中学受験で必ず勝つ!愛知県の私立中学について

受験には勝ち負けがある。
すべて運命とはいえ、出来れば勝たせたい。

今週末は東海の九月祭・記念祭。

2012年09月26日 | Weblog
南山男子部・女子部の文化祭が終わり、次は東海の九月祭・記念祭です。
今年は9月29日(土)・30日(日)です。
高3の模擬店が大人気で、あちこちで行列ができることでしょう。
長女のお友達は、焼そばを作る担当で、大変な行列に圧倒され、期待にこたえなければと、休みなく鉄板と格闘し続けたとか。
次女のお友達は、みたらしに大変な行列、「最後尾」という看板を持って、「え~こんなにならんでるの?」というお客様に、笑顔で「申し訳ありません。」と営業し続けたとか。
なんでも、社会勉強ですね。
例年ですと、朝早くから、入口すぐのステージでオーケストラ部の演奏があり、音楽室でのサロンコンサートも大盛況なのですが、今年はどんな曲を演奏してくれるのでしょうね。
クラスごとの企画も、さすが男子校、ダイナミックでとても楽しく、どこも甲乙つけがたい盛り上がりです。
最近では、演劇・ミュージカル・お笑いなどに、女装やメイクも上手に取り入れ、美しすぎる東海生が出来上がっているクラスも多いです。
車道駅からまっすぐ北へ歩けば、東海中学・高校です。
合格餅(東海餅)も今ではすっかり名物になり、今年も配られるのでしょうね。
志望校見学としても大切な一日ですが、純粋に文化祭を楽しむとしても、この九月祭・記念祭はもってこいのイベントです。
うちの娘たちも毎年、それはそれは楽しみにしていました。
女子校の生徒から見ると、男子校の文化祭は、全く違う世界で、企画にしても、模擬店にしても、刺激的で楽しくて仕方ないみたいですね。
逆に、東海生は、南山女子部の文化祭に来ると、女子校の独特な雰囲気に、「楽しかった。」と言ってくれるようです。
学園祭シーズンは、他校との交流が深まり、青春真っ盛りですね。
学園祭が終わると、部活の交流や、塾で、男子校も女子校も、お互いに、あ~だった、こ~だった、と思い出話に花が咲くそうです。
小学生の皆さんも、数年後には、生徒として、この学園祭を楽しめる日が来ると想像したら、ワクワクするのではないでしょうか。
最近は、学生証提示を求めたり、中には招待状が必要だったりする文化祭も増えていますが、受験生である小学生のみなさん、またその保護者の方々に対しては、そういった規制のない学校がほとんどです。
とはいえ、毎年、決まりが変わる学校もあるので、必ず確認してからお出かけくださいね。

