中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

9月からの学習に備えて。

2008年08月30日 | Weblog
昨今は大変な雨に襲われ、あちこちで被害が大きくなっていますが、皆さんは無事でしたか。
避難勧告が出ていた地域もありましたし、総仕上げテストに影響がないことを祈ります。
夏休みの総仕上げと聞くと、どうしても結果が気になりますが、全員が成績アップなんて魔法のようなわけにはいかないので、まだそれぞれに課題は残ると思います。
9月からまた通常授業が始まります。
ほとんどの塾で過去問への取り組みが本格化しますし、全科目において、まとめの段階に入りますから、内容が厚みを増してきます。
そんな中、小学校の行事も忙しくなるかも知れません。
スケジュールに振り回されて、コンスタントな学習ができなくなると大変です。
9月が始まる前に、自分の一週間の学習計画をイメージしてみましょう。
先生によっては大量な宿題を出すかも知れませんし、完璧にイメージすることはまだ無理ですが、ある程度、自分の理想とする学習計画を考えておきましょう。
31日に少しでも時間があれば、9月からの教材にサッと目を通しておくとか、小学校の行事で何もできなくなる日を先にカレンダーに書き込んで、そのリスクをどこで埋めるか、考えておくとか、できるだけ先取り感覚で、誰よりも早いスタートを切りましょう。
夏期講習で終わり、ではありませんから、秋の勝負に向けて腕まくり、といったところでしょうか。
暑さもおさまり、学習には最適な季節がやってきます。
苦手なものをそのままにしないように、夏休みに充分な対策ができなかったとしても、まだあと5ヶ月もあります。
何かをクリアするために、毎日10分ずつ勉強時間をプラスするなんて、簡単なことですから、それくらいから取り組んでみて下さいね。

公民のピンポイント学習・国会

2008年08月27日 | Weblog
木村拓哉さん主演の大人気ドラマ「change」ですが、意外に勉強になるお話が多かったように思います。
そんなきっかけで受験生の皆さんが公民分野に興味を持って勉強してくれるといいのですが、いかがでしたか。
木村拓哉さんは、総理大臣ではなく、内閣総理大臣なので間違えないようにして下さいね。
内閣総理大臣は国会議員でなければならないので、木村拓哉さんはまずは国会議員選挙で当選しますよね。
そこからドラマが始まりました。
少しですが、国会の様子も描かれていました。
国会、とはどんなしくみで成り立っているのでしょう。
フランスのモンテスキューという政治思想家が、彼の書いた本、「法の精神」の中で様々なことを教えてくれました。
それを参考にして仕上がったのが、三権分立です。
立法権・行政権・司法権です。
ご存じのように、国会・内閣・裁判所の持っている権利です。
そこまではいいのですが、ややこしいのはその3つの権利の関係です。
よくテキストにある三角形の図、あれは完璧に理解して覚えましょう。
次の10項目はそれぞれ何が何に対して持っている力なのか、完璧に答えてみましょう。
国会・内閣・裁判所・国民の4つを三角形の図に書き込んで、それぞれにどんな力があるのか整理してみましょう。

1・内閣総理大臣を指名
2・内閣不信任決議
3・衆議院の解散を決める
4・弾劾裁判所の設置
5・違憲立法審査権
6・最高裁判所長官の指名
7・政令などの命令や処分の違憲審査(行政処分の違憲審査)
8・衆議院議員の総選挙・参議院議員の通常選挙
9・最高裁判所裁判官の国民審査
10・世論

