中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

新年もどうぞよろしくお願いいたします。

2007年12月30日 | Weblog
4年生、5年生の皆さんは、来年は学年が上がり、少し緊張感が高まります、気持ちを引き締めてしっかり学習しましょう。
6年生の皆さんは、素敵な春が迎えられるように、あとしばらく緊張の糸を張りつめてがんばりましょう。
大人でも根を上げてしまいそうな苦しい時期もあったかも知れませんが、小学生がよくここまでやってこられた、と感動すらおぼえます。
まだまだ戦いは終わっていません。
ここからあと一歩二歩リードした人の勝ちです。
計算問題一つでも、漢字一つでも、というくらいの気持ちで、良い意味での緊張感を持ち続けて下さい。
お正月の過ごし方、人によってまちまちですが、気合いが入りすぎて身体をこわさないように、逆にダラダラと時間を無駄に過ごさないように。
自分である程度の計画をたてたら、それはできるだけ守るようにしましょう。
その気持ちがあるだけでずいぶん違います。
まだやっていないことがたくさんあるような気がします、それは、ほとんど全員がそうですから、心配しなくて大丈夫です。
自分の気がついたこと、できること、から順番に落ち着いてこなしていきましょう。
手当たり次第にいろんなものに手を出すより、自分が決めたものを完成させること、その方がはるかに効果的です。
年明けからは、不思議なほど時間が早く過ぎていきます。
無理のない計画をきちんとたてて、それを地道に進めることが大切です。
1月から入試は始まります。
自分のペースを崩さないで、最後までしっかりやり遂げましょう。
なお、年末年始も、コメント、質問など常時受けつけておりますので、送っていただいて結構です。
例年、お正月は受験生からの質問が多いので、お返事が少しだけ遅れるかもしれませんが、必ず順番にお答えしていきます。
1月から2月にかけて、受験生皆さんからの素敵な報告がいただけるように、エリザベスもこの時期を大切に過ごしたいと思っています。
では、一年間、このブログをご愛顧いただきまして、本当にありがとうございました。
また来年も、皆様とともに、子供の成長を温かい目で見守っていけるブログにしたいと考えております。
受験生の皆さん、そしてエリザベスのブログを通して関わって下さったたくさんの皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げ、年末、新年のご挨拶とさせていただきます。

お正月の過ごし方についての質問が多いので。

2007年12月29日 | Weblog
もう今年もあとわずか、お正月が過ぎたら、毎日が早いので、時間を大切に有効に使いましょう。
お正月の過ごし方についての質問が多いので、人それぞれとはいうものの、少しだけお話しておきましょう。
大手の塾ですと、正月特訓という合宿がありますね。
お友達とのかねあいもありますから、参加される方が多いと思います。
あれは一般的には非常にハードなスケジュールなので、体力に自信のないお子さんには、オススメはしません。
としては、ハードな日々を過ごしたことが自信につながる、というキャッチフレーズで誘いますが、あればかりは、個人差があります。
野球部や水泳部で倒れるまで特訓されたことが、いい思い出になったと言える高校生もいれば、ちょとした特訓で身体をこわしてしまう高校生もいる、と言った違いでしょうか。
どちらが正しいとかそういう問題ではなく、あくまでも個人差、です。
ただし、毎年のことながら、正月特訓に参加されたお子さんに聞くと、ほとんどが、楽しかった、とおっしゃいます。
少しハードだけど、あの雰囲気だけは、一生に一度のことかも知れません。
その点を重視して、参加させてあげるのも、いいのかも知れません。
合宿に参加するかどうかに関しては、まあそんなものです。
次に、自宅でお正月を過ごす場合について。
から山のような課題を与えられた場合は、真面目にそれをこなしましょう。
それで少しでも時間が余るようなら、是非とも今までの間違い直しをして下さい。
気になる科目の気になる問題集をピックアップして、それを完成させることも有効です
あまり欲張らずに、これ、と決めたテキストなり問題集なりを、完成させることで、その科目に対しての大きな自信になり、事実、学力も安定します。