南山女子部・文化祭、昨年までと違う企画をまわりました。そして同じ日に男子部文化祭。

2012年09月24日 | Weblog
昨日は、南山女子部の文化祭に行ってきました。
在校生保護者カードを返還してしまったので、正門で同級生と一緒に「G29」と名前を書きました。
一般の方も、住所・氏名などを書いていただけば大丈夫です。
蒸し暑い例年に比べると、過ごしやすい日でしたが、入口では、クラス発表の宣伝も兼ねたウチワを配っていて、よく考えたわね!と感心しました。
帰りに回収なので、ちょうどいいです。
まずは、美味しいと評判の「ペトロホールのみたらし」にならびました。
ペトロホールには、次女の元・担任の先生がいらっしゃり、半年ぶりに楽しくお喋りができましたが、相変わらず癒し系の先生で、次から次へと卒業生がご挨拶に集まっていました。
東館2階の「常磐会」へ立ち寄り、母校支援の記念にいただける「南山女子部制服キット」をゲットし、昔~昔~の職員写真がたくさん貼ってあるボードの前で、卒業生みんな(おばちゃん)で、ああでもない、こうでもない、と盛り上がりました。
最新商品の革のキーホルダーは、facebookに写真をアップしましたが、なかなか高級感のあるもので、クリアファイルとともに購入。
今は定年退職された先生方の、お元気な様子を確認して、それぞれに来年、開催予定の同窓会へのご参加をお願いしました(エリザベスと一緒に行った同級生はともに幹事です・・・)。
そろそろ同級生の子のダンス部のステージが始まります。
体育館にはお客様がゾロゾロと集まり、器楽部と同じように、父兄のビデオの三脚があちらこちらに。
はにかみながら、慣れないダンスを踊る中1(今年からは中1もステージに上がれることになりました)から、プロ級ステージを見せてくれる高2まで、それはそれは楽しい1時間半でした。
最後は高1から高2へお疲れ様メッセージとともに、お花が渡され、5年間の集大成を思う存分披露してくれた高2は、感激の涙にくれていました。
どの部活でも、一生懸命やってきた5年間を振り返り、感慨深いものがあるのでしょうね。
憧れの先輩と写真撮影をしたくて、遠慮がちに近づく中学生に、当時の自分たちを重ねて、懐かしく、可愛く、目を細めてしまいました。
校舎のあちらこちらで、娘のお友達(みんな大学生なので私服にお化粧、さらに綺麗になっていました)や後輩、エリザベス関係?など、多くの方に出会い、刺激的で楽しい一日を過ごしました。
あらためて、南山女子部での6年間・・・自分たちの6年間、娘たちの6年間、に思いをはせて、同級生とともに、校舎を後にしました。
ちょうど同じ日、男子部も文化祭でした。
男子部では、素敵な展示がありました。
「被爆マリア像」です。
高2の3名の生徒の企画ですが、彼らが中3の修学旅行で訪れた、長崎の浦上教会で見た、「被爆マリア像」が、頭によみがえり、貸し出しを依頼しました。
マリア像は、木彫りで、爆心地から500メートルの、旧浦上天主堂の祭壇に飾られていたものです。
元は台座も含めると、2メートルの高さだったのが、原爆で倒壊した跡から見つかったときには、首から上の30センチほどしかありませんでした。
頬は黒く焼け焦げ、水晶の眼球は失われて、空洞になっていました。
まさに、被爆した方々の苦しみを表現しているような姿です。
原発の是非が問われ、それでも、利益・不利益のことばかりが優先される世の中に、「命や平和の大切さ」を、もう一度、考え直してもらいたい、というのが願いだそうです。
文化祭に限らず、南山男子部での、多くの取り組みは、こうした、「心」の教育を大切にしており、今の時代に、最も必要なものではないかと、深く考えさせられます。
先日、お知らせした、東海中学3年生の夏休みの活動にしても、広い視野で、日本の将来を考えられる、素晴らしい若者が育っていることに、エリザベスは、感動する毎日です。

南山女子部の前夜祭・個別相談会。

2012年09月22日 | Weblog
昨日の記事に追加ですが、南山女子部の文化祭では、個別相談会を開いているそうです。
22日・23日の両日ともに、午前10時から、午後1時から、です。
場所などは校舎エントランスでパンフレットをお配りしている女子部生徒に確認していただくのが間違いないと思われます。
当日の記事になり、申し訳ありませんでした。
ただ、個別相談会に参加したからといって、入試にプラス1点というわけでもありませんし、お嬢様が文化祭をまわって、充分楽しんでくださることの方がずっと大切かも知れません。
毎年お伝えしますが、女子部の文化祭は、22日スタートではありません。
21日の前夜祭から、大変な盛り上がりでして、父兄も6年間、決して見ることのできない熱い青春の1ページです。
後日、保護者会でビデオを見せていただけるのですが、毎年みんなで、「直接見たいわよね~」と言っています。
昨年の前夜祭での高3の楽しいダンスはお伝えした通りですが、今年の高3も、かなり楽しい構成だったようです。
次女が後輩から聞いた話によると、学ランのヤンキーやら、ギャルやら、本当に楽しそうです。
時代がどんどん移り変わり、女子部の文化祭は、革新的ではありますが、何事にも一生懸命な情熱は、ずっと受け継がれているようにも感じます。
昭和の時代の卒業生から見ると、校舎も新しくなり、変化もありますが、実際に娘を入学させて、6年間の学生生活を終えてみると、どこか変わらぬ懐かしいものが根底にあり、ゆるぎない南山学園の精神を感じます。
「高い人格・広い教養・強い責任感」でしたか、学生のうちは全く意識していませんが、大人になって振り返ると、不思議なほど、これに近づこうとしていた自分たちに、気づくのです。
そんなにいろいろがんばって、息が詰まらないか、と聞かれると、それもそうだと思い返しますが、南女生は、ストレス発散も上手で、意外に楽しくやれてしまいます。
ストレスのたまりやすい時代に入り、今こそ、南山女子部で、行事ごとに盛り上がりつつ、上手にストレスを発散する方法を身につける、というのも、1つの目標かも知れませんね。