このあたりがゴチャゴチャになっていると、それぞれの仕事の内容が把握できないので、すっきり頭の中を整理しておいて下さい。
政治は複雑で難しいものです。
たくさんある権力を3つに分けて、それぞれの国家機関にそれを持たせて、お互いに抑制しあったり、均衡を保っていくものが三権分立です。
非常に大切な内容なので、がんばって理解しましょう。
また、国会ですが、二院制になっています。
衆議院と参議院ですね。
この違いは表にまとめられているはずですから、完璧に覚えましょう。
定数も昔と違って、小選挙区制・比例代表区制などで選ばれる人数が違いますから、細かく理解しておきましょう。
そして、二院制とは言うものの、日本に関しては、参議院よりも衆議院に強い力を持たせてあります。
「衆議院の優越」と呼びます。
両方が同じ力を持っていたとすると、永遠にどちらもゆずらず決着がつかないので、あらかじめ衆議院に強い力を持たせてあるわけです。
「衆議院の優越」にはどんなものがあるでしょうか。
例えば「内閣不信任の決議権」・「予算先議権」・「法律の再議決」があります。
特に「法律の再議決」は興味深いもので、参議院に反対されても強引に衆議院で決めてしまえるもので、大切な内容です。
また、「憲法改正の発議」・「内閣総理大臣の指名」など。
いろいろありますが、これについては、それぞれの内容につながりがありますから、しくみを理解する必要があります。
国会には「通常国会」「臨時国会」「特別国会」などがあり、それぞれに決まりがありますから、それも覚えましょう。
ややこしいことばかりのようですが、社会人として知っておいて損の無い内容です。
今から日本のしくみについてわかっておくのもいいでしょうね。
そろそろ夏休み総仕上げの大きなテストが迫ってきます。
苦手科目をそのままにせず、一歩でも前進できるように、時間を大切に使って下さい。

公民分野・ピンポイントで豆知識・まずは民主政治と選挙について

2008年08月24日 | Weblog
夏休みもあとわずか、学校の宿題はもちろんのこと、塾の仕上げもしなければなりません。
夏に思ったような学習ペースをつかめなかった受験生は、9月以降に挽回しましょう。
以前もお話しましたが、6年生は1学期に勝負、夏期講習で勝負、秋に勝負、年末に勝負、そして年明けに勝負、です。
夏休みに思い切り集中して、それで満足して秋に遊んでしまったら、すぐにまた下剋上です。
この先は気を抜くことなく自分のペースをつかんでコンスタントに学習を続けましょう。
公民分野が駆け足だったので、ピンポイントで大切な内容をお話します。
まず、日本は間接民主制です。
理想的なのは、大人全員が政治に直接かかわることのできる直接民主制なのですが、政治に興味のない大人もいますし、現実問題、国民の大人全員が集まる場所もありません。
そんなわけで、アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・韓国などほとんどの国で間接民主制が行われています。
国民が代表者を選び、その代表者たちによって民主政治を実現していく方式です。
ただ、いくつか例外があります。
日本においての例外は3つあります。
「憲法改正」です。
これは国民投票によって決めます。
「最高裁判所裁判官の国民審査」
これは、衆議院議員の選挙の時に行いますが、気に入らない裁判官の名前の上に×をつけるものです。
「地方自治特別法」
全国共通の法律とは違って、ある一つの地方公共団体にしか適用しないものです。広島平和都市建設法とか、長崎国際文化都市建設法など、他の県にあまり関係がない法律を制定する時、その都道府県、あるいは市町村の住民の過半数の同意を得なければダメなのです。
もちろん住民投票によって決めます。
以上3つについては、国民の意見を直接反映しているので、間接とは言えないわけです。
次に、そもそも日本の選挙はどのような歩みだったのか。
1890年という年号は非常に大切なのでしっかり理解しておきましょう。
第一回衆議院議員の総選挙が行われた年です。
ただし、選挙権を持っていたのはわずか1.1パーセントの人。
条件は「直接国税を15円以上納める25歳以上の男子」です。
これはよく出題される記述ですから、間違いなく覚えて下さい。
では、現在の日本の選挙の様子について。
回り道をした結果、「小選挙区比例代表並立制」が採用され、衆議院議員の定数も480名のうち、小選挙区で300名、比例代表区で180名となりました。
少しややこしい名称ですが、2000年から、「非拘束名簿式比例代表制」も採用されました。
こちらは政党名を書いてもいいし、候補者名を書いてもいいという投票です。
当選者の決定については、政党名と候補者名の得票を合計して、各政党に配分され、各候補の得票順によって当選が決まります。
時代によっていろいろ変わりますから、ニュースには気を配っておくといいでしょう。
次回は国会についてお話ししたいと思います。
9月からは学校も始まり、何かと忙しくなります。
過去問への取り組みも本格的になりますし、時間を大切にして下さいね。

