中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

東海中学入試の国語について。

2011年08月24日 | Weblog
つい先日、実家の父の旧友である、岡山県で学習塾からスタートされて、今では幼稚園から高等学校まである学校法人を作り上げられた方とお会いしました。
父とは昔話に花を咲かせ、楽しそうにしていらっしゃいましたが、私には時折、教育者の立場からの難しい話を上手にかみだくだいてお話してくださいました。
遠く離れた土地での活躍なので、幼いころの記憶はあっても、なかなかひんぱんにはお会いすることがなく、長い間の苦労話、また逆にうれしかったことなどを聞き、その方の全身からあふれるような、自分の学校の子供たちへの「人を育てる」情熱が感じられました。
実績も素晴らしいのですが、何より、口数は少なくても、伝えるべきことを確実に伝えられる言葉の選び方の巧みなことに、心から尊敬の念をいだきました。
これは理系・文系だから、というものではなく、それとはまったく別物の力だと思います。
最近、ある先生から、東海中学の国語の入試では、高いレベルの表現力・記述力が必要だと聞きました。
俗に、「男の子は国語が苦手になりやすい。」と言われます。
エリザベスは、かなりの人数の中学受験生とお会いしますが、確かに男の子は国語に苦手意識を持ちやすいです。
苦手意識を持っているというだけで、本当に苦手なのかどうかはわかりませんよ。
もっと言えば、最近は女の子でも理系志向が強いせいか、国語が苦手ですとおっしゃるお嬢さんが増えてきました。
それでも、男の子ほど壊滅的ではないことが多いです。
エリザベス式に言えば、苦手なのではなく、国語の勉強の仕方がわからない、あるいは算数・理科・社会に時間がかかりすぎて、国語の勉強に時間をかけられない、だけなのですが。
それを反映してか、昔から、男子校は、国語の問題はさほど難しくない、と、実しやかに言われてきました。
時代とともに甘くはなくなったと思いますが、男の子にとっては、どうしても国語は後回しにされがちです。
そんな中、東海中学の入試では、国語はかなりのボリュームです。
特に記述問題のレベルがとても高いです。
やっつけ仕事的な選択問題ばかりではなく、とにかく書かせることが多いです。
その先生の言葉を借りれば、「しっかり読んで言葉の意味をとらえ、さらに自分の言葉に置き換えて記述する。」能力がないといけないそうです。
ただし、東海高校3年生になると、80~85%の生徒が理系志望です。
理系だから国語が苦手かというと、数学・物理・化学に比べれば国語の比重は低いかもしれませんが、決して苦手ではありません。
東大・京大や国立医学部を目指してセンター試験で90パーセント超えしてゆくわけですから、絶対に苦手ではありません。
それは一番頭の柔らかい小学生の頃に、国語の勉強も手を抜くことなく続け、言葉に対する感覚を鋭くしていたからではないかと思われます。
エリザベスが感心するのは、次女が部活を通して知り合った多くの東海中学・高校のお友達が、ほとんどが理系志望にも関わらず、話すこと、書くこと、全てにおいて、無駄なくかつ確実に相手に考えを伝える術が当たり前のように身についていることです。
「現代文が壊滅的なんだよね。」と言っていても、いざ話す・書くとなったら、かなりのレベルでまとめてきます。
これは、入試にも大きく影響しますが、もっと長いスパンで考えると、社会に出てからの日々の生活にもとても大切な能力のような気がします。
今はとにかく、目の前の入試のために存在する国語ですが、一生を通して非常に大切な学問の一つであるという認識も持っていてほしいと思います。




中学受験・秋からの学習

2011年08月21日 | Weblog
猛暑と言われた夏休みも、断続的に降る雨で、すっかり秋めいてきそうですね。
毎年、暑い夏もすごしにくく嫌ですが、急に涼しくなる秋も、寂しいものがあります。
とうとう秋か~(あと5ヶ月か~)という、アセリというか開き直りというか。
複雑な季節です。
夏休みは一つの山です。
ここでしっかり充実させて苦手教科を克服したり、得意教科をさらに強いものにしたり、大切な期間でした。
この結果は本人にとって大きな自信につながりますし、現実に学力は高まっています。
問題はこの次です。
9月以降の秋の過ごし方で、年末に向けてまた差が開きます。
どんなのんびりした進学塾でも、そろそろ過去問のお話がちらほら出てきます。
今までの学習の繰り返しをしながら、過去問に取り組む時間も必要になります。
今の時点で、志望校の過去問の合格ボーダーを大きく超えている必要はありません。
ただ、それぞれの学校の入試問題のイメージを子供なりにとらえるためには、少しずつ取り組まなければなりません。
まだ一日中過去問とにらめっこするのは早すぎますが、学校によって何かが違うということを感じながら、いくつか取り組めるといいでしょう。
9月からは学校が始まり、もしかしたら行事があるかも知れません。
夏の疲れが出るかも知れません。
急に涼しくなりますし、いろいろな意味で体調を崩しやすいとも言えます。
決して無理をすることなく、自分のペースを守りつつ、秋からも計画的に学習を進めましょう。
夏休みに目指していたのに完成しなかった内容があれば、9月10月を使って、しっかり取り戻しましょう。
入試直前では無理ですが、年末までに追い込みをかければ、間に合うものがほとんどです。
4教科バランスよく得点できるのが理想です。
この科目は捨てる、などという、大学受験生(それは受験に必要な科目がバラバラだから仕方ないのです)のようなことは決して考えず、できるだけバランスよく学習を続けてくださいね。