅沢な楽器揃えだった。
どちらも宮城県でチェンバロ造りを長くしておられる製作家の
ものだったが、フレンチは出来たて。

二つならべて弾かれると違いがよくわかった。イタリアンは
残響が少なく、力強い。一方フレンチ・エムシュ(後期)は
柔らかく雅びな響きで特に低音の音の拡がりが心に染み渡る
ようだった。

演奏者はお2人共新進の演奏家。真面目に取り組む姿が好まし
かった。将来に期待しよう。
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古楽イベントその1

2008-08-23 21:17:15 | 古楽器
今日は年に3回ほどあるフラウトトラヴェルソ・レッスン。
先生をお呼びしてレッスンをはじめて4年ほどになり、
生徒さんも増えた。フルート人口は多いがトラヴェルソ
になるとフルートを吹く人でもまだ知らない人が多い。

今日のレッスン生は9人だったので朝10時から8時まで。
間一時間弱の休憩をとったが、先生のタフネスぶりには
毎度の事ながら驚かされる。
リコーダーとは楽器が違うが同じバロック曲なので曲作り
に役に立つ。
オットテール3、ヘンデル、ボアモルティエ3フィリドール
ルクレール、のうち「通低あり」を友人と分けて担当。

そのうちボアモルティエソナタはオブリガート付だったので、
右手は全て書いてあり、一音違わず楽譜どおりに弾かねば
ならない。(なんてクラシックの世界ではあたりまえの事だが)
こうなると数字付低音というのも数字さえ読めればどう弾こうと
いいわけなのでかえって楽な面もあるのだ。
以前先生とロベール・コーネンがコンサートで弾いていた曲で
いい曲だと思っていたので、今日は張り切って臨んだのだが・・
事前にあわせる時間もなかったので最初はギクシャクして
いたが、レッスンが進むにつれ、いい感じに掛け合ったり、
寄り添ったりする楽しさがわかってきた。

F.フィリドールは初めての曲だったが開始曲は「ランベール
の歌みたいに・・」といわれ、おぼろげながらも曲のイメージを
描けるようになった。通低はゆっくりした動きなので右手はもっと
考える余地がある。今日は4曲だけだったのでともかく最後まで
あわせてみたい。

次回は11月の合宿レッスンになる。
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菱型音符の楽譜

2008-08-22 13:06:15 | ルネッサンス・バロック音楽
バロック時代にもまだ菱型音符は使われていたようだ。
最近トラヴェルソのファキシミリ譜でこの菱型音符を
読むようになってから、前に買ったあったリコーダーの
楽譜を思い出した。ただ菱型音符ということだけで
避けてお蔵いりしていたものだ。

符尾の部分が丸まっているのでこちらが符頭のように
見えてしまったりしてなかなか読譜に手間取ったが、
どうやら譜読みはできた。
J・K・F・フィッシャーの組曲。
予想以上にいい曲なのでレパートリーにすることに。
フィッシャーはチェンバロ曲では御馴染みだが、笛の
曲は初めて。おフランス風のしつらえで、最後には
「Chique」という見慣れない標題があった。
「気取った」という意味らしい。

ただ通低が パート譜、 数字なし! の二重苦。
頼み難いなあ・・・
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F.クープラン

2008-08-21 13:39:04 | クラシック音楽
昨日のパヴァーヌから「クープランの墓」を思い出し、
クープランの肖像画を探してみた。よく見るかつらを
かぶった宮廷楽長といったオフィシャルのではなく
かつらもつけず、風呂上りでリラックス、といった感じの
ガウン姿の優しい表情のクープランの肖像画が好き。
これはヴェルサィュ宮殿美術館にあるらしい。

フランス近代の音楽にフランスバロック音楽の痕跡をみつける
のは容易い。特に舞曲の形を使い、バロック音楽に共感を
示している。標題が多いのもやはりバロックの影響かも。
【古楽の復活】(ハリー・ハスケル著)の中に「哀愁に
満ちた『クープランの墓』でラベルはフォルラーナやリゴドン
などの18世紀舞曲形式だけでなくさらにずっと古い音楽的
遺産を利用している。」とかかれてある。
さらに「しかし、クープランによる『モーリス・ラベルの墓』
のほうがはるかに素敵だろうに。」というのは随分皮肉っぽい。

そういえばストラヴィンスキーの『プルチネッラ』を聴いた時、
これがあの『春の祭典』の作曲家なの?と驚いたことがあった。
時代にバロックを見直そうという気運があったのだろう。

ところでクープランが埋葬された教会の墓地はもうないらしい。
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パヴァーヌ