りいこちゃん、コメントありがとう。お役に立てたなら嬉しいです。

2007年12月28日 | Weblog
りいこちゃん、可愛らしいコメントありがとうございました。
入試まであと少し、と不覚にも緊張し始めていたエリザベスに何よりのホッとするコメントでした。
そうですか~2月のあの日に、りいこちゃんも愛知S徳中学でがんばって入試を受けていたんですね。
あの上り坂を見上げ、そして塾の先生方が並ぶ前を通って正門を抜け、階段を上がって行く6年生女子、何度、見ても同じ緊張が走ります。
そしてそこを元気に通って入試会場へと向かう6年生を、毎年ながら心から尊敬します。
りいこちゃんも、受験の頃の、楽しかったことや苦しかったことなど、大切な宝物として心にしまって、今後のエネルギーにして下さいね。
一年は早かったでしょう、もう次の受験生たちが必死にテキストに向かっています。
りいこちゃんは、愛知S徳中学に入学して、その後どんな生活を送っていらっしゃいますか。
エリザベスもそれぞれの中学に入学された生徒さんの様子を、お母様を通して聞いていますが、りいこちゃんのように、ご本人から直接お話をうかがえることがあまり多くありません。
どの生徒さんも非常に楽しそうにしていますが、中学生の生活はとても忙しいようで、なかなかゆっくり会ってお話することができません。
りいこちゃんの毎日を、また機会があれば聞かせて下さいね。
このブログを始めてもう10ヶ月以上、ずっと見ていて下さるのは、本当に心強いです。
りいこちゃんの成長も合わせて見守っていきたいと思います。


念には念を入れて準備、忘れ物は合格してこそ笑い話になりますが。

2007年12月27日 | Weblog
まだ気が早いようですが、入試当日に忘れ物をしないように、今から大きなテストがある度に同じ気持ちで準備をしましょう。
鉛筆、消しゴムなど、文房具系は、もちろんのこと、半日から一日かけての試験ですから、いろいろなことを想定して準備する必要があります。
まず、非常に寒い時期であることから、雪が降らないとも限りません。
朝、急に雪が降っていたら、どうするのか、から始まり、どうにかこうにか入試会場までたどり着いたとして、靴下が雪でグシャグシャになっていたら、足が冷たくて落ち着いて入試を受けられませんから、替えの靴下を持っていった方がいいのか、とか、限りなく心配は広がります。
キリがないと言えばそれまでですが、一応、そのあたり、お子さんの性格をみて、神経質な子ならあれとこれを準備しておきましょう、など相談しておく必要がありますね。
最近は視力の弱いお子さんが多いので、メガネも心配です。
メガネ無しではダメ、という場合は、中には予備のメガネを持たせる方もいらっしゃるようです、相談して決めて下さい。
そして、ほとんどの入試会場には時計はありますが、念のために、いつもと同じ腕時計を持たせることが大切です。
万が一、見にくい場所に時計があったりすると、それだけで子供は落ち着きません。
チラチラと気にして時計を確認するのが、時間のロスにつながることもあります。
普段、気に入って使っている腕時計を是非持たせて下さい、そして、万が一、運悪く電池が切れて止まってしまうと大変なので、それも、お子さんと相談の上、予備の腕時計を持たせるのもいいでしょう。
あくまでも念の為、万が一、に備えてのことなので、実際にはそれほど大変なことがたくさん起こるわけではありませんが、12歳のお子さんが一番落ち着いて入試を受けられるように、いろいろと早めに考えてあげることも親の仕事かな、と思います。

