中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

全国学力調査結果からみる小中学生の弱点。

2012年10月30日 | Weblog
毎年行われる全国学力調査ですが、ここ数年の結果により、弱点が見えてきました。
あくまでも小学校・中学校での内容に準拠しているので、トップ私立中学を目指すお子様とイコールとは言えませんが、傾向として頭に入れておいてください。

まず算数。
長い棒があったとしてその1メートルあたりの重さ、何本かの長さバラバラのテープがありそれぞれがある短い1本の何倍の長さに当たるか、など、簡単な割り算で算出できるものの正答率が、ほぼ50%です。
学力調査は、基本的な知識を問う「A問題」と、応用発展能力をみる「B問題」に分かれています。
上記の割り算問題は「A問題」です。
「B問題」に改善の必要があることは、数年前から当然、注目されていました。
トップ私立中学受験では、これこそ大切な分野ですから、みなさん毎日努力されていることと思います。
ところが基本である「A問題」で、中学受験をされないとはいえ、正答率50%というのは、少々厳しい結果です。
もちろん、単純な計算問題(少数の掛け算など)は、80%を超えていますが、理屈を理解して式を立てて答えを導き出そうとする力が養われていないようです。
ついでに中学の数学。
「A問題」であっても、比例・反比例などの正答率はやはり50%程度。
単純な計算はできても、問題の意味を理解して式をたて、正解につなげる力が足りないのは中学生も同じでした。
トップ私立中学受験で、さんざん勉強し続けたお子さんには当たり前のことでも、大切な年齢をふわっと過ごしてしまったお子さんにとっては、それらの算数・数学の力は簡単には培われなかったととらえてもいいでしょう。
これは、受験のための得点アップだけでなく、大人になってから、幅広い活動をするにあたり、何かの解決策を見出す瞬間に、大きな差が出てくるのでは、と不安を感じる結果です。

次に国語。
記述力、に問題があるのではないかと何年も前から言われていました。
ただし、細かく見ると、その中でもはっきりと違いが出ています。
自分の考えを指定文字数で書く、など、制約の少ない記述は、正答率が80%前後です。
ただし、グラフやリポートなど、資料を与えられて、それを読み取ってから、理由や根拠を示しながら考えを記述する場合、正答率は50%前後です。
平均が50%とはいえ、その内訳は最高で60%、最低は18%など、いずれの問題でも高い正答率はありませんでした。
論理的に考え、それを文章にまとめる力が圧倒的に足りなくなっています。
これも算数と同じように、得点アップにダイレクトにつなげることより、大人になってから、論文を作成したり、プレゼンテーションしたり、多くの場面で必要とされることです。

まだ12歳、まだ15歳、と思われるかもしれません。
ただ、エリザベスが生徒としてお会いするお子さんは、8歳から12歳、私立中学入学後も連絡をくれますので、接する年齢としては18歳までいますが、そのいずれのお子さんも、中学受験目指して努力されたプロセスにおいて、全ての能力がメキメキ伸びていますし、だからこその聡明な18歳に成長しているように思います。
12歳まで、ゆとりで生活し、時期が来ればいつか急に頭の回転の良い子に変身するでしょう、と待っていても、それは非常にまれです。
ガリ勉をする必要はありませんが、生活のどこかで、頭を働かせて答えを出すトレーニングをされるといいでしょう。
それは、ドリルをやらせる、問題集をやらせる、ということではありません。
まずは、親子の会話の中で、楽しみながら頭の体操をするのを習慣づけることが大切だと思います。

本年度は昨年度より継続の6年生が多いので、新規申し込みの6年生のお子さんへの直接指導は、お日にちがなかなか取れず、本当に申し訳なく思います。
ただ、メールでは時間のある限り、お返事をしておりますので、ご心配があれば、コメントとして送ってください。
ご父兄との予定が合えば、保護者面談という形でお会いし、ご相談いただくことは可能です。
小学校5年生以下のお子さんについては、随時、ご相談を受けています。
毎年、3月から「新6年生」としてのカリキュラムを始めますので、できましたら、それまでに連絡をいただけると、スムーズに指導を進められます。
「南女生になりたい」さん、「プチ南山生」さん、「東海について」さん、お返事させていただきますので、コメント欄から、アドレスをお知らせください。
ずいぶん寒くなりましたが、みなさま、どうぞお身体に気をつけて下さいね。

