演劇やまと塾公式ブログ

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映画をみて

2009年11月25日 19時55分42秒 | Weblog
 こんばんわ、雙田です。

 久しぶりに友人に誘われて新百合ヶ丘のアートセンターで

すばらしい映画を見てきました。羽田澄子さん演出のドキュ

メンタリーで「嗚呼満蒙開拓団」という2時間の作品です。現

代史があまりよく分かってない私ですが、いろいろと感じ考え

させられました。

 日本政府の国策により、1931年の満州事変以後、貧しい農家

の人たちを中心に、開拓農民とし満州奥地に送り込まれた日本

人は1945年太平洋戦争終結までに27万人もいたとの事。その内

8万数千人の人たちがソ連参戦、日本の敗戦により、帰国でき

ずになくなったそうです。

 敗戦により、満州奥地から一月以上もかかって山中を歩き、

河を渡って必死で帰国を目指した人々…途中でひもじさ、寒さ、

病気などで小さい子供や老人などがまず犠牲になりました。親

たちの中には、生死をさ迷うような過酷な逃避行の中で、泣く

泣く子供を中国人に預けた人たちもいます。その子供たちは中

国残留孤児として、中国の養父母の下で、中にはかわいがられて

幸せに育った人もいたでしょうが、兵隊たちが中国人に大して残

虐なことをたくさんやった敵国のこどもとしていろいろとつらい

思いをした人たちも多かったと思います。日本に帰国した中国残

留孤児の6割が生活保護を受けているとの事でした。言葉の壁など

が大きくまともな職に就けないようです。

 それにしても日本の子供たちを預かったり、拾ったりして育てて

くれた中国の人たち、その人たちの心の温かさ、優しさにには頭が

下がります。

 まとまらない感想になってしまいましたが、「平和」を当たり前と

して、日々のほほんとして暮らしている自分の気持ちを、はっとさせ

た映画でした。現代史を少しづつでも学ばなければとも思いました。