入試当日に持って行く物について、間違えないように準備しましょう。

2007年12月25日 | Weblog
まだ年末なので、あまり焦らせるような話題は出したくありませんが、準備だけはしっかりと、と思いまして。
鉛筆は余分に、消しゴムは2個以上、など、塾からそれなりに注意がたくさんあると思います。
大きく違うのが男子校は下敷き持参が多く、女子校は下敷き使用禁止が多いことです。
これは、千種区平和が丘のA中学の入試でよくあることなので、なるほど、と思いましたが、元々が男子校の場合、最近共学になったとはいえ、机や椅子は、長い間、男子生徒が使ってきました。
新しい机もたくさん準備されてはいますが、中には昔から男子生徒が落書きし放題の、ガタガタのものがあるのです。
運が悪いと、落書きのみならず、深く彫って、下敷き無しでは答案用紙が仕上げられないような、傷みのひどい机に当たってしまうわけです。
そんなときのためにも、下敷きが必要かな、と思いますが、勘違いでしょうか。
女の子ですと、受験校のほとんどが女子校、併願校として共学を受けるとすれば、江南市滝中学、平和が丘愛知中学、春日井市春日丘中学あたりでしょうか。
と春日丘に関しては、下敷きは不要ですから、机ガタガタの心配が無いのかも知れませんね。
愛知を受験される女の子は、うっかり下敷きを忘れないように、気をつけて下さい。
なんせ女子校は下敷き準備と書いてありませんから、愛知入試前日の夜に、無地の下敷きが無いことに気がついて、コンビニに走るようなことになりかねません。
願書を書くだけでなく、入試要項には、穴があくほど目を通して、忘れていることはないか、しっかりチェックしましょう。

社会の地理で注意すべきこと。

2007年12月22日 | Weblog
社会の中でも、地理についてお話します。
6年生のこの時期になっても地理があまり得意ではない、とおっしゃるお子さんは、まず全部の都道府県名と県庁所在地名を完璧に書けるかどうか、から確認してみて下さい。
そしてその県庁所在地は、県の中のどのあたりにあるのかも覚えておきましょう。
入試で地図が出て、そこがどこのなにやらさっぱりわからないままに設問に答えてゆくのは無理ですから、地図をパッと見た瞬間、日本の中のだいたいどのあたりのことなのかが、早くわかればそれだけ時間短縮になります。
そのためには、とにかく日本のあらゆる場所の地図に慣れておきましょう。
どこの塾でもよく覚えさせられるのが、それぞれの県の形を頭に入れることです。
北海道や愛知県などは特徴がありますから、すぐにわかるとしても、群馬県、埼玉県、栃木県など、内陸だとなかなか違いがはっきりしません。
そんなわかりにくい地図が出題されても、県庁所在地や有名な工業都市の場所や名前も合わせて覚えておくと、そちらがヒントになって県名が浮かんでくるかも知れません。
小学生は、自分が行ったことも見たこともない地域のことを覚えるのは、なかなか簡単にはいきません。
大人は長い間生きているうちにいろいろな場所を訪れているでしょうし、それでなくても、テレビのドラマやニュースやらで何度となく映像だけは見ていますから、全国のあらゆる場所が簡単にイメージできます。
それと同じことを12歳の子に求めるのは無理ですから、せめて地図に慣れて、日本全体のイメージを頭に入れておくことが大切です。
もし時間があれば、自分で地図を何度も描いてみるといいでしょう。
一度に全体を描くと、おおざっぱなものになり、あまり効果がありませんから、北海道だけ、東北だけ、四国だけ、のようにして、分けて、半島や湾、山地山脈平野川、できれば工業都市なども細かく書き込めるようになれば、地理の問題がスラスラとけること間違いなしです。
名産品も、その土地の位置関係、気候が影響しているので、覚えやすくなるのでは。
お茶はどんな気候の土地に育つのか、ミカンは、りんごは。
一つだけ感心した思い出話。
5年生の春頃のテストで、入塾したばかりの次女が、こんにゃくの原料はという問題に、考えて考えて、ゼラチン、と答えました。
もちろん×ですが、一生懸命考えた結果、ゼラチンを思いついたのは笑えました。
4年生5年生のうちは、そんな一生懸命さが可愛いものです、6年生の最後にはきっちり正しい答えを書きましょうね。
正解はもちろん、こんにゃくいもです。
6年生はあと1ヶ月ちょっと、応援していますよ、疑問があったらいつでもメール下さいね。
ちなみに昨日は通知表や調査書に関しての質問が殺到しました、なるほど、終業式だったんですね。