それぞれの中学入試に合わせた模試。

2008年08月18日 | Weblog
お盆休みも終わり、また夏期講習が続きます。
小学校が始まると、そちらの行事に追われてなかなか弱点強化の時間が取れませんから、学習内容を自由に選択できる夏休みを有意義に過ごして下さい。
ところで、以前は中学に合わせた模試として有名だったのが、河合塾の東海・滝・南山女子部模試でした。
名進研では、東海・南山女子部・有名私立中学の3つに分けて、志望校別模試を行ってくれるようです。
こういった模試の目的は、いわゆる「傾向と対策」といったものだけではなく、それぞれの学校の入試に近い状態で受ける、というものも含まれます。
つまり、開始時間・問題用紙や解答用紙の大きさ・縦書き横書き・教科の順番・字の大きさなど。
小学生はちょっとした違いで動揺したり緊張したりするものです。
ですから、模試もできるだけ入試当日に近い状態で受けさせるといいですね。
学習内容も、秋頃には全体を網羅してあると想定していますから、学校別の模試はその秋にポツポツと始まります。
10月11月あたりに挑戦してみてはいかがでしょうか。
ただし、塾によって、人によって、過去問の仕上がりもまちまちですから、模試の結果に一喜一憂するのではなく、その模試を入試当日までにどれだけ有効活用するか、を考えて下さい。

社会の中の公民分野について。

2008年08月12日 | Weblog
お盆休みに入る塾も多いことでしょう。
集中してがんばったから、思い切って楽しく過ごすのも、お子さんの性格によっては効果的かも知れません。
コツコツ型なら、毎日決めた時間は勉強する、として過ごすのももちろん理想的な生活でしょう。
どちらにしても、自分の中でこの夏期講習での最終目標をはっきりさせて、それに向けて真剣に努力をする必要があります。
授業受けて宿題やってるんだからいいだろ~と油断していると、レベルアップしないままに夏休みを終えることになります。
いや、それどころか、まわりの努力家たちに追い越されて真っ青になります。
なんせ夏休みは、受験生全体がいつもよりパワーアップして前進していくのですから、自分だけスローテンポで歩いていては、置いて行かれるのは当たり前。
何時間勉強したとか、何冊の問題集をやったとか、それは比べられるものではありませんから、自分の明確な目標を掲げて、それを死守するつもりで計画をたてましょう。
それがクリアできれば、自ずと成績アップもついてきます。
少し厳しめくらいに設定すると自分自身の達成感もまたひとしお。
是非とも「がんばってよかった」と自分をほめてあげられる夏休みにして下さい。
では、歴史の細かい内容についてはエリザベスブログの昨年度夏を参考にしていただくとして、公民分野へ進みます。
昔から、公民分野に関しては、与党野党がゴチャゴチャすると、覚えることが増えて大変、と言われます。
今年はなんとも表現しがたいややこしい状態ですね。
まずは基本的な学習を完成させましょう。
憲法について、国会のしくみについて、国連についてなど。
最近のお子さんは、不思議なことに祝日の名称を知らないことが多いです。
建国記念日・憲法記念日・文化の日・勤労感謝の日など、ゴチャゴチャになっていることが多いです。
南山女子部の入試と決まっている2月11日は言わずと知れた「建国記念日」です。
これは明治時代に大日本帝国憲法が発布された日ですが、その後、昭和時代の第二次世界大戦後に、現在の日本国憲法が作られてからは、さすがに文化の日とは称せないですし、この呼び名となりました。
成人の日と言えば、昔は1月15日でしたが、今は1月の第二月曜日。
そして体育の日も10月10日だったものが、今は10月の第二月曜日。
なんだか親の方もゴチャゴチャになりますが、覚えましょう。
最初に頭に入れなければならないのは、大日本帝国憲法と日本国憲法の違いです。
内容の違いをしっかり覚えましょう。
大日本帝国憲法は黒田清隆内閣であったこと、日本国憲法は吉田茂内閣であったことも合わせて覚えて下さい。
どちらかというと大切なのは、もちろん現在の日本国憲法ですから、そちらは細かく理解しておきましょう。
三大原則や国民の三大義務などは完璧に書けるようにして下さい。
また、非核三原則なども完璧に。
国会のしくみも大切です。
数字がたくさん出てきますから本当にややこしいのですが、上手にイメージしてしっかり頭に入れましょう。
選挙の機会があれば、それを利用して覚えられると思います。
お父さんの出番です、食卓の話題の一つにしていただくと、いいかも知れません。
資料集に日本国憲法が前文からずっと載っています。
内容の理解も大切ですが、たまに( )に入る言葉を書きなさいという問題が出ます。
憲法の中でよく( )にされる言葉としては、選挙・国会・国民・平和・象徴・総意・戦争・放棄・戦力などです。
第2章の第9条は非常に有名ですから、何回も学習して下さい。
以上、公民の主なポイントをまとめましたが、まだまだ補わなければならない内容があります。
数日中にまとめておきます。
まずは夏期講習前半、お疲れ様でした。
お盆をはさんですぐに後半が始まります。
遊びすぎて体調を崩さないように、万全を期して後半を迎えて下さい。