南山男子部・女子部の文化祭。

2012年09月21日 | Weblog
もう間近にせまりましたが、南山男子部・女子部の文化祭。
今年は珍しく同じ日程で開催されます。
9月22日(土)・23日(日)です。
午前9時~午後3時ですが、女子部は、22日のみ午前9時30分スタートです。
男子部は、とにかく模擬店が多く、校長先生も、生徒の様子を見てまわると、「どうぞどうぞ!」とススメられ、少しずつ味見をしているうちに、苦しくなってしまうとおっしゃっていました。
それくらい取りそろえられているそうです。
クラス展示もありますし、部活の発表もありますから、受験生である小学生のみなさんは、男子部の先輩がどんな生活を送っているのか、疑似体験ができますね。
女子部は、クラス展示は中1~中3、真面目な展示をするようにと言われていますが、そこはま~来て下さる方々に楽しんでいただけるように、「工夫」をしています。
学年200名の学校ですから、校舎がこじんまりとしていて、全体を見てまわるのも、それほど無理なことではありません。
エリザベスが毎年、詳細に報告していた器楽部ですが、次女が卒業してしまい、出演しないだけに、臨場感あふれるものはお伝えできません、申し訳ありません。
ただ、器楽部の慣習として、卒業しても、可能な限り、同じ学年の仲間とスケジュールを合わせて、後輩の演奏を楽しみ、アンケートには愛情あふれるコメントをぎっしり書くことになっています。
今年はイレギュラーで、器楽部(南山ストリングス)の演奏が22日(土)になっているとか。
長い間、日曜日午前にライネルスホールで!と決まっていたものが、変更になり、器楽部OGの皆さんもスケジュール調整がなかなか大変のようです。
OGには、後輩から丁寧な招待のおハガキが届きます。

22日(土)9時30分開場~10時開演
ライネルスホールにて。
モーツアルト(アダージョとフーガ)
チャイコフスキー(弦楽セレナーデ)他。
高2の引退式は、カノンでしょうか。
例年通りなら、開場直後に満席になります。
少し出遅れると立ち見になります。
ここ数年は、お客様がライネルスホールに入りきれない状態です。
もし、落ち着いてご覧いただく予定であれば、早めにならばれるといいでしょう。