各科目の注意点、、国語について。

2007年12月20日 | Weblog
国語も他の科目と同様、時間配分が非常に大切です。
順番としては当然のことながら、まず最初に漢字や言語事項や文法など覚えたものをそのまま答えるもの、次に記号で答えるものや文中からの抜き出し問題、そして最後に記述問題です。
特に、長文に関しての記述も後回しにしますが、独立した記述、つまり一般的なことがらに対しての考え方などを100字や150字でまとめよといったような特殊な記述は、とにかく最後です。
ただし、この記述を白紙で提出するのはタブーです。
この記述はある意味、その学校にとっての面接試験のようなもので、受験生の一生懸命さや、真面目さなどを読み取ることができるからです。
めんどくさがらずに真剣に書きましょう。
また、試験開始直後に行うべきこと。
それは、問題全体に目を通すことは当たり前ですが、解答用紙にも全体に目を通すことです。
解答用紙を見ると、どの程度の文字を書かされるのか、どれくらいの問題数があるのか、など、イメージとしては頭に入ります。
選択問題が多い、とか、最後にかなり長い記述問題がある、とか、なんとなく流れがわかるのです。
余談になるかも知れませんが、長文を読むときには、できれば、字面を追ってゆくだけでなく、頭の中に様子を描きながら読みましょう。
なぜならば、数年前の入試に、長々と長文を読ませた後で、この中で、一度も発言しなかった登場人物は誰でしょう、という設問があったからです。
と全部を読み返すわけにはいかないでしょう、そんな時に、頭の中に描かれていたら、こんな人がいたな~と思い出せることもあるのです。

各科目で注意することがらを順番にお伝えします、まずは算数について。

2007年12月18日 | Weblog
テストでは、ほんの少しのミスが命取りになります。
気をつけることを順番にお伝えしていきます。
まずは算数です。
解く時に最初に気をつけること。
数量に単位も含めて○で囲むこと、そして、何を答えるべきなのかアンダーラインをひく、そして、円周率など思いこんでいても今までと違うと思われるところに波線をひく、そして、見直ししやすいように式や図をしっかり書き残す、そして、筆算など計算式は見直ししやすいようにはっきりと書く
例えば円周率は、3.14の場合もあれば単純に3で計算せよという場合もあります、思いこみで勝手に答えを出さないように。
解いた後に気をつけること。
答えるべきものを勘違いしていないか、そして、答えを問題文に代入してその通りになるかどうか、そして、答えの数量がおおよそその問題文に見合ったものかどうか
例えば、鉛筆1本の値段を答えるのに、計算ミスで600円になっていたら、いくらなんでもおかしいだろうと、小学生なりに気がつくかどうか、というのも大切です。
もっと言えば、入試で、ノート一冊の値段を答える問題で、全然とんちんかんでわからなかったり、時間がなかったり、そんな時には、普段の生活を思い出して、おおよそ120円くらいだろうとか、150円くらいだろうとか、そんな判断で答えだけ書いておくのも一つの知恵です。
次は国語、理科、社会、などの注意点を集めてお伝えしたいと思います。

定員が増えない限り、トップ校は雲の上、厳しいですが希望を持ってがんばりましょう。

2007年12月17日 | Weblog
教育関係の雑誌どれを見ても、公立王国と呼ばれて久しい愛知県の私立中学受験過熱の話題が取り上げられています。
なぜ過熱するか、とにかく私立中学の数が少ないです。
30年ほど前までは、男子は東海、女子は南山女子で充分でした。
ところがここ10年で異常な私立中学受験の過熱状態で、どうにもなりません。
目指す子供の人数が倍増しても、トップ中学の定員はそれほど増えません。
南山女子に至っては、昭和初期の創立当初から全く変わらず200名で6年間、この先もそれを変えるつもりはなさそうです。
男子トップ校の東海も、360名だったものを昔のように少し増やしてやっと400名になりました。
今の時代の私立中学志願者数から考えると、それは本当に頂点の200名、400名です。
かなり優秀なお子さんでもともすると滝258名、愛知淑徳280名になります。
これではまだまだあふれてきます。
次に続く中学はたくさんありますが、昭和の時代を生きてきたご父兄の中には、昔のイメージをぬぐい切れずに、学校選びに葛藤を繰り返すご家庭も少なくないのではと想像されます。
確かに、私立中学ならどこでもいい、というわけでもありませんし、かと言って、いつまでも古いイメージに振り回されて、お子さんの将来にふさわしくない道を選ばせるというのも問題ありますし、こればかりは、資料をじっくりご覧になって、冷静に正しい判断をしていただきたいと思います。
私立中学にしろ、公立中学にしろ、戦いはいつかはやってきますから、勉強しなければいけない時期を、しっかり真面目に過ごせるかどうか、そちらが一番大切ですね。
愛知県に魅力的でかつ情熱的な教育をしてくれる学校がもっともっとたくさんできるといいのですが、なかなか学校を新設するのは難しいことでしょうね。