歴史、その様々な変更点について。

2008年08月08日 | Weblog
歴史については、前回お話したように、2007年度の夏のブログで必要な語句をおさらいして下さい。
歴史はとにかく漢字の間違いが多いです。
もしできれば塾でもらうプリントを繰り返すとか、時間のあるお母様でしたら、歴史のための漢字テストを作ってあげて下さい。
慣れれば本人が確認してOKですが、初めのうちは、お母様が間違いをチェックしてあげることも必要かも知れません。
思いこみで○をつけていても、よく見ると`が足りなかったり、ーが足りなかったり、そのまま覚えていても仕方ないですよね。
気の遠くなるほどたくさんの漢字を覚えなければなりませんが、社会は覚えさえすれば、計算ミスもないし、得点しやすい武器にしやすい科目なのでしっかり押さえましょう。
ところで、最近のテキストに仁徳天皇陵ではなく、大仙古墳と書いてあるのにお気づきでしょうか。
今の段階ではまだ仁徳天皇陵で×にはならないでしょうから、担当の先生の説明に従って解答しておいていただきたいのですが。
仁徳天皇の陵墓であると特定されたのは江戸後期から幕末にかけての調査によるものだそうで、現在の研究では、仁徳天皇のものだとは言えない、ということになっています。
そんなわけで、テキストによっては大仙古墳を優先してある場合があります、説明をしっかり聞いて時代の流れに遅れないようにしましょう。
皆さんがもうご存じの変更点としては、日本最古の貨幣ですね。
以前は和同開珎が有名でしたが、冨本銭が発見されてからは、そちらが最古となりました。
また昔から「いいくにつくろう鎌倉幕府1192年」と習ったものですが、実質的には1185年にはすでに武家政権としての支配体制を確立しており、この年号もけっこう重要なものなのです。
これに関しては将来的に研究者たちがどちらを選ぶかで、今はまだ、源頼朝が征夷大将軍に任じられて鎌倉に正式に幕府を開いた1192年がメインなのでは、と思われます、どうなるのでしょうね。
1185年に壇ノ浦の合戦で平家は滅ぼされ、その直後からすでに源頼朝の政権は始まっていることから、1185年という説も出てくるわけです。
そんなわけで、詳しく研究する人たちが次々と新しい変更点を教えて下さいます。
時々、新聞などで大きく記事になっていますから、気をつけて見ておくといいかも知れません。



