中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

男子と女子は文章読解でかなり違いがあります

2007年03月06日 | Weblog
本年度あたりから、国語の入試問題に個性が出てきました。
基本的に男子は、読解しやすいはずの物語文でもつまづくことがあります。
何かというと、小学生の男子は、よほど精神年齢が高くないと、女子ほど、裏に隠された本当の気持ち、などという、ややこしいことは理解できません。
5年ほど前に、首都圏で最大手と言われる進学塾の国語の問題で、物語文、その文章だけで9ページにもわたる長文が出て、その内容たるや、女の子の間のお誕生会に招待するだしないだ、非常にややこしい仲間はずれの話でした。
その模試は、当然、男子も女子と同じ条件で受けたのですが、結果は明らか、男子はボロボロでした。
小学生の男子というものは、何事も純粋でストレート、非常に幼くかわいらしいものだそうです。
そんな子たちが、招待されたのされないのと、もめている物語を9ページも読まされて、あげくに、さあ、これはなぜでしょう、と問われても、さっぱり理解できなかったというわけです。
これは極端な例ですが、往々にして国語の入試問題には、男子向け、女子向けというものがあります。
おどすようですが、女子校、例えばN学園女子部星ヶ丘の愛知S中学など、ハイレベルの女子校の国語は、年々難化してゆくでしょう。
たまたまではありますが、本年度のN学園女子部の国語では、ここ数年、他の中学に合わせて、論説文一題、物語文一題、合計二題出していたものを、13年前までのN学園女子部らしいややこしい論説文二題に戻してきました。
女子といえども、小学生にはかなり厳しい内容だったと思います。
星ヶ丘愛知S中学もN学園女子部に非常に似たタイプのかなり厳しい文章をぶつけてきました。
学校側も女子はかなりひっくり返り、時制も行ったり来たり前後しても、何をしても読み取れるぞとわかっているので、容赦なく出題してきます。
今後もトップレベルの女子校を狙う場合は、国語力は最大限伸ばしておきましょう。
対して、男子校は、ここ数年ずっと、無邪気な男子に合わせて、ややこしいひっくり返った内容は出してきませんでした。
ところが、本年度のN学園男子部は、女子部にも匹敵するほどのレベルの文章題を出し、これからは、なかなか男子校も油断ならないと思わせる厳しさでした。
判断が難しいのが男共学のK市T中学と自由が丘のA中学です。
簡単な文章では、女子の間で差がつかない、かといって、難解な論説文をぶつけると男子の間で差がつかない。
学校側もしばらくは実験的にいろんなことをしかけてくるでしょうね。
幼くて可愛い小学生の男子ほほえましいことですが、国語に関しては、なかなか厳しい時代がやってくるかもしれません。