酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

日弁連の審査vs【JA共済】

2006-08-22 19:05:01 | 怒っちゃうぞ系
親父の退院に続き、嫁さんの事故もなんとか落ち着いた。
2つともいい方向で解決し、残る問題は私の全損事故のみ。
今日は【審査の日】The Judgement Day である。
ベンゴシ会館ではJA共済のアホ面男女2名が会釈する。
『あのな、会釈するくらいなら真摯な対応をしろよ』と心の中で毒づく。

時間になり、弁護士3名が向かいに座り、こちら側の私とJA共済に説明する。

弁:いろいろありますが、今回の争点は「評価損」と「慰謝料・休業損」ということでよいですか?
JA:争点と言うより基本的な考え方で、レッドブックの価格が、云々・・・

弁:レッドブックはこちらにもあります。前回のお話の1,035,057円というのが主張ですか?端数の円単位の積算根拠は何ですか?
JA:端数は何だったかな。とにかく同等車の市場価格です。端数は知りません。
弁:あのぉ、103万円とはどこからの数字ですか?
JA:あれは何だったかなぁ。どこで見た価格だったか?(内輪でゴニョゴニョ)

ベンゴシ呆れて、こちらに聞いてくる。
弁:そちらに聞く話じゃないんですが、前回のこの金額はなんだったでしょう?
私:それは根拠もなくネット上の1台を参考に出された金額です。それ以上の金額は何が何でも出せないという主張だったと思います。
弁:そうですか。それは物損額が103万ということですよね。
JA:あ、いや、物損がどうとかより、新車が116万(あえて税抜価格で話すか普通^^;)の車を1年4月償却するからどうのこうの・・・(シドロモドロ)
弁:あ!もういいです。じゃぁ別室で3名のベンゴシで審査して金額を提示します。
JA:それを受け入れるとは約束できません!
『はぁ、ここにきて審査の意味がわかってないようだ^^;』
弁:(多少ムッとして)もちろん今すぐここで示談ということもあるでしょうが、双方持ち帰って検討していただくか、審査の行方では後日連絡ということもあります。
『本当に日弁連の審査は強制力があるのか』

・・・下へつづく

日弁連の審査vs【JA共済】 続編

2006-08-22 18:50:36 | 怒っちゃうぞ系
ドキドキしながら待つこと約10分・・・
ベンゴシ3名が戻ってきた。

「さて、弁護士会としての意見がまとまりました。いろいろ言いたいこともあるでしょうが、この案で示談という選択もあり、示談ではなくあくまで審査意見書として書面を双方に提示するということも選択できます。審査意見を出されるのが困るということがあれば審査の取り下げもできます」
つまり、日弁連としてはまだ示談を模索しており、あくまで審査扱いにしたくないのだ。

とりあえず日弁連の審査意見である。
【主文^^;】
1 慰謝料95,000円+休業損害
  (JA:慰謝料は規定の42,000円で休業認めない)
2 代車費用 0円
  (JA:追加の代車費用は認めない)
3 物損1,100,000円
  (JA:960,000円の修理費以外一切認めない)
その他は双方の認めるとおりで争いがない。
【説明】
1について
怪我で5日しか通院していないが、通院日を3倍したものと通院期間の短いほうを裁判所基準で算定する。この額は少ないことこそあれ、高いということはありえない金額である。
2について
被害者が代車で苦労したことは伺い知れるが、実損害(実支払)が発生していないので認めることはできない。
3について
JA共済の主張する時価額の車を取得する場合でも数万円の諸費用は当然必要である。また、被害者は実際に新車に買い換えたけれども、新車の買い替えを基本とすべきではなく中古車の費用が損害額となるべきである。
今回の金額の積算根拠は示せないが、少なくとも修理代で物損をまかなえるとは考えていない。いろいろなことを勘案して110万円を妥当な金額として提示した。

代車費用の扱いが不満ではあるが、私としては【してやったり!】である。特に評価損が考慮されているし、評価損が満額でない代わりを補うように慰謝料を増額して「決して高くない」と断じてもらった。
新車もろもろで150万円かかった車が1年少々で事故、せいぜい30万円の差額が我慢の限界だと主張してきた。
よって当初から120万円が最終防衛線だと考えていた。

元々JAの言い放つ96万円の修理費のみであっても、事故車売却で15万円+税金戻2万円の最低確保分は113万円となる。慰謝料規定分4万円を加算すれば117万円であり、被害者の怒りを放棄すればなんとかなる金額であった。
しかし、ベンゴシ達は被害者の正当な訴えとして、こちらの主張【評価損21.5万円】に対し、14万円は評価損分として提示し、さらに慰謝料を5.3万円上乗せ、休業損が1.5万円なら端数を合わせると【約21万円の評価損相当額】を獲得してくれたのである。
私はベンゴシの説明を聞きながら『うん、うん』と頷いていた。

気分を破るように、またしてもJA共済がベンゴシに向かってアホなことを聞く。
「ということは、【評価損】は認められていないということですね」
「違います。【評価損を認めている金額】ということです」
「評価損を認めるのですか。そんなことはしたことがない・・・」
「評価損は認めます!社内でうまく説明してください」
「では、弁護士さんも示談書に署名してもらえますか?それだと会社に説明しやすいので・・・」
このJA共済のオバサン、なんて面の皮が厚いんだ。およそ恥という言葉を知らない。
さらに、「じゃあ、被害者の方へは休業損害の用紙も送っておきましょう」とのたまった。

『あのな、よくそんな平気なことを言えるな!最初からそんな対応で用紙を送っていればこんなことをしなくて済んだんだぞ!JA共済は休業損害は認めないと言って無視したじゃないか!休業損害の書類は弁護士会に提出する!』
ベンゴシ・・・「まぁ、そういうことでウチに送ってください。双方とも示談のご検討お願いします」

うまくいけば次回9月1日に示談となる。
アホなJA共済は示談できないなんてこと言い出すかも。
そうなれば、【審査意見書】を提示されて強制的に従うことになる。
しかしJA共済(JA共済会?)の今日の発言では、【強制】なんておそらく知らないようだ。どうなることやら・・・sigh^^;

同じように【評価損】で保険屋と対決している皆さん、お互い最後までがんばりましょう!