2008-08-20 14:54:19 | クラシック音楽
パヴァーヌという言葉をはじめてきいたのはラベルの
ピアノ曲「亡き王女のためのパヴァーヌ」だった。
若い頃はこの曲が大好きで、世の中にこんな美しい曲が
あるのかと思った。今でも時どき弾く。
後にフォーレの「パヴァーヌ」を合唱版で聴いたが、
似た雰囲気を感じ、こちらも好きになった。
2拍子のたっぷりした中に優雅さと哀愁を感じる。

孔雀の舞とも言われる「パヴァーヌ」はチェンバロを弾く
ようになってからはヴァージナルブックにたくさんあり、
ガリヤルドと対をなすということも知った。
リコーダーコンソートではバードの「パヴァーヌと
ガリヤルド」は定番だ。

ルイ・クープランの曲に一つ「パヴァーヌ」がある。
嬰へ短調という珍しい調性と不協和音の綾なす複雑な
響きが特色だ。トンボーのように亡き人をしのぶような
感じもある。ラベルはもしかしてこの曲を聴いて
ないかしら?
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ギボウシ

2008-08-19 10:23:29 | 庭の植物
今朝からの大雨で庭のギボウシが心配になってきた。
丁度やっと花が咲き始めたところなのだ。
「たまのかんざし」という種類で、白い花は百合に似た
匂いがする。中国産で「玉簪」というそうだから同じだ。

半日陰か日陰がいいというのに、10数年前知り合いから
頂いて、日向に植えてしまった。そのせいかあまり株も
増えず、緑の色もイマイチ。でももう今年は咲かないのかな
と思っていると葉っぱの中から突然茎が伸びてくる。

こうしてあとは花が咲くのを待つという楽しみを貰う。
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ついに観た

2008-08-18 16:35:09 | ルネッサンス・バロック音楽
5月に来日した「アッコルドーネ」の演奏会からの抜粋
を聴いた。8月初めにも放映されたが見逃してしまった
ので今日は万全の構えでTVに張り紙をしてタイマーまで
かけておいた。

舞台にはポジティヴオルガンの上にチェンバロが乗っていて、
ちょうど3段鍵盤のようになっていた。チェンバロは置き台
の上に乗っていたのでオルガンを弾く手でそのままチェンバロ
を弾くには手が上すぎて弾きづらそうだ。そういえば見たこと
はないが、2つが合体した鍵盤楽器があるときいたことがある。

撥弦楽器がリュート、ギター、テオルボの3種にヴァイオリン
2艇。マルコ・ビーズりーが語るように歌う。歌一つ一つが
物語のようで、演技もあり、芝居を観ているよう。
声も曲によって使い分けていて、同一人物の声とは信じられ
ない。それにしても全てイタリア語なので歌詞の内容を把握
しておかないと楽しみも半減。
若いうちにイタリア語を勉強しておくのだった、とこのごろ
特に感じる。まあ今からでも頑張ろう。
アッコルドーネ・・大いなる合致という意味かな?

カッチー二、フレスコバルディ、モンテべルデイなどの初期
バロック曲にナポリなどの伝承曲というプログラムだった。
アンコールには一味違った、「オー ソレ ミオ」
そして今回もブラボーがあった。
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アルゲリッチのバルトーク

2008-08-17 16:28:29 | クラシック音楽
今朝は別府アルゲリッチ音楽祭2007年を放映していた。
自分と同じ位の年齢か少し上の演奏家というのは若い時から
ずっと気になっているものだ。同時代を生きてきたという
感じが強くする。1965年のショパンコンクール優勝に
先立つ1961年20歳時のLPを持っている。
ショパンの3番ソナタ、ブラームス2つのラプソディ、
プロコフィエフのトッカータ、ラベルの水の戯れなど。
よく聴いたものだった。
日本にも何回も来ているのに生演奏に接したのは一回しか
ないことがわかった。それももう20年近く前。
福島にクレーメルとやってきたが、腰を痛めていて調子が悪く、
クレーメルに支えられていた。プログラムは確かプロコフィエフ、
シューマン、ベートーヴェンでアンコールがシュニトケだった
ように思う。

そして今日はバルトークの3番のコンチェルト。指揮は
バシュメット。オケは桐朋学園オケ。
昔よく聴いていたらしく思い出す。プロコフィエフと同様に
ピアノの打楽器的な扱いが多い。芯のある音と鋭いリズム感は
昔から変わらず。2楽章は単純な旋律も憂いを帯び、圧巻。
ピアノコンチェルトは数多くあるが非常に傑作と思う。
この曲は私のベスト3に入る。

最後にブラームスのクラリネット五重奏をバシュメットが
ヴィオラと弦楽オケの大規模な曲に編曲したものを演奏したが
ちっともいいと思わなかった。まだクラリネットのほうが
よかったのでは。
学生オケがふつうのオケには見られないような真剣な眼差しで
指揮者を見つめていたのが印象的だった。

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