理科と社会、どちらにもつながる「天地明察」

2012年10月18日 | Weblog
学園祭シーズンが終わり、肌寒くなって参りました。
体調を崩すお子さんが増えているようです。
簡単に着脱できる上着を持たせるなど、工夫をしてくださいね。
ところで、夏から話題の「天地明察」は、もうご覧になりましたか。
過去問に追われる6年生は、今さらのんびり映画でもないでしょうけれど、まだ余裕のあるお子さんであれば、ぜひご覧いただきたい作品です。
算数・理科というと、どうしても日本は出遅れていたイメージがあり、鎖国なんかするから知識が入ってこなかったのでは~と、残念がってしまいがちですが、実はそうでもないのです。
西洋の方々が疑問を持って研究されたのと同じように、日本人も疑問を持ち、観察・研究を繰り返していました。
江戸時代も、月や星の不思議な動きにロマンを感じたようです。
その観測を趣味にしていた人は少なくありませんでした。
それだけでなく、算術という、今で言えば、算数・数学のような学問も発達していました。
その趣味を通して仲間が集まり、語り合う場も増え、西洋に負けない勢いで、学問が進んでいきました。
この映画で取り上げられたのは、主に暦です。
江戸前期に、800年もの間、ずっと人々に使われてきた暦にズレが出てきていることに気づき、正しい暦を作る動きがありました。
会津藩主が主人公である算哲に命じ、苦労の末、新しい暦を作り上げるのですが、当時、権力争いが激しかったため、昔ながらの暦を管理していた朝廷に邪魔されて、採用されませんでした。
せっかくの暦を使ってほしい算哲は、人々の前で、どちらの暦が正しいかの勝負をすることになります。
現代ほど情報が発達していない時代でしたから、人々は暦に従って生活していました。
ですから、どちらが正しいのかは、大変な問題だったのですね。
皆さんがご存知のように、暦にはイレギュラーなことが起こります。
それで右往左往していた時代ですから、それも含めての暦を準備しなければなりません。
ちなみに、日本では、明治に入ってから、長く使われていた太陰太陽暦(陰暦)から、太陽暦(グレゴリオ暦)に変更をしました。
明治の改暦ですね。
いずれにしても、今の便利な世の中は、長い年月をかけて、学者たちが作り上げてくれたものです。
文明が発達し、何もかもがスピーディーに進められる時代ですが、それでも、コツコツと細かい観察・研究を続けなければ答えの出ないものがたくさんあります。
どうぞ皆さんも、世の人々の役に立つような学問にふれてみてくださいね。

5年ほど前ですが、エリザベスは娘たちと一緒に、東京理科大学の中にある、近代科学資料館へ行き、丸一日費やして楽しんできました。
明治村に移したいほどの美しい建物で、すいこまれるように入館しました。
ちょうど企画がない時期だったせいか、人が少なく、1つ1つ丁寧に説明していただけました。
江戸時代の人々が、算術のために工夫して作ったものがたくさん展示してあり、その精巧さに感動しました。
映画にも登場する「関孝和」の偉業の数々は、筆舌に尽くしがたいものです。
中には西洋よりも早く発見(発明?)されたのではないか、と思われるものもあり、やはり鎖国には多くの犠牲がともなったことを痛感します。
決して大きくない資料館ですが、飯田橋・神楽坂方面に行かれる際には、ぜひ寄っていただきたい場所です。
東京理科大学の前身は、明治初期に、東京大学出身の22名が、「日本にもっと理学を!」という高い志で作った、「東京物理学校」です。
それだけに、展示全てが奥が深く、娘たちは時間を忘れて見入っていました。
まだまだ不便だった時代に、目を輝かせてこれだけのレベルの学問に熱中していた人々がいたのだと、想像するだけで、ワクワクしますよ。






秋の学校説明会です。

2012年10月05日 | Weblog
学園祭も落ち着いた頃ですね。
5年生はそろそろ本格的に成績が気になり始める時期。
6年生は、入試に向けて、4教科のバランスを考えて、弱すぎる教科がないように準備する時期です。

秋の学校説明会をご紹介します。

愛知中学

10月20日(土)9時~12時30分・オープンスクール&入試説明会
11月17日(土)9時~12時30分・愛知中学模試&入試説明会
12月1日(土) 9時~12時30分・入試説明会

愛知淑徳中学

11月17日(土)10時~12時(6年生対象・学校説明会)
         13時30分~15時30分(5年生以下対象・学校説明会)

海陽中等教育

10月28日(日)10時~・14時~・入試説明会
11月10日(土)10時30分~・学校見学会
11月23日(金・祝)10時30分~学校見学会

金城学院中学

11月10日(土)10時~12時30分・学校説明会

椙山女学園中学

10月5日(金)・6日(土)9時~14時・文化祭
12月1日(土) 9時~11時40分・入試体験

聖霊中学

10月27日(土)9時30分~12時30分・土曜セミナー(聖霊体験講座)
11月17日(土)9時~11時50分・学校公開
         13時~15時45分・聖霊中学入試プレテスト

滝中学

10月27日(土)9時~11時30分・オープンキャンパス
10月28日(日)9時~10時30分・10時40分~12時10分・学校説明会&          入試説明会
11月18日(日)14時~16時・岐阜PTA共催学校説明会(じゅうろくプラザ)

東海中学

11月10日(土)9時30分~11時30分・5年生対象授業体験
         13時~14時・6年生対象学校説明会

名古屋中学

11月3日(土・祝)13時~15時・5年生以下対象オープンキャンパス(模擬授業&          ミニ部活体験)
11月23日(金・祝)10時~12時・6年生対象プレテスト(模擬試験・科目は国語           &算数)

南山男子部

10月21日(日)10時~12時・学校説明会
11月11日(日)9時~11時30分・13時~15時30分・体験授業

南山女子部

11月17日(土)14時~15時30分・学校説明会

要申し込みのこともあります。
場所も、各中学に確認してからお出かけください。

愛知中学・椙山女学園中学・聖霊中学・名古屋中学は、模擬試験があります。
最近は、かなりの人数が集まりますから、本番さながらの緊張感が味わえるかも知れません。
また、説明会だけより、校舎の中で、実際に試験を受けられた方が、トイレの場所の確認もでき、教室の細かいところまで観察できますから、より一層、身近に感じられます。
時期的に、ご本人が説明会に出向けないことも多いと思います。
決して無理をなさらず、自分のペースで楽しく参加していただけると理想的です。