地理の最終、世界・貿易・環境について。

2008年08月06日 | Weblog
地理は日本人として必要な知識満載です。
白地図に自分の思いついたことをたくさん書き込んで学習の仕上げをしてみましょう。
地理の最終段階として、世界との関わりの勉強を。
地球儀がイメージできるようにしましょう。
くるくる回して、てっぺんから下側ののぞきこまないとわからないあたりまでよく見てみましょう。
自分の住んでいる地球はこんな形でこんな風にまわっています。
陸地よりも海の方が多いことに気づくでしょう。
陸地と海の比率は、3対7です。
真ん中に赤道があることもわかるでしょう。
赤道と平行な横線が緯線で、北極と南極を結ぶ縦線が経線です。
経線はどこからスタートしているか、イギリスのロンドンにある旧グリニッジ天文台をゼロ(本初子午線と呼ばれます)として東西それぞれに180度ずつあります。
東経180度と西経180度は同じ経線として重なりますね。
このあたりが日付変更線です。
こんな具合に地球儀をながめながら一つ一つ確認して下さい。
テキストで文字を追っていてもなかなか頭に入らない言葉が地球儀を実際にみて指さし確認すると、しっかり覚えられます。
肝心な日本については、東経135度の兵庫県明石市の標準時子午線が大切です。
社会ではありますが、ここでは、時差の計算式をマスターしましょう。
次に、主な国の名前と位置を覚えましょう。
主な大陸名・海洋名・山脈名・川の名前・山の名前など。
エベレストやナイル川やサハラ砂漠などは有名でしょう。
忘れてならないのが三大宗教のキリスト教・イスラム教・仏教です。
その分布図も頭に入れておきましょう。
日本は世界の国々と貿易でつながっています。
どんな国からどんなものを輸入しているのか、どんな国にどんなものを輸出しているのか、世界の国々の場所や環境と結びつけながら覚えましょう。
また、輸出入には空港や港が必要です。
日本の中ではどこでどんなものが扱われているのか、そのあたりも理由も含めて覚えましょう。
地理の仕上げは環境問題です。
最近では子どもですら知っている、地球温暖化。
そのしくみや対策、非常に大切です。
そして様々な環境問題のために行われるサミットに関しても詳しく知っておいた方がいいでしょう。
それにともない、自然保護についても考えられており、ラムサール条約・世界遺産条約が定められています。
ナショナルトラスト運動も盛んになっています。
世界遺産は日本でもたくさんの登録があり、その名前と場所を地図でしっかり示せるようにしましょう。
今の小学生にはかなり定着してきているであろう、リサイクルについて。
いろいろなマークを覚えることも必要です。
最小限をサラッとまとめましたが、地理はとにかくなぜそうなっているのか、の理由づけが大切です。
長い時間かけてそうなってきたことばかりですから、それぞれに理由があります。
それを上手に説明できるようにトレーニングしましょう。
次は歴史ですが、おおまかには昨年度のエリザベスのブログで復習できます。
2007年度の7月27日から歴史のまとめが始まっています。
8月18日までで歴史が終わっています。
それをご覧いただいて、おおまかな歴史のおさらいをして下さい。
最低限必要な内容がズラッと並んでいますから、一つ一つ説明できるかどうかの確認をしてみて下さいね。