少しだけ宣伝になりますが・・・
東校舎2階にて、南山男子部・女子部卒業生の会である「南山常磐会」の企画があります。
卒業生の作品展や、南山学園の歴史に関してのエリアです。
実はそちらで、南山学園への母校支援寄附活動が行われていて、ご協力くださった方には、お宅にいるリカちゃんが、「南山リカちゃん」に変身できる、リカちゃんサイズの女子部制服キットのプレゼントがあります。
エリザベスの先輩方が中心になって準備して下さっていますが、エリザベス自身も少々関わっており、あまりに可愛いので、宣伝しておきます!
あらかじめ2着ほど作ってみましたが、1つは平成のリカちゃん、スカート短く、時代を表現するために、ルーズソックスをはかせましたが、それはそれは可愛いです。
もう1つは、エリザベスたち、昭和のリカちゃん、ひざ下までのスカート(いや、もっともっと長いのもたくさんいました)で、スクールソックスにコインローファー、懐かしい女子高生です、これはこれで可愛いです。
なんせ制服キットですから、ご自分のお好みに仕上げることができます。
お時間あれば、その場で卒業生の指導のもとに、一緒に仕上げることもできるそうです。
今年は、エリザベスの同級生の子がダンス部なので、一緒にそちらを見に行こうと思っています。
器楽部の高2の引退式も、感動しますが、ダンス部始め、多くの部活で引退式が行われ、それぞれの5年間の思いをこの日に集約した、素敵な演奏・ステージが見られることでしょう。
中高一貫校は、中1から高3までですから、まだ小学校を卒業したばかりの生徒が、もうすぐ大学生になるような先輩と一緒に活動できると考えると、本当に素敵です。
小学生のみなさんも、中学に入ったら、自分はどんな生活をするのだろうと、夢いっぱいで文化祭を楽しんでくださることを祈ります。

夏休みを終えて秋の学習スタートです。少し社会のことも。

2012年09月14日 | Weblog
まずは「TPP」が「環太平洋経済連携協定」であることは覚えられた夏休みであることを祈ります。
理系流行りであるためか、社会に興味を持てないお子さんが増えていますが、社会人として、大きく欠落していないためにも、常識的なことだけは頭に入れておきましょう。
今や終戦記念日がはっきり答えられない高校生が32パーセントもいるらしく、なげかわしく思います。
そのうち、「玉音放送」とは、なんなのか、答えられる高校生がいなくなってしまうのでは・・・という危機感さえ持ってしまいます。
中学受験の総合得点を上げるためだけに勉強するのではなく、人として豊かな気持ちで成長するために、社会という教科はとても大切です。
地理・歴史・公民、全て、おろそかにして良いものはありません。
「楽しく学習できる」教科だと思います。
ところで、長い夏休みが終わり、それぞれの取り組みに結果が出てきた頃でしょう。
毎年のようにお話しますが、夏休みが全てではありません。
夏休みの努力は必ず報われます。
早ければ9月、取り組んでものによっては遅ければ年末にやっと成果がでます。
夏休みの総仕上げテストでグンと伸びていることを誰しも期待しますが、そうでなかった場合、「少しでも成果の出たもの」を、ほめてあげて下さい。
親から見て、明らかにサボっていたのなら、それは厳しく戒める必要があります。
ただ、「あんなにがんばっていたのに。」という印象をお持ちなら、すぐではなくても、必ず数ヶ月後に違いが出てきます。
例えば、のんびりちゃんが、「時間内に算数の全ての問題に取り組めた。」とか、理科に苦手単元がいくつかあったのに、足を引っ張る単元が無くなったとか、ほめられる所はいくらでも見つかります。
少し成績が下がったからって、泣いたり怒ったりケンカしたり・・・
この先は、そんなことで時間を無駄に過ごすわけにはいきません。
可愛いお子さんを叱るのもつらいでしょう。
がんばれば必ず伸びる、ですから、明るく励まして、一歩ずつ進みましょう。
お子さんも、大好きなママが泣いたり怒ったりしているのは、悲しくて仕方ありません。
「一生懸命にがんばった。」のなら、信じて認めてあげましょう。
そうすれば、お子さんは、必ず笑顔でもっともっとがんばってくれるでしょう。
間違いなく言えることは、「どんなに成績優秀なお子さんの親でも、受験生である限り、余裕で安心しきっている日は一日もない。」ということです。
合格通知を手にしても、まだ「本当かしら。」と不安になるくらいです。
秋からの学習で、まだまだ下剋上は続きます。
4教科バランス良く、時間を大切にして、健康にも充分に留意して、がんばりましょう。

