来年開かれる[ナショナルギャラリー展]でまたフェルメールが来る。
最後の作といわれ、決して傑作ではないとされている「ヴァ―ジナルの前に座る女」
確かに少し雑な感じがあり、あまり惹きつけられない。壁に掛かる絵も殴り書きのよう。
描かれた年(1675年頃)の12月にフェルメールが亡くなっていることから
体調が悪くなっていたのかもしれない。
ナショナルギャラリーには この作品ともう一つ「ヴアージナルの前に立つ女」がある。
こちらは「座る女」の2-3年前に描かれたようだ。立って演奏することもあったのか
「音楽のレッスン」ではヴァージナルに向かう女性は立っている。
数年前にフェルメール作と認定されたこの絵も来日したがあまりの小ささにびっくり。
32億円という落札値も話題となった。
「ヴァージナルの前に座る若い女」と「若い」をつけて区別しているようだ。
フェルメールが描いたヴァージナルの絵は4つ。
チェンバロはというとかつて盗難にあっていまだ行方不明の「合奏」に描かれている。
背後の壁右の絵は「ヴァージナルの前に座る女」と同じでフェルメールの義母が
持っていたといわれる。
どんな絵か薄ボケてよくわからないので探してみたら
怪しい雰囲気の風俗画であった。「取り持ち女」ディレク・ファン・バビューレン作
フェルメールの同名の絵は最近の展覧会にきていたが結局行かずじまいになった。