しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <もっとすぐれたものを>

2022-07-01 | ヘブル書

「神は私たちのために、もっとすぐれたものを用意しておられたので、私たちを抜きにして、彼らが完全な者とされることはなかったのです。」(ヘブル11:40新改訳)

私たちは、この章に出て来る旧約時代の信仰者たちが受けた苦しみ、迫害のすさまじさに息を飲む。彼らは石で打たれ、のこぎりで引かれ、剣で切り殺された。経済的にも生きる手段をうばわれ、動物以下の扱いを受け、荒野、洞穴、地下の暗やみなどに逃れたのである。それでも、彼らは信仰を捨てるよりは、守る道を選択したのだ。▼このように信仰というものの価値、輝きは旧約の歴史を通して輝きわたっている。しかしヘブル書の記者は言う。イエス・キリストが出現して開かれた福音の時代はさらにすばらしいものであると。ペンテコステの聖霊降臨により、御子のからだである教会が生まれたが、それは旧約の人々が切望した時代であり、奥義の時代、神の救いの御計画が完成する期間であった。かくてすべての時代のすべての聖徒たちがキリストにあって一つになり、永遠の御国が出現する。彼らはどんなにその日が来るのを待ち望んでいることであろう。▼「これらのことを教えてから八日ほどして、イエスはペテロとヨハネとヤコブを連れて、祈るために山に登られた。祈っておられると、その御顔の様子が変わり、その衣は白く光り輝いた。そして、見よ、二人の人がイエスと語り合っていた。それはモーセとエリヤで、栄光のうちに現れ、イエスがエルサレムで遂げようとしておられる最期について、話していたのであった。」(ルカ9:28~31同)