9月以降の6年生の相談は、大手進学塾に所属しているお子さんに限らせていただきます。
年末近くですと、お返事が遅くなる可能性があるので、コメントとしてご相談いただく場合は早目にお願いいたします。
「南女へ」様、「マークシート」様、お返事させていただきたいので、コメント欄にアドレスを併記してもう一度、送ってください。

理科・自然エネルギーについて。

2012年09月05日 | Weblog
理科、と、ひとくくりにしてしまうと、イコール難しい勉強ととらえられがちなのが、とても残念な教科です。
最近では、理数系が人気ですから、心配は減りましたが・・・
誰もがお世話になる「電気」について、お話しましょう。
前回は難しい「電気」のお話でしたが、今回はとても身近な「電気」。
「自然エネルギー」です。
火力発電・水力発電・原子力発電・・・の時代が長く続きました。
今は自然エネルギーの研究が注目されています。
よく耳にされるのは、風力発電・中小水力(用水路~大きな川)発電・太陽光発電・地熱発電、そして「バイオマス」を利用した発電。
「バイオマス」とは、草木や動物のフンのような生き物から発生するものです。
自然エネルギーの研究が進む理由は、二酸化炭素による「地球温暖化」への配慮です。
「バイオマス」利用で木材を燃やすと二酸化炭素が出るけれども、植物が生長する過程で光合成の際に大気から取り込んだものであり、プラスマイナスゼロと考えられています。
また、「石油」「石炭」は、何億年もかけて作られたもの、燃やすと無くなります。
逆に、自然エネルギーは、いくら使っても、おそらく減らないであろう資源であり、二酸化炭素排出の心配もありません。
今までは火力・水力・原子力の開発に力を注いでいたので、自然エネルギー利用の発電に切り替えるのには、時間がかかりますが、徐々にそれもうまくまわるようになるでしょう。
ただ、問題点がないわけではありません。
自然が相手なだけに、いつでも使えるようにするには、大きな電池を準備しなければならないのです。
風がふかない、曇っていて太陽光がうまく当たらない、などといった自然現象は人間の力ではどうにもならない(今のところ)ので、電池に蓄えておかないと心配ですよね。
皆さんの大先輩が、素晴らしい研究を続けてくれています。
「スマートグリッド」が実現する日も遠くないかもしれません。
これは、「賢い送電網」でして、電気の需要と供給をコンピューターで管理し、必要な場所へ、必要なだけ送るというシステムです。
他にも、自然エネルギー利用の発電が簡単ではなさそうなお話もあります。
例えば、風力発電にちょうど良い風の吹く場所が山奥だったりすると、せっかく発電できても、そこからの送電線をひくお金がずいぶんかかります。
また、風車は必ずしも美しいわけではないので、景観をそこねるという意見も出ます。
最近は、「海でもいいじゃないか。」というアイデアも出ているので、それは実現するでしょうね。
地熱発電に適した場所は、たいてい「国立公園」「温泉地」と一致することが多く、さて、地熱発電のための開発を取るか、自然景観・温泉を取るか・・・難しい問題です。
思いついたらサッサと進めればいいのに、と思うことも、よくよく調べると、困ったこともたくさんあるようです。
さて、皆さんなら、どう解決しますか。
いろいろな勉強をして、日本の未来、世界の未来について、考えていただけませんか。