受験生があと10点アップするために。

2007年12月16日 | Weblog
あと10点あったら、順位がこれだけ上だったのに、ということも少なくありません。
ケアレスミスは後をたちませんが、よくあるミスが3つあります。
まず、答えの内容は正しいが、質問指示に従った答え方をしていない場合。
例えば、ある文章の中にあるカッコに入れるのにふさわしい漢字の画数を答えるべき問題で、その漢字そのものを書いてしまうなど。
2つめに、誤字脱字です。
数字で言えば7と9、0と6。
カタカナで言えばアとカ、クとワ。
また、カタカナのア、と、ひらがなのろ、と、数字の3、もごちゃごちゃになります。
ついでに注意すべき点としては、消しゴムの使い方が雑なために、消したつもりが消えていない、あるいは、横の行まで消してしまって、肝心なそちらが読めない、なんてこともあります。
そして、3つめに多いミスとしては、最初から順番に解いていったために、後半の簡単な問題が正解できずに終わってしまうことです。
学校によっては、問題の順番が必ずしも難易度の順番になっていないことがあります。
一般的には算数で言えば、最初に計算問題がくるなど、わかりやすくはなっていると思いますが、いくつか過去問を解いていると、それぞれの学校によって、難しい問題が点在していたり、個性がわかってきますから、そのあたりもしっかり把握しておきましょう。
とにかく、過去問でそれぞれの学校の個性をつかんでしっかり慣れておくこと、そして、更に、例外もあるので、当日、過去問と違った形で出題されても、決して動揺しないこと、それが大切です。

とにかく積み重ねが大切、苦手単元をそのままにすると後が厳しいです。

2007年12月15日 | Weblog
6年生の受験生は、もう頭の中がずいぶんまとまってきたことと思います。
いくつか気になることが残って年越ししても、それが当たり前と気持ちを楽に持って下さいね。
誰でも少しずつ残しているものです。
ただし、4年生5年生のお子さんで、いくつも苦手単元をそのままにしているのはやや問題ありです。
なぜかというと、この段階での内容は非常に基本的なもので、それで理解できていたとしても、6年生の夏休みあたりから、更に深く掘り下げた内容になり、同じ単元にもかかわらず、なかなか厳しくなってくるからです。
ですから、しっかり理解できたと思っていてちょうどいいくらいなのです。
苦手とはっきりわかっていながら、ほったらかしにしておくと、6年生の夏休みには、すっかり頭が混乱してしまいます。
4科目とも加速度を増して難しくなりますから、6年生になる前に、しっかり理解して準備をしておきましょう。
6年生になると、量もスピードもそれまでとはずいぶん違ってきますから、苦手なものを取り戻そうと思っても、時間が足りなくて、また引きずられるように進んでしまうという状態のお子さんをよく見かけます。
もちろん、苦手を食わず嫌いで逃げるよりは、果敢に取り組んで少しでも克服しようとすれば、必ず進歩があります。
ただ、あまり甘く見ていると、意外に時間がなくて苦しむこともありますから、できるだけ早い段階で手を打っておきましょう。
受験生にとって、小学校から帰ってからの数時間、土日、それだけが勝負ですから、時間はあるようで、少ないものです。
身体に負担のかからない程度に上手に時間を作って、是非とも4年生5年生のうちに苦手を減らしておきましょうね。
            

