中野笑理子のブログ

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無くなる風景

2017年12月18日 | 日記
今住んでいる団地は昭和30年代に建てられた大型団地を建て替えたもので、10年以上前から3区画に分割して現在2区画の建て替えが2年前に完了しました。
残りの1区画も、2年後にはすべて解体される予定です。

googlemapで遡れば今は更地になってしまったかつての実家も写真で見ることが出来るけれど、それも時間の問題で。
四半世紀ぶりに生まれ育った場所に帰って来たけれど、昔の風景とはガラリと変わった町を見て何と言っていいのかわからない気持ちを常に感じています。
建物も老朽化し住民も高齢者が多くなり、新しく建て替えて若い世帯を取り込むという方針はもっともなことで、それは仕方のないことなのです。
けれど毎日暮らしていると、寂しいとか無常を感じるというのでもなく、そのまま残して欲しいというのでもなく、なんとも言葉で言い表せない曰く言い難い気持ちになってしまうのです。

昨日お天気が良かったので、買い物のついでに昔のまま残っている区画を写真に撮って回りました。
写真に撮ったところでそこはかつて自分が住んでいた所ではないけれど、撮らずにはいられなかったのです。
この気持ちは何なのだろう。
寂寥でもなく諦めでもなく、悲しいでもないけれどけして嬉しくもない。
自分でもはっきり解りません。
何なのでしょうね。

今は見ることも少ない昭和を感じる公園。
2年後にはもうありません。