えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

続・位階

2011年05月24日 | 当世源氏物語

「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 
位階

住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井が何やら不満げな様子をしておりましたので尋ねてみますと
「いくつも小ネタを提供しておりますのに、なにゆえ最近は源氏物語を書かれないのでございますか?」
と言われました。
「すっかり忘れておりました。そろそろ書くとしませう」
「それといつになったらもーりー殿が登場するのでございますか?もう入社されて一年になりまする」
「そうでございました。では登場して頂きませう」
「ではもーりー殿の位階はどのやうに」
「そうですね。もーりー右大臣などはいかがでせう?」
「う、右大臣はもったいのおございます。もっと下で構いませぬ」
「もーりー入道ではいかが」
「出家していただきまするか」
F井はたいそう笑っておりました。
「では、もーりー左近将監あたりにしておきませう」
「それがよおございます。ところでわたくしの昇進はまだでせうか」
わたくしはF井にまずいことを思い出させてしまったと思いました。
「しかたがありませぬ。では御息所ではいかがでせうか?」
「それはどのようなお仕事でございまするか?」
社長の帝の身のまわりのお世話をすることでございます」
「女官のままで構いませぬ」
 
位階こそ もらえぬままの 身にあれど
帝をしのぐ F井の権威
 
位階よりも度胸のほうが必要な世の中でございます。
 

ついに!「
センチュリー21 小笠原」さんでもブログを始めることになった。その名も「SKB48日記」。白木原を拠点に活動する男女混合の酔っ払い集団、SKB48のすべらない話に期待せずにはいられない!

SKB48日記


「SKB48」
 
死ぬまでに たくさん笑った 人の勝ち
 

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