4科目は関連性があるのでできるだけバランス良く取り組みましょう。

2007年12月12日 | Weblog
どの子供にも得意科目と不得意科目があります。
総合でトップにいる子でも、自分の中では、得意と不得意があるものです。
ただ、苦手だからと言って、勉強せずに他の3科目で稼ごうなどと考えていても、たまに失敗があります。
数年前ですが、ある女子校の入試の国語の長文に、物理化学分野の難しい文章が出題されました。
もちろんあくまでも国語の問題ですから、変な計算問題はありません。
理科をしっかり勉強している子なら、ふんふんとスムーズに読み進められたでしょうが、理科が大嫌いな子なら、見た瞬間、えと条件反射的に眉間にシワが寄ったことでしょう。
また、国語の長文に社会に関係した文章が出されるなんて、よくあることです。
最近の中学入試問題を見ていると、どの科目がどれなんだか、だんだんわからなくなるようなものが増えています。
それだけ私立中学受験生に対して、一般的に必要な知識そのものを求められているんだな、と痛感し、また、いいところを突いてくるなと感心します。
ある意味、精神的に大人の感覚を身につけていないと、難しいのかも知れません。
ただただ、机の上だけの勉強ではなく、電車の時刻表の見方しかり、月や星の動きしかり、今の新聞やニュースを賑わす政治家たちしかり、世の中の様々な動向にも興味を持てる賢い子供を選ぶ入試とも言えます。
そのあたりを考えても、4科目はお互いに関わり合っているんだとわかります。
世の中に出ても、理科の知識だけで生きてゆける人もいないし、算数の知識だけで生きてゆける人もいません。
小学生といえども、できることなら、バランス良く学習できる子にしたいものです。

塾の広告も一つの資料です、目を通しましょう。

2007年12月11日 | Weblog
この時期になると、冬期講習の案内がたくさん入りますね。
新聞にはさまれる広告にもしっかり目を通すと、意外に参考になることが書いてあります。
M進研の広告にはいつも今の時代の学校教育内容についての細かい説明がありますし、小さな進学塾でも、塾長先生のこだわりの文章があったりします。
今朝、なかなか参考になったのは、受験東海、受験南女の広告でした。
中学受験を知り尽くしている人には当たり前のことなのですが、あまりまわりが見えていないままに、入試に向かおうとしているご父兄には、警鐘を鳴らす意味でちょうどいいかな、とも思われる文章があちらこちらに。
国語は日本人なんだから、何故100点取れないんだ、あるいは理科社会で何故もっと点数取れないんだ、などと内容も確認せずに叱っているご父兄、しっかり読んで下さいね。
国語の文法や知識事項については中学3年生レベル、理科社会については高校レベル、算数は小学校より半年以上早く進めます。
中学受験をする子供たちは、ゆとり教育で削減されて小学校の教科書から消えて無くなったはずの内容はもとより、常に何年分も先のことを学習しなければならないわけです。
中学受験の世界では、まわりの公立中学に進む子供たちよりもかなり努力してやっと平均点かな、というのが現実です。
もちろん、そうは言っても、入試までには、その厳しい世界の中でも上位に持っていかなければトップ校には合格できませんから、甘いことは言っていられません。
ただ、4年生5年生で期待通りの成績が取れなくても、まわりよりはずっと上を行っているんだ、というお子さんの努力だけは理解してあげて下さいね。
広告も全てが正しいわけではありません。
自分の塾に有利なようにウソばかり書き並べる場合もありますから、そのあたりは、ご父兄の賢いご判断で参考になさるかどうかはお決め下さい。

