懐かしい堂島

ずいぶん前のことですが、新卒で初めて勤めた就職先の場所は堂島でした。
まだ大阪駅周辺も今のように綺麗であか抜けた場所ではなく、わずかに昔の米相場の頃の風情がうっすら漂う一角のビルに勤めていました。

今日は仕事でその近くへ行ったのですが、堂島周辺も地下街もすっかり様変わりしており、勤めていた頃にあった店はほんの1、2件になっていました。
数年前に建て替えられたフェスティバルホール周辺もお洒落なお店が建ち並び、まるで違う知らないどこかの町を歩いているようでした。

新卒で勤めていた頃に行った、淀屋橋の橋のたもとにあった牡蛎を食べさせる船のお店を懐かしく思い出しながら綺麗になった大阪の街を歩いていると、早くも蝉の声が聞こえてきました。
季節が変わって行くように人も街も変わってゆく中でも、川の流れだけは昔と同じようにゆったり流れていて、やっぱり懐かしく感じたのでありました。

橋を渡り終えるまでエンブレムのように動かず、ずっとこの姿勢のままの鵜がいました。