地理・その他の工業地域と工業都市について。

2008年08月03日 | Weblog
しばらく私用で東京へ行っておりました、記事が滞り申し訳ありませんでした。
では、引き続き工業について。
前回は大きな工業地帯についてお話しましたが、発達めざましい日本ですから、そんなものにとどまるわけがありません。
次々と工業都市が生まれ、たくさんの工業地域ができました。
近いところから。
東海工業地域(富士・富士宮・蒲原・焼津・静岡・浜松)
特に全国でも珍しいアルミニウム工業の蒲原と楽器・オートバイの浜松は非常に大切です。
瀬戸内工業地域(宇部・小野田・周南・岩国・広島・呉・尾道・福山・倉敷・玉野・今治・坂出)
タオルの今治・セメントの宇部&小野田は有名です。
なぜ瀬戸内に工業が発達したのか、その理由も重要です。
瀬戸内海が海上輸送路として便利だったことと、塩田や軍用地のあと地などの工業用地が得やすかったこと、様々な条件がそろっていたことを覚えておきましょう。
北以外の九州の工業地域(延岡・日南・喜入・水俣・長崎・佐世保・大分)
喜入町は石油備蓄基地として非常に有名ですし、水俣病で知られる水俣も化学肥料を作っていることと関係していますから、是非覚えましょう。
また、九州はシリコンアイランドと呼ばれますが、なぜか、そしてICがここで多く作られる理由も合わせて頭にいれておきましょう。
北陸工業地域(新潟・燕・三条・小千谷・十日町・黒部・富山・高岡・輪島・金沢)
北陸は冬になると雪に閉ざされ、家にこもってできる仕事が発達しました。そのおかげで伝統工業が盛んになり、輪島の漆器・金沢の絹織物・小千谷と十日町のちぢみなどが作られました。
中央高地の工業地域(岡谷・諏訪)
諏訪と松本を新産業都市に指定することで、長野にも工業を更に発達させようとする動きがありました。
戦前の製糸業に代わって、今では精密機械工業が発達しています。
関東内陸工業地域(前橋・高崎・伊勢崎・桐生・足利・益子・結城・行田・秩父・さいたま)
絹織物が盛んですが、セメントの秩父や電気機器の高崎&前橋も有名です。
京葉工業地域(千葉・市原・君津)
東京湾東側沿岸ですから、発達する条件はそろっていましたね。
北から順番に三都市が並んでいますから、順番を間違えないように。
北海道の工業地域(旭川・札幌・釧路・帯広・苫小牧・室蘭・函館)
北海道は漢字を間違えやすいので何回も練習しましょう。
苫小牧の掘り込み港はどんなものか、しっかり頭に入れましょう。
帯広の製糖業は、てんさいがたくさん作られているからでしょう。
札幌の乳製品や函館と釧路の水産加工はイメージ通りだと思います。
鹿島臨海工業地域(鹿嶋)
ここでも掘り込み港が作られています、そして工業地域は「鹿島」都市名は「鹿嶋」で漢字が違いますから、気をつけて下さい。
常磐工業地域(日立・東海村)
常磐炭田と日立銅山を頼りに発達してきましたが、現在はどちらも閉山しています。
今では原子力発電所で有名な東海村があります。
北陸や関東内陸で少しふれましたが、日本では伝統工業が大切にされています。
伝統証紙なるものが許可されているのは、いくつかの条件をクリアしたものだけです。
指定条件をしっかり覚えておきましょうね。
織物・陶磁器・漆器・和紙など各種ありますが、地図上の位置とそれぞれの特徴を頭に入れておきましょう。
また、産業の発達にともない、せっかくの伝統工業も多くの問題をかかえるようになりました。
後継者の不足や原材料の不足が主なものですが、時代と共に問題は増える一方、それも覚えておきましょう。
最後に工業の発達が喜ばしいばかりではないお話をしましょう。
公害です。
大気汚染・水質汚濁・土壌汚染・騒音・振動・地盤沈下・悪臭など数え切れません。
有名な公害病をピックアップしておきましょう。
水俣病・イタイイタイ病・四日市ぜんそく・第二水俣病です。
それぞれの場所と関係した川の名前、そして原因物質を覚えましょう。
その他には渡良瀬川の足尾銅山鉱毒事件が有名です。
これは地元の衆議院議員・田中正造さんが活躍したことで話題になりました。
これらに関しての公害対策基本法・環境基本法も合わせて覚えましょう。
以上で、駆け足でまとめましたが、この中で???と思うものがあれば要注意。
これは基本中の基本事項です。
しっかり復習して下さいね。
次は世界・貿易・環境をテーマにお話する予定です。
さっさと歴史に進まないと社会が終わりませんね。
皆さんは国語・算数・理科とバランスよく学習していますか?
6年生の場合、全体にまとまっていないと、総合偏差値でガクッとなりますから、苦手科目が残らないようにしましょうね。
最後になりましたが、TKさん、コメントありがとうございました。
もし返信ご希望であれば、アドレスをお知らせ下さいね。
できるだけ早くお返事させていただくつもりです。