酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

親父の入院 3

2006-06-12 21:06:37 | のほほん日記系
なんとか1週間が経過した。
まだ記憶の混乱の経過中だと思っているが、さすがに家族は心労が大きかった。
昨日までは過去の記憶であろう知らない人の名前がたびたび出てきた。

家族に対する記憶がまだ戻ってないと思っていたが、今日は違うことに気づいた。
『具合はどうね?』
「あんた、ちょくちょく来てありがとうね。誰やったけん?」
『わからんね。息子さ』
「あんた、どこに住んどっと?」
『北川副』
「そうね、なんか見たことあるけど鹿江らへんの出身じゃなか?」
『出身は犬井道、あんたの息子。隣はユズルさん家で東に豆腐屋が昔あった』
「よう知っとうね。あんた北側の道の突き当たりの家じゃなか?」
『あんたの息子やけん知ってると。向かいは消防署の○○さん、斜めは××さん。』
「・・・あんた名前は何というね?」
『△△、あんたの息子よ』
「へぇ、ウチの息子も△△よ。あんた同じくらいの年だろう」
『××才、あんたの息子!』
「・・・そうね、そういえばなんとなく息子に似とるよ」
『■■と□□知ってるね?○○と●●は?』(孫の名前)
「知っとうさい。あんたよう知っとうねぇ」
『ウチの嫁さんは◎◎、昔ウチに犬が2匹いてもう死んだよね。名前は▽▽』
「なんでそがん知っとうと?」
『俺が子供の頃、白い犬がいて手をかまれたよね』
「小さい犬やろ・・・あんたなんで知っとうと?」
『あんたの息子は俺、△△』
「・・・・」
『あんたは怪我して、まだ頭がぼーっとして息子がわからんとやけん、ゆっくり思い出してみんね』

家族の名前や一緒に何かをした記憶はきちんと最近のことまで思い出している。
しかし、家族の顔が誰一人わからないのである。(失認?)
まだ現在おかれている状況は認知できないでいるが、前日まで嫁さんの名前も思い出せなかった状態よりはきちんとしてきた。