マスコミからは「やめるんでしょ?」と言われ、オランダ国民とお偉方からは「イラネ」と言われ、スナイデルからは「俺キャプテンやる気まんまんだしぃー♪」と言われ、そして今夜の試合はスタメン落ちが濃厚、もはや誰からも支持されない四面楚歌気味のファンボメルを、抱き締めて励ましたい気持ちでいっぱいです。
てゆーかスナイデルも!そこは批判されてるチームメイトをかばえよ!チームがひとつに結束しなければいけないこの時期に、そんなこと言ってる時点でもうアンタ、キャプテンの器じゃねぇーよ。
この1週間、オランダ代表を取り巻くネガティブ一色の記事、そしてドイツ戦以降はそれに加えてファンボメルに対する批判記事、そんなものばかり見ていて、もう心が張り裂ける寸前です。
それでもファンボメルはけしてしょぼくれることなく、自らへの非難に対して律義に反論し(沢山あり過ぎて、訳してる時間がなくなった…)、試合に出場できないとわかっていても他の選手のように文句を言わず記者会見にも登場し、キャプテンとしてお仕事を務める姿が頼もしく、そして切ないです。
記者会見でのコメントざっくり
「こんなシナリオは頭になかった。2試合終えて0ポイントで、他のチームに依存することになるなんて、俺たちは期待していなかった」
「チームの雰囲気はあまり良くないが、それは理にかなったことだ。2勝していたらとても良かっただろう」
「もちろん、俺はまだ諦めてはいない」
「2点差で勝つのはかんたんではない。そしてドイツがデンマークに勝たなければならないこともわかっている」「だけどそういうことはフットボールでは起こり得ることだ」
「1982年のイタリアは3ポイントでグループリーグを勝ち抜けた。1996年のEUROでは、クライファートのオランダがイングランドに4-1で勝ったこともあった(←※スミマセン、事実のウラを取ってませんので、間違ってるかも知れません)。2004年EUROポルトガル大会では、チェコがBチームでドイツに勝った。だから俺たちにも準々決勝に進むことがあり得るんだ」
「俺たちはラストチャンスのために戦う。俺たちはzakとasの中に座り込んだりしない*で、チャンスをつかみに行く。」
「バスティアン(シュヴァインシュタイガー)とはしょちゅう話をしているけれど、この2日間はない」
自身への批判について「あなた方が自分で結論を出してください」
*zakとasの中に座りこまない:直訳するとzakは「ポケット」or「布」、asは「灰」になりますが。オランダの慣用句かも知れません。「悲しみの中に沈み込むつもりはない」と出た自動翻訳文もありました。
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オランダがグループリーグを勝ち抜ける条件は、まず自分たちがポルトガルに2点差以上で勝利し、かつ、ドイツがデンマークに勝利する必要があるそうです。
ドイツが敗退する可能性もあることはあるそうなのですが、デンマークがドイツに勝つためのスコア条件が複雑で、ちょっとありそうもないです(とか言ってたら昨日のギリシャみたいなこともあるわけだけど)。
ドイツは引き分けでも勝ち抜け決定ですが、きっと勝ってくれるでしょう。普通にやったら勝てるはずです。信じてます。
シュヴァインシュタイガーとミュラーは、ファンボメルに、デンマークに必ず勝つと約束してくれたそうです。
いっしょに行こうよ…。
あの試合、ロッベンに対する心ないブーイングに心を痛め、自分の気持ちは違うよ、と思っているバイエルンサポの方は、ロッベンの為にオランダの勝利を願って欲しい、というのは甘えでしょうか。
あとは彼ら次第。
(しかしこうして並べてみても、つくづくイケメンやかわい子ちゃんがいないことよ。いかにも女子ファンが付かなそう…)
可能性の低い、厳しいミッションかも知れません。
今日も惨憺たる試合内容で負けるか、勝ってもスコアが足りず、グループリーグから敗退するかも知れません。
そうなればファンマルヴァクは更迭、ファンボメルも代表引退、というか、呼ばれなくなるでしょう。
後ろ指をさされながら追われるように出て行くファンボメルを思うと涙が出そうで、そんなことになったら本当に心がおかしくなって当分戻って来れないんじゃないかと思いますが、それもまた、宿命なのかも知れません。
だけど、PSVで、トシを感じさせない素晴らしいプレーを続けていれば、いつかまた代表に呼ばれることもあるだろう、という希望だけは持ち続けたいものです(ファンハールだったら絶対ナイけどね!爆)
そもそも、一度は代表から退いた身です。それをまさか復帰して、4年もの間楽しませてくれたことに感謝なのです。しかもキャプテンという名誉まで。
あいや、なんか勝手にまとめに入っちゃってますけど(汗)。
なんというか、失いたくない!という思いが強過ぎて、恐怖にツブれそうになっていたので、ちょっと自分の中で、なんというか、逃げ口を作っておきたかったのです。
オランダの奇跡の勝ち抜けを信じていますよ。そして願わくば、ファンボメルがキャプテンとして栄光を受けることを…
(OnsOranjeより)