えしぇ蔵日記

えしぇ蔵日記のブログ版です。

2011年01月09日 | 当世源氏物語
「当世源氏物語」(谷崎潤一郎訳 源氏物語風)
 


住まいのイシダ」様にお伺いした時のことでございます。女官のF井は正月から快調でございました。
「しんぐ様、先日わたくし祖母にいたく傷つくことを言われましてございます」
「どのやうなことでしょう」
「あなたはまるでだれかのやうじゃと仰せられるのでわたくしはだれでせう、柳原加奈子でございますか、渡辺直美でございますか、と伺いましたら、ちがうと仰せられます」
「だれだったのでせうか」
「マツコデラックスでございました」
わたくしは失礼とは知りつつ、どうしても笑いを止めることができませんでした。
「ついにマツコまで来られましたか」
「はい。もはや例えが女ではなくなりました」
「それは大変悲しいことでせう」
女官のF井はそこで何かを思い出したようでございました。
「そうそう、わたくし服を買いに行きました折、大変おもしろいものを見つけましてございます」
「どのやうなお店に行かれるのですか?まさかあの大きなサイズのお店では・・・」
「そうでございます。LLから置いてあるお店でございます」
「LLが最初でございますか」
「はい。わたくしが見つけましたのはそのお店に置いてあるまねきんでございます」
「まねきんがどうかされましたか?」
「まねきんも太っておりました」
「そ、それはそれは・・・」
大きなサイズのお店のまねきんは太っているというのはわたくしも初耳でございました。

音に聞く LLサイズが最小の
店のマネキン 肥え太りけり
 
まねきんはいつもすたいるがよいとは限らないものと知りましてございます。


お客さんによっては年末年始にその会社独自の恒例の行事がある。「
コスモ不動産」さんでは最後の営業日に餅をついて関係者にふるまうし、「大新住宅」さんでは松の内を過ぎると会長が鏡餅を使って善哉を作る。今日の最後のお客さんが「大新住宅」さんで、ちょうどタイミングがよかったので善哉をご馳走になった。善哉は難しいらしいが会長のはなかなかにうまい。K本さんが裏の給湯室で食べて下さいと用意してくれたので行ってみると、なんと丼になみなみとつがれていた。しかも餅が3つも入ってるし!K本さんの勢いに押されて全部食べたがかなり腹いっぱいになった。

今日は4社まわったが、各社まだなんとなく正月明けの余韻が残っているのか、ゆっくりした雰囲気があった。

「善哉」

善哉で 過ぎ行くを知る 松の内
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雷山雪景色 | トップ | 井尻の宴 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

当世源氏物語」カテゴリの最新記事