しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <のろいの誓い>

2021-02-11 | ネヘミヤ記

「また私たち、祭司とレビ人と民は、薪のささげ物について、毎年定められた時に、父祖の家ごとに神の家に携えて来ることを、くじによって決める。律法に記されているとおり、私たちの神、主の祭壇の上で燃やすためである。」(ネヘミヤ記10:34新改訳) 

涙の悔い改めが一段落すると、指導者たちはあらためてモーセ律法を固く守り、礼拝制度を確立しようとおごそかな誓いを立てた。いわゆる「のろいの誓い」とよばれるものである。▼たとえば薪を神殿に供給するだけでも大変であった。律法に「火は絶えず祭壇の上で燃え続けさせなければならない。消してはならない」(レビ記6:13同)とある以上、神殿には一年を通じて薪が蓄えられていなければならないわけで、帰還民たちのかぎられた人数で維持するのはなみなみならぬことだ。そのため、くじにより当番が決められたのである。▼宮と城壁が築き直され、外は整ったが、選民としての聖なる意識を再建するのが最重要課題であり、ネヘミヤは総督としての権威を用いてそのことに腐心した。教会もこれと同じで、見える形と見えない形、両者があいまって真の完成に至ることを忘れてはならない。やがて主がおいでになったとき、私たちは地上の教会を建て上げ、維持することにどれだけ忠実であったかが調べられるであろう。「最も小さなことに忠実な人は、大きなことにも忠実であり、最も小さなことに不忠実な人は、大きなことにも不忠実です。」(ルカ16:10同)