夜明け前の靴下ちゃん

今日から仕事です。
初出の日は社長の年頭挨拶があるためいつもより早く出勤するのですが、６時過ぎに家を出ると外はまだ夜のようでした。
夜明け前が一番暗いというけれど、確かにまっくら。
けれどもいつもの場所を覗くと、まあるい影が動いて素早く靴下ちゃんが出てきました。
今日は遅刻はできないので、カリカリを秘密の場所に置いて、行ってきますと言ったのですが、いつもはクールな靴下ちゃんがどこまでもついて来る。
これはご飯よりもマッサージをしろ！ と要求しているのです。
私が立ち止まると案の定、地べたにゴロンと寝そべる靴下ちゃん。
ゴメンね、今は無理なんだよ、と言いつつも、ついついしゃがんでナデナデしてしまう。
会社なんか行かずに、このまま靴下ちゃんと一緒にいたい気持ちを振り切って、泣く泣く駅に向かいました。
靴下ちゃんもようやく立ち止まって、恨めしげな面持ちでに見送ってくれました。

さて会社では、社長のありがた～いお言葉を頂戴して、仕事始め。
正月休み明けの会社は、５日間冷却していたコンクリートの箱のようなもので、空調を強にしてもなかなか暖まりません。
午前中いっぱいまで手がかじかんで、普通に文字が書けない冷たさでした。
正月休みで養ったはずの英気は、初日１日でへのへのになってしまったのでした。
また１年、この箱の中で働くのか～。
食べる為の仕事に関しては、今年も辛抱の年であります。