国語学習・たとえば読書感想文。

2012年09月03日 | Weblog
夏休みの宿題には、「読書感想文」がつきものです。
私立中学に入っても、しばらくは逃れられません。
逃れられない・・・という表現をしなければならないほど、苦手とする学生が多いのです。
ここで、少し前に聞いた、日本語検定委員会の方のお話をわかりやすくまとめてみました。
「国語力」という言葉を使っています。
考える力・考えて自分なりの答えを出す力・それを正確に伝える力、全ては国語力と比例するそうです。
国語力は、あらゆる教科と人間造りの土台になるもので、磨くべきものだと。
司馬遼太郎さんの言葉を借りれば、「国語は~子どもたちが生きてゆくための唯一の生活材であり、精神材であり、また人間そのものを伸びさせるための成長材でもある。」なのです。
ではどのように国語力を身につければよいのでしょう。
まず、本を読むこと、そして文章を書くこと、それに尽きるのです。
読書感想文の意義はそこにある・・・だからこそ夏休みの宿題になるんですね。
意義がわかったところで、どうすればいいのか。
図書館が便利だと思います。
少し話がずれますが、図書館には大きな辞典がそろっているので、お子さんと一緒にじっくり見てみましょう。
何かを調べようとすると、そのすぐ近くにある他の物の情報も目に入ります。
最近は、電子辞書なるものが大人気です。
重たい英和辞書など持ち歩けないのも、なるほどとは思いますが、自宅ではぜひ紙の辞書を使いましょう。
調べているうちに自然に目に入る他の情報も、積み重ねで意外に大切なんですよ。
漢和辞典もいいですね。
「働く」は、人が動くから、「峠」は上り坂と下り坂の境にあるから、など、日本人が作った漢字は、中国から伝わったものとは違う、日本特有の感覚があり、楽しくなってきます。
漢字研究者・白川静さんの「漢字は日本語のカルシウムです。」という言葉は、けだし名言!でしょう。
カルシウムが不足して日本人として骨粗鬆症にならないように、楽しく学習しましょう。
ずいぶん話がそれました。
では、お子さんが気に入った本を見つけ、読んだとしましょう。
感想を書きなさいと言えば、ほんの数行でしょう。
そこで、「どこが?」「どうして?」「何をして?」など、質問をすれば(うざくない程度に)、子どもは楽しくなって、自分の考えを詳しく話し始めます。
谷崎潤一郎さんが、「文章の練習とは、話すように書くこと。」と教えています。
私が思うに、逆もあり、文章を書くことに慣れると、話も上手になります。
頭の中で、うまくまとめられるかどうか、ということなんでしょうね。
あらすじだけでは、ただの紹介文、どう面白かったのか、登場人物の誰に共感し好きになったか、全体を通してどう考えたか、などをプラスして、やっと読書感想文です。
面白がって、一緒に話していると、お子さんの中からどんどん新しいものが出てきます。
子どもだけでなく、大人もそうですが、人と話していることで、頭の中が整理されることも多いです。
少し遠回りに感じられますが、とても良い学習だと思います。
読書感想文は書きあげたら、音読してみましょう。
音読してみると、おかしな部分、「いや、違うな。」という部分が見つかります。
そして、徐々に仕上がっていくのです。

「国語力」「辞典」「読書感想文」トピックが多くなりましたが、この中で、何か感じるものがあれば、国語の学習につなげていただきたいと思います。

話はガラッと変わりますが、この夏休みに、東海中学3年生が、「クラスみんなで何かやりたい。」からスタートし、県内54市町村の役所・役場を歩いて訪れ、東日本大震災で親を亡くした子どもへの募金協力を呼びかける、「あっちこっちあいち」に取り組みました。
東海中学・高校オーケストラ部も、昨年3月15日の定演が、大震災直後だったこともあり、芸文センター・コンサートホールでの演奏会後に、募金協力を呼びかけました。
今年3月23日の定演では、多くの募金が集まり、NHKを通して被災地に送り、喜んでいただけたことを報告してくれました。
いずれにしても、東海中学・高校では、こうした取り組みで、主に生徒に任せることが多く、勉強だけではない、「人間力」を磨く教育を続けているようですね。
サタプロなどは、まさに生徒主体、以前、参加した著名弁護士さんの講演会でも、生徒たちがバタバタと活躍、かなり荒削りな印象がありましたが、そこは男子校、ユニークな一面が見えて、楽しく参加できました。
勉強もし、人としても成長できる、そんな環境に恵まれるのは理想的です。