前回の訂正をいたします。

2007年12月09日 | Weblog
本日の記事の中で、訂正しておかなければいけないことがあります。
お一人の方から、抗議のメールをいただいたので、エリザベスもやっぱりな~と言ったところです。
政治家さんのお話といただいた資料で、どう見ても限りなく低いパーセンテージとなっているのですが、エリザベスも資料を調べるのが仕事なので、普段から見ているものからすると、愛知県だけでも公立高校から東大にある程度は合格しているのですよね。
確かに、全国トータルではまさに圧倒的に私立高校からの合格者の方が多いのですが、さすがに公立高校もそこそこ健闘していると思われます。
もしかしたら、現役合格の率なのかな、とも考えましたが、こちらはいかがでしょうか。
なんせ政治家さん、実はかなり有名な方なので、間違ったことはお話されないだろうとタカをくくったのが失敗でした、ごめんなさいね。
抗議して下さった方がおっしゃるには、私立中学受験王国の東京では、公立高校から東大に合格するのは16パーセントだそうです。
そちらもたった今、メールでいただいただけの数字なので、エリザベスとしてはまだ未確認で、断言はできませんが。
あの資料とお話はなんだったのだろう、と、同じ講演会に参加された、名古屋市の教育の第一人者のある方にも次にお会いした時に確認してみたいと思います。
その方は名古屋市の教育を先頭に立って40年以上も引っ張ってこられた方なので、詳しくご理解なさっていると思いますので。
愛知県はまだ私立中学王国とはなっていませんが、近い将来、東京、神奈川、千葉、大阪、兵庫、などと同じ変遷をたどるであろうことは間違いありません。
圧倒的多数が学習する公立の教育機関が、評判を下げているのは、残念で仕方ないことです。
子供達が、将来は学校の先生になりたいと目をキラキラ輝かせるような、そんな時代がやって来るといいなと願うばかりです。


今の日本は、福祉費と教育費を削っているそうです。学力低下が懸念されますね。

2007年12月09日 | Weblog
昨日、ある政治家の講演会に行って来ました。
日本は税金が少ないそうです。
たくさん払っているようでも、世界の先進諸国に比べると非常に少ない。
政府が削減、と騒いでいるうち、実際にどんどん削られているのは、他でもない、福祉のための費用と、あろうことか、教育のための費用なんだそうです。
政治家のおじさんたちが賢いのは充分わかりましたが、将来の日本を背負ってゆく子供たちの教育に手落ちがあっては、崩壊の一途をたどることになりますよね。
2000年までは、日本の子供たちの数学力、国語力、理科力、は世界の中でもトップクラスでした。
ところが皆さんもご存じの通り、2007年は、かなり低下しており、恥ずかしい限りです。
また、東京大学に入学する比率として、公立高校、国立高校、私立高校、と分けると、1956年は、85パーセントが公立高校からだったのに、2006年になると、79パーセントが私立高校からに変わっています。
50年も昔にさかのぼるのもどうかと、また、東京大学だけで比べるのもどうかと思いますが、一つのサンプルとして、顕著な結果を出していると思います。
恐ろしいことに、2006年には、公立高校から東京大学に合格している比率は、限りなく低いです。
国立高校から、私立高校から、が圧倒的に多いようです。
これは東大合格者の何千人かを100パーセントと計算してありますから、多少の誤差はあるでしょうね。
国立高校とは、筑波大学駒場や東京学芸大学附属、大阪教育大学池田、などを始めとする、開成や灘に負けず劣らずの教育をしてくれる学校のことだと考えられます。
国立高校も人気が50年間でグンと上がり、それに伴い、東京大学合格も上昇しており、今の時代は、私立か国立か、といった選択が東京大学に一歩近づける道なんだとはっきりしています。
言わずと知れた、トップ大学の京都大学、慶應、早稲田、上智、一橋、東工大など、あるいは人気の高い、東京理科、名古屋大学、同志社なども含めて統計をとるべきだと思いますが、この方は、手っ取り早く東京大学の例を出して説明して下さいました。
精度には欠けるものの、わかりやすいですよね。
なぜこんなことになってしまったのか、それは国が教育費を削減しているからでしょう。
政府が教育に熱を入れていない、それはどこかで影響があるのでしょうね、日本の子供たちは、全体に間違いなく学力低下しています。
テレビでアホタレントと呼ばれる人たちが、驚くような珍解答をして、笑わせてくれますが、これがそのうち笑っていられなくなるのでは、と非常に複雑な気持ちでみています。
勉強ができない子、は中にはいるでしょう、それぞれに与えられた才能を開花させて幸せに生きてゆけるでしょう。
でも、勉強をしない子、これは問題があるのでは、と不安に思います。