酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

ここは本当に頼りになるのか

2006-04-25 21:25:55 | のほほん日記系
今日、職場で担当者が叫んでいた。
「子供が乾燥剤を食べたらしいけど誰か取ってください~」
はぁ、誰も知らん振りしているし、状況が状況なので仕方ない。
『こっち回してください』
「子供が乾燥剤を食べてしまって・・・どうすればよいでしょうか?」
取り乱した若い奥さんの声がする。
『乾燥剤は残っていますか?白い粉か粒ですか?袋には成分が書かれてませんか?』
「丸い粒です。袋の字は中国語のようで読めません」
『子供さんの様子はどうですか?袋は紙製ですか?』
「子供は普通にしているようです。袋は小さいポリ袋です」
『袋にシリカゲルと書いてありませんか?漢字か英語かわかりませんが』
「ローマ字でシリカゲルと書いてあるようです」
『よかった。シリカゲルなら心配いりませんよ』
「体に害はありませんか?どんな物ですか?」
『水に溶けず体に吸収されません。ガラスみたいな成分です』
「え゛?ガラスなら体の中に刺さったりしませんか?」
『大丈夫です。水でサラサラの砂みたいに崩れます』
「あぁよかった。お医者さんに診せなくて大丈夫でしょうか?」
『緊急の必要はないと思いますが、念のため医者には診せてください』

乾燥剤の現物と袋を持って受診するように指示した。
『今回はシリカゲルだったので助かりましたが、乾燥剤によっては緊急の必要があるものもありますので手の届くところに置かないように注意してくださいね』

誤飲事故では原因の確定と対応のスピードが必須である。
何にでも詳しくなれとは言わないが、「自分じゃわからん」で済ませることができるのなら、この職場の存在意義が疑われる。